野蛮な雑話第1回「自衛隊に入ろう」
「みなさん方の中に自衛隊に入りたい人はいませんか」という歌いだしで始まる高田渡の「自衛隊に入ろう」、ワイやヤザンが好む歌の1つである。
○翼のヤザンが好むのかは謎であるがそれはまた別の話。
この歌はベトナム戦争などで反戦ムードが漂う1960年後半にアメリカのレイノルズが作った童謡に高田渡が歌詞を作ったのであるからまさに替え歌なのであろう。そしてこの歌の内容は自衛隊に入ることを誘致しているような感じである。しかもワイドショーで放映された「自衛隊に入ろう」を見た防衛庁の広報担当官がこの歌を自衛隊のPRソングとして高田渡サイドに要請したとかしなかったとかの逸話付き。しかし結局この話は見送られた。理由は高田渡という人物を防衛庁が知らなかったのである。
高田渡はこの頃盛んだった反戦フォークのソンガーの1人で「自衛隊に入ろう」も彼の真意は歌詞の内容とは逆のことであった。要するに自衛隊への皮肉である。「自衛隊の入ろう」を作った理由は官庁の中でも一番PR費用にお金をつぎ込んでいる防衛庁が歌詞中にあるような誘い文句を使っていたからそれを使ってこの反戦ソングを作ったというものである。
当然、当時のベトナム戦争でアメリカがベトナムに侵攻している現状がある中でこのような反戦ソングの行方は決まっていた。それは放送禁止曲である。今では放送禁止曲というものはないが(そのかわり各メディアが自主規制している)当時の世相を感じさせる一幕ではあったかもしれない。
 2004年12月5日