【工場名の変化】
鋳物工場の名称からも変化が読み取れる。
組合に加盟している工場だけで見ると1985年から1998年にかけて名称が変化したのは10社ほどある。
そのうち2社は現在稼動していない。その工場は名前の下の部分から工場を表わす言葉が無くなった。
稼動していても同じように名前の下の部分を省略したり、さらにカタカナにしたり、
あるいは今までの漢字から英語に変えカタカナにした工場名もある。
その例はファンドリー(鋳物工場)、インダストリー、テクノスなどである。
このように名前をカタカナにしたり、鋳物工場を表わす「鋳」の文字をはずす工場が少しづつ増えてきている。
ここで現在稼働中の全ての工場について分類すると、【下の表を参照】、
工場名の最後の部分は「鋳工所」が一番多い。
次に多く分類されるのがその他なのである。
その他、「鋳造」「鋳造所」「鋳工」「工業」「工場」などが多い。
「鋳」の文字が多くに分類されるせいもあるが、その他が2番目に多いのも特徴である。
先に挙げた英語使用であったり、製品に関する名前であるなどさまざまな名前がある。
名前だけで後ろに何もつかない工場名も多い。なかにはアルファベットのみの工場もある。
工場名を最後だけでなく全体で見ても、「鋳」の文字がつくまれるのは64%である。
「鋳」以外に「鉄」「金属」「金」の文字を使用している工場は7%である。その他は3割である。
つまり工場名から鋳物工場または金属をイメージできるのは7割しかないのである。
その他には前例のものや、工業や製作所も含まれる。
そこでは、鋳物だけではなく機械加工や製缶をしているなど多角化も見られる。
つまり「鋳」の文字をつけていない、またははずすことによって、鋳物生産だけでなく
何でも製造出来るというイメージを与えるのである。またそれによって他事業にも進出しやすいのである。
また工場名の一部、または全体にカタカナを用いているのは約13%である。
カタカナを用いることにより、漢字の多少固いイメージからソフトなイメージへと変えているのである。
直接工場名には現れていないが、英語のロゴマークを使用したり、アルファベットの略称を使用するケースもある。
こういった名称使用により、漢字と比べて新しい技術を持っている工場というイメージをもたれるのである。
つまり事業の多角化を行なうためや、現在の3Kというイメージを取り除き新しいイメージにするための
名称変更が起こってきているのである。これからの時代はさらに「鋳」の文字をはずしたり、
英語使用が増えることと思われる。
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