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劇団四季 ミュージカル

『ライオンキング (ヤングシンバ役) (By むーさん)

 2004年1月24日〜2005年4月10日 (全67公演)

出演DATA

2004年 1月24日 13:00〜 (デビュー公演)

 以降、週1〜2回のペースで出演中・※2004年5月4日〜7月8日まで出演せず

2005年 4月10日 (卒業公演)

場 所

四季劇場 [春] (東京・浜松町)

役 柄

ヤングシンバ役

公式HP

ライオンキング ステージガイド  ⇒ http://www.shiki.gr.jp/applause/lionking/index.html

ライオンキング キャストボックス ⇒ http://www.shiki.gr.jp/attention/castbox/castbox.cgi

キャスト一言メモ

(ラフィキ) メスのマントヒヒ。王国のシャーマン的存在。

(ムファサ) プライドランドを治めるライオンの王であり、シンバのパパ。

(スカー) ムファサ王の弟で、シンバの叔父。ハイエナと手を組み王位を狙う。

(ザズ) 王の執事を務めるサイチョウ。ムファサが子どもの時から仕えている。

(シェンジ) ハイエナトリオの1人で唯一のメスハイエナ。3匹の中ではリーダー格?

(バンザイ) ハイエナトリオの1人。威勢はいいがどこか抜けたとこがある。

(エド) ハイエナトリオの1人。ほとんどしゃべらない。

(シンバ) 主人公。プライドランドの王子だが、スカーの策略で王国を追われる。

(ナラ) シンバの幼馴染のメスライオン。シンバより強いかも。

(ティモン) シンバを助けたミーアキャット。シンバの良き兄貴分といったところ。

(プンバァ) ティモンと一緒にシンバを助けたイボイノシシ。シンバの育ての親的存在。

(サラビ) ムファサ王の妃。つまり、シンバのお母さん。

▼ REVIEW ▼

◎ミュージカル「ライオンキング」とは?

 四季劇場[春]の柿落とし公演として1998年12月に初演されて以来、2003年12月に5周年を迎えたロングランミュージカル。劇団四季としては「美女と野獣」に続き、2作目のディズニー作品であり、大阪・福岡・名古屋でも上演

(名古屋は現在も上演中)

 5年経った今も連日満員で、東京公演では日本演劇史上初の無期限ロングランを続けています。

 日本での通算公演3000回を突破し、前人未到の連続ロングラン期間日本記録も更新中の、とにかくすごいミュージカルなのです。
 

◎ストーリー

 動物たちの王国プライドランド。ライオンの王ムファサは息子・シンバに来るべき王座に就く心構えとして、

生命は永遠に受け継がれていくという自然界の理念を教える。ある日、シンバの叔父スカーが王位を狙って、

ムファサをの命を奪い、息子のシンバは王国を追われてしまう。

群れを離れ、見知らぬ土地で失意のどん底にあったシンバは、そこで出会った友ティモンとプンバァと

「ハクナ・マタタ(くよくよするな)」の歌に励まされ元気を取り戻していく。

 時は流れ、逞しい若者に成長したシンバは、幼なじみのナラと偶然に再会する。そして、王国が危機にある

ことを知るのだった。シンバは父の教えを思い出し、宿敵スカーの手から故郷を救う為に立ち上がった。

[劇団四季、ライオンキングのチラシよりアレンジ]

 

◎ヤングシンバの見どころ

 主人公なので、登場する前半はほとんど全部になっちゃいますが(^^;

(場表記は、劇場で販売されているプログラムに、また使用曲のタイトルは劇団四季版のCDによります)

 

第4場 父とのプライドランド (使用曲:「大草原」、「朝の報告」)

  ヤングシンバの初登場シーンでもあり、プライドロックから王国全土を見ながら、父ムファサ王が息子シンバに

  王としての心構え、この物語のテーマとも言える、サークル・オブ・ライフの理念を伝える前半。

  ここは「うわ〜〜ぉ!」という表情がポイントです。

  次いで、朝の報告にきた執事のザズとのやりとりも楽しい「朝の報告」のシーン。最初、父ムファサのまねをして

  一緒に報告を聞くシンバですが、途中、蝶々がやって来てそちらに気をとられるようになります。

  そして歌の後半、ヤングシンバのソロがありますが、その時のシンバのダンスがポイント。

  ヤングシンバを演じる子役の個性が光るシーンでもあります。

 

第5場 スカーの罠

  スカーの胸中なんて知る由もない無邪気なシンバと、シンバを快く思っていないスカーのやり取りが

  なんとも言えないシーンです。スカーはシンバの好奇心を利用して罠にかけようとしますが、スカーのひざに

  チョコンと座るシンバを見ていると、疑うことを知らないシンバに同情してしまいます。

 

第6場 狩り

  この「場」の前半は、もう1人の子役ヤングナラ役の女の子の登場シーンでもあります。

  シンバはスカーに教えられた「象の墓場」に行こうとナラを誘いに来るわけですが、母親サラビに行き先を

  ごまかそうとするところや、監視役としてザズも一緒と言われてがっかりする様は、いかにも子どもらしい

  シーンです。

  何とか許しを得て、「象の墓場」に向かうところでのシンバとナラとのやりとりは見ていて微笑ましくなります。

  このときの独特のステップで、ヤングシンバとヤングナラを演じる2人の相性がうかがい知れます。

 

第7場 早く王様になりたい (使用曲:「早く王様になりたい」)

  これは全編ヤングシンバのために作られた曲であり、シーンです。

  友だちのナラとともにお目付け役のザズをまこうとするのがこのシーンですが、毒々しい幕(byザズ^^)が開くと

  そこはシンバとナラの空想の世界。想像の家来たち(トリックスター)も出てきて、とても楽しいシーンでも

  あります。

  ヤングシンバの歌とダンスがいっぱい詰まったこのシーンは丸ごと全てが見どころと言えます。

  最後、シンバとナラがカーテンから顔を出しますが、気をつけていないと表情を見落としてしまいますよ。

 

第8場 象の墓場 (使用曲:「食っちまえ」)

  持ち前の好奇心と、自分は勇気があるということを見せたかったシンバ。そんな彼がこの禁断の地で

  ハイエナたちに襲われます。必死に逃げながらもナラの手前、ハイエナたちに果敢に向かっていくシンバ。

  この後、父ムファサに助けられると分かっていてもハラハラしてしまうシーンです。

  象の墓場のセットも良くできていて、ヤングシンバはこの動くセットの中をあちこち逃げ回るため、

  ちょっと気を抜くとどこだ?ってことになりかねませんので観劇される時はご注意を(^^)

  父、ムファサに助けられた直後の「父さん、僕は…」というセリフで、何か訴えるものを感じられるかも

  ポイントです。

 

第9場 星のしずく (使用曲:「お前の中に生きている」)

  言いつけを守らなかった息子を叱らねばならないのに、逆に勇敢なのをほめてしまう…そんなムファサに、

  王である前に父であるということを感じさせられる場面です。強い父が大好きなシンバは「ずっと一緒だよね」

  と尋ねます。そんな息子に、自分の時代も終わりやがてお前の時代が来る、歴代の王があの星からお前を

  見守っていてくれる、自分もいつかそこにいるだろう、とさとす父。そんな親子の絆が涙腺を刺激します。

  星を見上げながら、やさしく、語りかけるように歌うムファサとそれを嬉しそうに聞くシンバ。

  この歌は後に、王国を追われたシンバが正統な王位を継ぐものとして自分の立場に気付く、

  勇気の歌に変わります。

  物語のキーとなる歌でもあります。

  父の言葉と想いをどう受けとめるか、それがこのシーンにおけるヤングシンバの見どころです。

 

第10場A 峡谷〜第11場 断崖 (ヌーの大暴走)

  スカーの奸計にはまり、ヌーの暴走に巻き込まれムファサ王が命を落とす第1幕のクライマックスシーンです。

  ヌーの暴走が始まる前、罠とも知らずにスカーに峡谷に連れて来られたシンバは、そこで遠吠えの練習を

  するのですが、その遠吠えが子役によって微妙に違い、これが一つの見どころです。

  ヌーが暴走を始めてからは、数メートル上の木の枝に吊り上げられる迫真の演技で魅せてくれます。

  そして、王が倒れた後…。

  いくら呼んでもゆすっても目を覚まさぬ父。助けを求めるシンバ。

  そこにやって来たスカーに、追い討ちをかけるように「王の死はお前のせいだ」と思い込まされ、

  王国を走り去るシンバ。

  ここで、いかに観客の涙を誘えるかで、ヤングシンバ役の真価が問われるといってもいいでしょう。

 

第14場 ハクナ・マタタ (使用曲:「ハクナ・マタタ」)

  王国を出て、1人倒れたシンバをティモンとプンバァが見つけます。そして、父の死のショックで心身ともに

  弱っていたシンバは「ハクナ・マタタ(くよくよするな)」の精神を教えられ、徐々に元気を取り戻します。

  このシーンは、ヤングシンバ最後の出番であり、逞しく成長した青年シンバと交代する重要なシーンでも

  あります。ここでのポイントは、やはりティモンとプンバァとの3人でのやり取りですね。

  重いシーンの後をうけ、1幕を締めくくるだけにホッとして笑顔のこぼれる演技に注目です。

  もう一つ、ヤングシンバの退場直前、タップダンスを披露してくれます。これも必見です!
 

【おまけ】第17場 ジャングル/滝

  第2幕で、ティモンが川に流されたときに、シンバがトラウマとなっている父の死を思い出すシーンですが、

  ここでヤングシンバの「とうさ〜ん!」という叫び声が流れます。

  何気ないこの声にも、ヤングシンバを演じる子役それぞれの個性があり、隠れた見どころ(聴きどころ?)です。

 

【おまけ】カーテンコール

  マチネ(昼)公演だけですが、カーテンコールに大人シンバと連れ立って出てきます。

  出てくる順番としては、

  赤白レイヨウ&サラビ、ハイエナトリオ、ザズ、ティモン&プンバァ、ラフィキ、ナラ&ヤングナラ、

  ムファサ、スカー、シンバ&ヤングシンバ、ということで一番最後の登場になります。

  このカーテンコールでは、「やり切った!」という達成感と充実感からか、本当にいい表情を魅せてくれることが

  多いです。

 

◎佑くん版ヤングシンバについて

佑くんについて語る前に、2004年7月時点の他の現役ヤングシンバについて、簡単にコメントします。

(あくまで筆者の主観ですので、そこのところよろしくお願いします^^;)

 

 吉武怜朗くん … 一言で言えば演技派のヤングシンバですね。セリフや表情での演技が見事です。

              歌もうまいです。

 笠松哲朗くん … 現役の中では最も出演回数が多いシンバです。歌がうまいです。(※)

              完成されたヤングシンバという感じです。

 廣瀬真平くん … 演技・歌・ダンスの三要素について、バランスのとれたヤングシンバだと思います。

 高畑 岬くん …  一番小柄なヤングシンバです。シンバの無邪気さがよく伝わります。

              また、声ののびがいいです。

 長谷川成義くん… 現役で唯1人佑くんより後輩です。ダンスが課題だと思います。

              これからの成長が楽しみなヤングシンバです。

 

  注(※):笠松哲朗くんは、私が観劇した7/11の公演で卒業されたとのことです。

 

 さて、我らが佑くんですが、この役をやるに当たり、相当稽古を積んだことでしょう。

その成果が充分に発揮されていると思います。

演技(セリフ)・歌・ダンスと見どころはいろいろありますが、佑くんといえばやっぱりダンスは外せません。

朝の報告のソロダンス、象の墓場へ行く途中のステップ、早く王様になりたい、ハクナ・マタタで退場直前の

タップ等至るところで佑くんのダンスセンスの良さが光っていると思います。

でも、それだけじゃありません。実は佑くん、意外と歌も上手なんです(^^)

わんパークでは余り目立ってませんでしたが、歌唱力もなかなかのものであると思います。

そして、回を重ねるごとに、本当に成長し、ヤングシンバを自分のものにしていっているのが、よく分かります。

特に、約2ヶ月のお休みから復帰してからは、表情やちょっとした仕草など演技面での上達も目を見張るものが

あります。

佑くんの演技における表情は実に細やかで、また、それらがごく自然に感じられるようになっているのです。

 

  更に詳しく^^


また、歌も非常に安定してきており、多少の贔屓目があるかも知れませんが、他の現役ヤングシンバと比べても、

決して見劣りしておらず、一番、素敵なヤングシンバだと公言してはばかりません。(^^;

佑くんにとって、このヤングシンバ役がわんパークと並ぶ代表作となることは間違いないでしょう。

 

◎感想

日本ミュージカルの最高峰と言われるだけあって、本当にすごいの一言です!

呪術師ラフィキの声量ある歌声、また、ステージだけでなく、客席をも一体とした独特の演出技法により、

のっけから熱く惹きつけてくれます。ラフィキの第1声とそれを受けた赤白レイヨウの声が聞こえた瞬間、

もう気分はアフリカのサバンナです。

このオープニング「サークル・オブ・ライフ」でステージと客席との一体感を感じさせる演出はまさに必見で、

これだけでも観に行く価値は充分あると思います。

ストーリーもさることながら、細かいところまで気を使われた衣装、パペット(人形)を自在にあやつる演技力、

さらに、大掛かりでシステマチックな舞台装置の一つ一つが、観るものを感動にいざなってくれる、

そんなステージでした。

オープニングの「サークル・オブ・ライフ」、1幕中盤の「覚悟しろ」、2幕中盤の「お前の中に生きている

(リプライズ)」等その圧倒されんばかりの迫力と素晴らしさは、生で観た者にしか決して味わうことは

できないでしょう。

初めて観終わったときは、なかなかふるえが止まりませんでしたね。

(残念ながら佑くん出演の公演ではなかったですが^^;)

 

 さらにリピーターとなって繰り返し見ていると、そのたびに新しい発見や感動もあるし、マルチキャストのため、

観劇する日によって出演者も異なり、それぞれの俳優さんの"らしさ"がステージに現れて、受ける感じも変わって

ついつい、また劇場に足を運びたくなってしまいます^^;

 

 こういう舞台に立つチャンスをゲットした佑くんは、本当にすごいと思うし、幸運なことだと思います。

そして、公演を重ねるにつれ、佑くんも着実に成長しています。この役を卒業したときには、ひとまわりも

ふたまわりも(いろんな意味で)大きくなった佑くんを目にすることができるに違いないと確信しています。

 

【出演レポート】         『AQUARHYTHM』

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