水没車を引っ張ったり吊り上げたりするところから始まった、私の活動。
でも、水没車のリクエストは減っていった。
その代わりに、東京からの救援物資の直送がメインになっていった。
それは、今までに書いてきたとおりです。
そこで考えてしまったのが、トラックの問題。
トラックか?軽トラックか?です。
クルマの趣味が高じて積載車を買ってしまうぐらいですから。
当然、その前の段階として、軽トラックも持ってます。
三方開と言われる荷台がついてる、いわゆる普通の軽トラックと。
箱バンなどと言われる、屋根がついてるタイプと。
きちんと?両方とも持ってるんです。
※クルマ好きの彼氏や旦那さんが、こっそり軽トラックを買っていたら危険信号!
水没車や漁具などのリクエストがあるなら、積載車で。
だけど、単に東京からの物資の直送だけなら、軽トラックのほうがいい。
現地で小回りが利くし、燃料代も安い。
倒壊してるブロック塀とか、ポキッと折れたままの電柱とか、垂れ下がってる電線とか、陸地に取り残されたままの船とか。
そういう隙間を走り回るには、やっぱり軽トラックのほうが便利なんです。
そこで、ちょっと計算してみましょう。
え?
計算?
数学は苦手なんだけど!
……と言う人も、いるかもだけど。
数学ではなく、算数です。
まず、現在の積載車。
これは、軽油1リットルあたり、約8km走ります。
そして、軽油は1リットルあたり、約130円。
走行条件によっても変わるし、軽油も値段で地域によって変わるんですけど。
130円の軽油で7kmしか走れないなら、1kmあたり18.57円ですよね。
(130/7=18.57)
120円の軽油で8km走れば、1kmあたり15円ですよね。
(120/8=15.00)
つまり、私の積載車は、1km毎に15〜18円かかってるわけです。
燃料代だけで。
次に、軽トラック。
こいつは、ガソリン1リットルあたり、約17km走ります。
現代の軽トラックなら、もっと走る!とか。
地球環境によくない!とか。
いろいろとお叱りのご意見もあるでしょうけど。
4WDですし。
5速マニュアルですし。 ←関係ない
やっと見つけた寒冷地仕様ですし。←もっと関係ない
それより何より、もっと大事な理由があります。
マニアックな人って、あなたの周りにいませんか?
フェラーリなら、1988年以前のモデルに限る!とか。
1983年以降のロータスは、ロータスとは認めない!とか。
それと同じなんです。
本田宗一郎さんが生きていた頃のホンダ車にこだわってまして。
そういう病気なもんで、ごカンベンを。
※フェラーリの創設者、エンツォ・フェラーリの逝去は1988年
※ロータスの創設者、コーリン・チャップマンは1982年
※本田宗一郎は1991年
で。
ガソリン1リットル150円とすると、1kmあたり8.82円。
(150/17=8.82)
リッター18km走れば、1kmあたり8.33円。
(150/18=8.33)
ざっと、1km当たり8〜9円といったところでしょう。
1km当たりの燃料代が、積載車だと15〜18円。
軽トラックだと8〜9円。
つまり!
1km毎に、両者の差は6〜10円ずつ広がっていくんです。
石巻あたりまで、片道350kmなら最大3500円。
盛岡までなら、片道500kmで最大5千円。
往復すれば、その倍。
週に2往復すれば、さらに倍。
倍々ゲーム的に、その差が広がっていきます。
ね?
自腹の個人参戦ですから。
週に1〜2往復、これをしばらく続けていくとなると、バカにできないっしょ?
また余震が来れば、新幹線も電車も止まるかもしれない。
高速バスは満席続きで、また新潟まわり、上越新幹線で帰ってくることになりかねない。
なので、どうしても自動車は必要。
帰ってこれない可能性があるのでは、そもそも行けないわけです。
日常の、自分の仕事もあるので。
で。
これだけの金額の差を承知で、それでも毎回、積載車で行くべきか?
ある程度は割り切って、リクエストをいただくまでは、軽トラックで往復したほうがいいのか?
これを、けっこう考えました。
現地で駐車場を借りて、そこに積載車を置いて。
その上で、軽トラックで往復したほうがいい?
それなら、そこにプレハブ小屋も置かせてもらって。
最低限の物をそろえて、寝泊まりできるようにしたら?
だったら、部屋を借りちゃえば?
……等々。
そんなことも考えました。
……とは言っても、考えただけ。
まだまだ、たくさんの皆さんが体育館などで寝泊りしているのに。
仮設住宅が完成して、皆さんがそこに入ったとして。
さて、これから、どこに家を建てようか?という話になるのに。
よそ者が「物件、ないですか?」とは聞けない。
あるか、ないか、見てわからない?
何を見て歩いてるの?
……って話ですわ。
※仮設住宅が完成すれば一件落着、ではない
燃費とか、往復のコストだけを考えるなら、自分のクルマ。
ホンダのBEATという、2人乗りの軽自動車で行ったほうが安い。
※前述の理由で、もちろん平成3年式
オモチャのような、小さいオープンカーなんですけど。
でも、東京〜鈴鹿、片道430キロをいつも無給油で。
1リットル150円のガソリンで、22〜24kmは走ります。
1kmあたり7円以下です。
(150/22=6.82)
(150/24=6.25)
でも……
そんな趣味のクルマじゃ、ただの野次馬にしか見えない。
そんな荷物の積めないクルマで、何しに来たんだ?って話ですよね。
たくさんの方が亡くなられて、まだ捜索しているという段階。
赤いオープンカーで行くのは、ちょっと……
お葬式に、赤い靴で行きますか?
……って話ですよ。
……と、いろいろと考えましたけど。
節約が第一なら、被災地に行かないのが一番いいわけで。
クレーン付き積載車でなければ、できないことがある。
クレーン付き積載車で行ったほうがいいこともある。
トラックだと、車内で眠れる。
でも、ホテルや旅館には泊まりにくい。
→ 車上生活。笑
軽トラックで行ったほうがいいこともある。
軽トラックでなければ走れない場所もある。
軽トラックやBEATだと、車内では眠れない。
だけど、ホテルや旅館では、ちょっとした空きスペースでも停められる。
現地のコイン駐車場に乗り捨てて、新幹線で帰ってこなくちゃいけないこともあるし。
その辺は臨機応変に。
被災された皆さまからの、どんなお話にも笑顔で即応しないと。
これが、一番大切みたいです。
その一方では……
常に必ず毎回、そのクレーン付き積載車で来たほうがいい。
……とアドバイスをくださった方もおられました。
なぜなら、そのクレーン付き積載車は(当時の)私の顔だから。
そして、私たちは「よそ者」だから。
「あぁ、あの人か」と、覚えてもらう。
「いつも来てる人だよ」と、言ってもらう。
これが、何よりも大切だから。
地方の人間関係を甘く見てはいけない。
東京で生まれ育った人には、わからないだろうけど。
そんなお話でした。
生い立ちも職業も生活も、まったく人それぞれ。
まったく違う分野の人たちから、いろいろな話を聞ける。
これも、被災地にハマった理由の1つです。
視野が広がります。
それで思ったんだけど……
就職が決まらない!
派遣切りされた!
……などと、震災前に言ってた人達は、どこで何をしていたんでしょう?
被災地に来ると、全国からいろんな職業の人達が駆けつけてます。
ある意味、これはものすごいチャンスなのに。
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2012.-2.11 Sat 21:00 from 東京
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