第6戦モナコGP後の、セナの発言を受けて。
【ベネトン】
フォードのワークスエンジンは、我々ベネトンが独占契約を結んでいる。
他のチームへの供給は、絶対にありえない。
ベネトンは当時、金の卵とも言えるシューマッハを獲得。
3ヵ年計画でワールドチャンピオンになろうとしていました。
その中核ユニットが、フォードのワークスエンジン。
契約は尊重されなくてはならない。
絶対に渡すわけにはいかない。
ベネトンの立場から考えれば、当たり前の主張ですね。
一方、まったく予想外の形で、世界中から注目されてしまったフォード。
マスコミの特集記事から飲み屋レベルまで、世界中で日夜、侃々諤々です。
いわく、これまで通り、ベネトンへの独占供給を続けるべきだ。
セナのワガママを許してはいけない。
いや、モータースポーツは結果がすべて。
フォードは今すぐ、マクラーレンにスイッチするべきだ。
あなただったら、どう決断しますか?
世論だけでなく、フォードの内部でも意見は真っ二つ。
その間にも、セナは型落ちの市販エンジンとは思えない走りをくり返す。
やがて、空気が変わっていきます。
【フェラーリの会長】
セナが欲しい。
【フェラーリ】
我々がワールドチャンピオンに返り咲くためには、セナの力が必要だと思う。
【セナ】
フェラーリは、世界中のレーシングドライバーの憧れだ。
いつかは乗りたいと思う。
当時のフェラーリは、長い長い低迷の時代。
マンセルにもプロストにもできなかった「フェラーリ再建」。
その可能性が、たひたび報道されるようになります。
【ルノー】
来シーズン、セナと契約できればと思う。
ルノーとエルフも、セナを欲しがっている。
これにはビックリしました。
確かにセナは1985年、ロータス・ルノーで初優勝。
1986年にはたびたび、ホンダ勢より速いタイムを出していました。
ルノーが、プロストとセナのジョイント・ナンバー1体制を望んでいる。
それは、まあわかります。
しかし、プロストはフランス人初のワールドチャンピオン。
しかも、フォーミュラ・ルノーからフランスF3、そしてF1へ。
エルフのスカラシップを受けてた時期もあったはず。
自分を育ててくれた、母国の自動車メーカーと石油会社の「裏切り」。
これをプロストは、どう受け止めたんだろう?
本当に意外でした。
そして、ヨーロッパでは相変わらずのプロスト批判。
1991年、マクラーレン・ホンダでセナは開幕4連勝。
1992年、ウィリアムズ・ルノーでマンセルは開幕5連勝。
当然、プロストにはそれ以上の結果が求められていたわけで。
さらに、ウィリアムズとプロストの今年の契約内容も一部、明らかに。
「プロストはナンバー2ドライバーを選べる」との一文が入っていて。
セナのウィリアムズ入りを、プロストが拒否した、と報道されます。
それはおかしいんじゃない?
正々堂々と、コース上で白黒つけるべきだろ?
……等々。
批判というよりは、バッシングという感じだったようです。
さらに……
0.01秒を争うモータースポーツの世界で、2秒というのはまったく問題外。
ありえないほどの「別世界」です。
その2秒落ちのマクラーレンで6戦3勝、ランキング1位という現実。
もし、セナがウィリアムズに乗っていたら、今頃どうなってたんだろう?
来年はセナとプロストで、今度こそ本当に16戦16勝じゃん?
特に、ルノーは「打倒ホンダ」で一丸となっていました。
ホンダが撤退した今だからこそ、ホンダの記録16戦15勝を上回ろうとしている。
それを達成してこそ世界一だ!と考えているらしい。
いや、マクラーレンとホンダでさえコントロールしきれなかった、この2人。
ウィリアムズとルノーが同じ失敗をくり返すリスクをとるだろうか?
……等々。
話題は「もしも来年、セナがウィリアムズに乗ったら」に集約されていきます。
【プロスト】
ウィリアムズ・ルノーがセナと契約するなら、自分はチームから去る。
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2012.-2.-3 Sat 15:00 from 仙台
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