第2話「笑って、許して」<その1>
〜前回までのあらすじ〜
かってこの世界を統べていた伝説の英雄王ゴルボンが死亡してから十数年後・・・。一度もビーバトで勝ったことの
ない主人公ゴルボンの住む「ゴルディ村」に、謎の男マツモトが部下を引き連れて襲撃をかけてきた。
マツモトの目的は王ゴルボンからプラネットエンブレムを受け継いだ光の十勇士を抹殺すること。しかし「ゴル
ディ村」に光の十勇士はいないと知ったマツモトは村人全員を皆殺しにすると宣言。
最初は逃げ腰になるゴルボンだったが、心の中に語りかけたきた謎の声に勇気づけられ、村人を救うために戦
うことを決意、その勇気が源となり、光の十勇士に目覚め、見事BBカードバトルでマツモトに勝利し、これを撃
退したのだった。
そして彼を勇気づけた声の正体である妖精ボン、ナビボンと出会い、彼女の導きで残りの光の十勇士を探す旅
に出たのであった。
暗雲が立ち込め、稲光が絶えない暗闇の地。「ゴルディ村」からはるか南の方に位置するこの場所に、三日月が
かたどられた鉄の城が一つ。その城の中にはあのマツモトの姿があった。
マツモト「おのれぇぇぇぇぇ!!あの小僧!!まさかドタン場で光の十勇士に目覚めるとは!!」
バンッ!マツモトが怒り狂って机を叩いた。
マツモト「いかんいかん。あまりのムカツキに机の上のコーヒーをこぼしてしまうところだった。」
ジュルル〜。マツモトはしばし、コーヒータイムにひたった。
マツモト「んん〜。やっぱりコーヒーはブラックにかぎる・・・・・・・って、のん気にひたっとる場合ではない〜!!
あの小僧を早く始末しなければ、わがダークムーンの名が汚れてしまう!」
一人でボケとツッコミをするマツモト。案外一人マンザイ芸人向きなのかもしれない。
謎の女「お困りのようね。ダ〜リン。」
苦悩するマツモトの前に彼の部下の女が現れた。
マツモト「おお!お前か!!いい所に来た!・・・・今夜の晩ごはんはオムレツにしてくれ!!」
謎の女「・・・・・・ダ〜リン。今夜の晩ごはんより、光の十勇士の方はいいの?」
不気味な顔でヨダレをたらしていたマツモトだったが、ふと我に返り、本来の目的を思い出した。
マツモト「はっ!!忘れてた!!よし!新しいバトルセットをもって・・・」
謎の女「その光の十勇士のボウヤの件、今回は私にまかせてちょうだい。」
マツモト「何!!お前、このオレにお留守番してろというのか!?」
謎の女「ちゃんとお留守番してくれれば、今夜はオムレツを作ってあげるわよん。」
ちょっと機嫌が悪くなりかけたマツモトだったが、その一言ですぐに機嫌がなおった。
マツモト「よし!今回は任せたぞ!!」
謎の女「まかせといてっ!!」
所変わってここは無人の荒野。サボテンのみが存在するこの場所で見覚えのある一人の男の姿が・・・。
ゴルボン「は・・・・は・・・・腹・・・・・減った・・・・・・・。」
いかにも餓死寸前という顔をしたゴルボンが荒野の真ん中で倒れていた。
ナビボン「キミってさ・・・。もしかしなくても大バカ者?」
ナビボンの言葉にムッときたゴルボンが勢いよく立ち上がった。
ゴルボン「誰がバカだって!?誰が!!!?」
ナビボン「だってそうじゃない!・・・旅に出るのに1ビー円のお金も持たないバカがどこにいるのよ!?」
↓ここにいますね。約一名・・・。
ゴルボン「何言ってやがる!問答無用でオレをここまで連れてきたのはお前だろうが!!」
ギュルルルル〜。ゴルボンの腹の虫が情けない音を立てる。
ゴルボン「お・・・・大声でどなったら・・・・・余計に腹が・・・・・。」
ナビボン「・・・・・はぁ。ようやく見つけた王ゴルボン様の生まれ変わりがこんな情けない人だなんて・・・。」
ナビボンが疲れた顔でため息を吐いた。
ゴルボン「だいたい王ゴルボンてのは無敵のBBマスターだったんだろう!?そんなすごい人を倒したヤツに
オレなんかが勝てるわけないだろう!?」
ナビボン「・・・・・・・・・・・・・・・」
ゴルボン「・・・・?何だよ、だまりこむなよ・・・。」
ナビボン「・・・・・・・・・・情けないよ・・・・・・ゴルボン・・・・。」
ナビボンが悲しい声でつぶやく。その目には涙が・・・。
ナビボン「王ゴルボン様が死んだ今、生まれ変わりであるキミに頼るしかないの・・・この世界を救える「可能
性」を持っているのはキミだけなんだから!」
ナビボンの涙を見て動揺するゴルボン。
ゴルボン「でも・・・・オレ・・・・・弱いし・・・・・。」
小声でつぶやくゴルボンを見て、涙を流しながらもニッコリほほえむナビボン。
ナビボン「今は弱いかもしれない。でもいつかは王ゴルボン様にだって負けないほどのBBマスターになれる
よ。キミの努力エンブレムはそういう力を持ってるんだから・・・。」
ゴルボン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
しばらくうつむいていたゴルボンだったが、ナビボンの言葉で頭をかきながら照れくさそうに笑った。
ゴルボン「女の子ボンを泣かすなんて、最低の勇士だな・・・。へへ・・・。」
ゴルボンの言葉を聞くと、ナビボンが涙を拭いて元気よく飛び上がる。
ナビボン「そうよぉ!私を泣かせた分、キッチリがんばってもらうからね♪フフフッ♪」
ゴルボン「ちぇっ!しっかりしてるぜ!!ハハハッ!」
荒野のど真ん中で二人は大笑いした。
謎の声「そんなにおもしろかったかよン!?」
大笑いするゴルボン達に何者かが近づいてくる!
ゴルボン&
ナビボン「!?」
To be Continued
