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飼い犬をどこに埋めたらいいでしょう |
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犬が忘却の彼方に置き去りにされることなくば、 墓の場所など どうでもよい。 思い出が生き続けるなら、どこであろうと、何も失うものはない。 しかし一箇所だけ、特別な埋葬場所があり、 そこに埋葬されれば犬は呼びかけに答えてやってくる。 暗い死の世界から扉を開けて 見慣れた小道を友の傍らへとやってくるのだ。 例え、何匹もの生きた犬がついてまわっていようとも、 帰ってきた犬に唸り声を上げて拒絶するものは決していない。 犬は そこに居るべき存在なのだから。 犬が歩く時の草がしなる様子が見えぬ者たち、 犬の声が聞こえない、犬を友としたことのない者たちは、 あざ笑うことであろう。 その者たちには微笑みを送ろう。 彼らにはわからない価値ある『何か』を 自分は知ることができたのだから。 犬を埋葬する最良の場所、それは主人の胸の中である。 『ペットの気持ちがわかる本』より |
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