第6話「消えた?ナビボン」<その2>



門番兵に追い返されたゴルボンたちはジーエス山から少しはなれた荒野へとたどりついた。

ゴルボン「はあ、はあ・・・。何なんだ!?いったい!!(怒)」

中腰になって息を切らすゴルボンが激怒する。すかさずナビボンがピコピコハンマーでゴルボンの後頭部をなぐ
り飛ばした!!

ナビボン「それはこっちのセリフよ!どうしてBBマスター認定試験を受けてないこと、教えてくれなかった
の!?(怒)」


ナビボンのハンマー攻撃で3mほどふっ飛んだゴルボン。後頭部をおさえながら立ち上がる。

ゴルボン「し・・・仕方ないだろ!?知らなかったんだから!!」

ナビボン「知らなかったですむと思ってるの!?・・・・ったく!大ハジかいちゃったじゃない!!よりにもよっ
て、あんなゴリラみたいな男にバカにされた〜!!(T T)」


あまりのハズカシさにナビボンは顔を真っ赤にしながらハンカチをかみしめて涙を流す。ゴルボンはスネた顔で
ポリポリと頭をかいた。

ゴルボン「わかった!わかった!わかりましたよ!!・・・・ったく、試験でも何でも受けてやろうじゃんか!
・・・・どっちにしろ、バッジもらわなきゃジーエス山にはいけないんだし・・・。」


必勝ボンゴルボンさん。あの試験を受ける前に言っておきたいことが・・・。」

真剣な顔つきで話をはじめる必勝ボン。イヤな予感がしたのか、ナビボンはとつぜん耳栓を耳に付けだした。

必勝ボン「試験(しけん)けんに受けないとダメですよン!!」

ナビボンの予感は当たった。必勝ボンの寒いギャグがゴルボンの心を凍えさせた。

ゴルボン「んで・・・。その試験会場はどこにあるんだ?」

カバンから地図を取り出し、その場で広げるゴルボンナビボンが試験会場の場所をしめす。

ナビボン「ここから西に行った所にある大都市「エムエフシティ」。ここで一年に2回BBマスター認定試
が行われているの。・・・今は春だから、ちょうど行われているはずだよ♪」


ゴルボンは地図をしまいこむと、心機一転し、エムエフシティに進路を変えた。

ゴルボン「よっしゃ!・・・それじゃBBマスターバッジを手に入れるため、エムエフシティへ出発だぁ〜!」

ナビボン必勝ボン「オ〜!!(^ ^)」




ゴルボンたちのいた荒野から数十km先にある小さな街「ヒンコス」「リッドタウン」「アートシティ」とくらべて
にぎやかさに欠ける、というより人気が感じられない、どんよりとした街であった。
江戸城下町風の長屋が並んでいるが、所々が古ぼけて、今にも壊れそうだった。

ゴルボン「な・・・なんだぁ・・・?この、いかにも滅びた街って感じは・・・。」

街にたどりつき、期待で胸をふくらませるゴルボンだったが、街の様子を見て、ドッと気が抜けた。

ナビボン「こんなんじゃ、ゴハン食べる所もなさそうだね・・・(− −;」

ナビボンがお腹を押さえながら、ため息をつく。お腹の虫がグゥ〜っと空しく音を立てた。

必勝ボン「食堂(しょくどう)がないなんて、ショックどお〜ぁ!!」

ナビボン「ハハハ・・・。お願いだから、お腹すいてる時に笑わさないで・・・。(T▽T)」

必勝ボンの寒いギャグが飛びかう。お腹がすいているため、ナビボンの笑い声にも元気がない。

ゴルボン「おい・・・。あれ・・・・。」

ゴルボンがふと、何かを見つけ、指をさす。仲間たちが振り返ると、そこには長屋の前で座り込む男の子ボンの
姿があった。表情が重苦しく、とてもやせ細っている。ゴルボンは急いでその男の子ボンのそばに駆け寄った。

ゴルボン「ボーズ、大丈夫か!?しっかりしろ!!」

ゴルボンがその子を腕で支えると、男の子ボンはボソボソッと何かをつぶやき始める。

男の子ボン「おなか・・・・すい・・・・・たよ・・・・・。」

男の子ボンがふるえた声でつぶやきながら、死んだ魚のような目でゴルボンを見つめる。ゴルボンはすぐさま
勝ボン
の方に振り向き、手をつき出した。

ゴルボン必勝ボン。お前、メチャアマクッキーをひとつ持ってただろ?あれを出してくれ。」

必勝ボン「え、ええ〜!?あれはもしものことがあった時の非常食で・・・」

ゴルボン「いいから出すんだ!!・・・お前、光の十勇士だろ!!・・・困った人を救えないでどうする!!」

出しおしむ必勝ボンに思わず大声を上げるゴルボン。その気持ちにうたれ、必勝ボンはカバンの中から非常食
用に取ってあった1枚のメチャアマクッキーを取り出し、ゴルボンに手わたした。

ゴルボン「ほら・・・食べな・・・。」

ゴルボンが男の子ボンの口にクッキーを近づけると、男の子ボンはクッキーを手に取りスゴい勢いで食べ始めた。

男の子ボン「とっても・・・おいしいよ・・・。ありがと・・・・おにいちゃん・・・。」

涙を流しながらクッキーを食べる男の子ボン。ゴルボンはその姿を見て、優しい笑みをうかべた。

ゴルボン「そうか・・・。よかったな・・・。ボーズ。」

ゴルボンは男の子ボンから手を放すと、その場で立ち上がり、必勝ボンに深く頭を下げた。

ゴルボン「スマン!!必勝ボン!!クッキーの代金は必ず返すから!!」

深々と頭を下げ、あやまるゴルボンの肩にポンッと手を置く必勝ボン

必勝ボン「いいってことですよ。おかげであの男の子に笑顔が戻ったんですから・・・。」

ニッコリ笑う必勝ボンを見て、ゴルボンは照れくさそうに頭をポリポリかいた。

ナビボン(・・・どんなにフザけた性格でも、ちゃんと二人には光の十勇士としての優しさがあるんだね・・・。)

ナビボンが二人の顔を見つめ、優しくほほ笑みかける。その時、何者かがゴルボンたちに近づいてきた!!

謎の人物「あなたたち!そこで何してるの!?その子からはなれなさい!!」

とつぜんあらわれたと思うと、いきなりゴルボンをタックルでつき飛ばす謎の人物。ワケもなくつき飛ばされた
ルボン
は思わず激怒する。

ゴルボン「いって〜な!!いきなり何すんだ!?このヤロウ・・・・って女の子?」

よく見ると謎の人物は栗色のポニーテールが印象的な黄緑色の少女だった。

謎の少女「この子にひどいことしたら、私が許さないんだから!!」

必勝ボン「ちょ、ちょっと待つよン!オレたちはただ、その子にクッキーをあげていただけで・・・(^ ^;」

謎の少女「ウソをいわないで!!どうせあなたたちも黒い水晶団なんでしょ!?」

謎の少女は腰につけているナイフを取り出し大きく腕を振った。するとナイフの柄が伸び、十字ヤリに変形した。

ゴルボン「げっ!!ヤリ!?(◎O◎;」

必勝ボン「ヤリやりすぎなんじゃないかよン!!」

ナビボン「プフッ・・・!!ちょ、ちょっと待って!!私たちは黒い水晶団なんかじゃないわ!!」

ナビボンが必死に必勝ボンのギャグに耐え、少女を説得するが、謎の少女は問答無用でおそいかかってくる。

男の子ボン「やめて!ナイフおねえちゃん!!」

男の子ボンの言葉で急に立ち止まる謎の少女。ヤリの先がゴルボンの目の前でピタッと止まった。

ゴルボン(ひぇ〜!!・・・・し、死ぬかと思った・・・・(◎O◎;)

男の子ボン「そのおにいちゃんたちは・・・ホントにクッキーをくれただけなんだ・・・。」

男の子ボンがフラフラしながらも必死で謎の少女を止める。ナイフと呼ばれた謎の少女は、ヤリを元の形にも
どし、腰にしまった。

ナイフ「・・・・そう。おねえちゃん、かんちがいしてたみたいね。・・・・・・すみませんでした。みなさん。」

ナイフゴルボンたちに深々と頭を下げる。安心できたのか、ホッとため息をつくゴルボン

ナビボン必勝ボンのギャグに加え、あんな心臓に悪いスリルまで味わって・・・私・・・もうダメ・・・(X〜X;」

気力を使い果たしたのか、ナビボンがフラフラ地面に落下し、その場で気を失ってしまった!!





ピカァァッ!!まぶしく照りつけるスポットライトの光で目が覚めるナビボン。まわりを見ると、そこは真っ
暗な空間で、目の前にはマイクスタンドが立っていた。

ナビボン「な、何でマイクスタンドが・・・・ひっ!!

思わず悲鳴を上げるナビボン。それは売れない漫才師みたいな格好をした必勝ボンがあらわれたからであっ
た!!

必勝ボン「いやいや、今宵もやってきました!必勝ボンのギャグ100連発!!(^ ^)」

ナビボン「!!・・・・は、早く耳栓しないと!!・・・・はっ!!・・・・なっ何これ!!」

いきなりマイクスタンドの前でトークをはじめる必勝ボンナビボンは急いで耳栓をしようとするが、手足がロー
プでしばられて身動きできない!!

必勝ボン「フッフッフッ。耳栓なんかさせないよン。今夜はオールナイトでギャグを聞かせてあげるよぉ〜ン。」

ナビボン「い・・・イヤ・・・・。やめて・・・・・。」

必勝ボンが不気味な笑顔をうかべる。恐怖のあまり、顔がまっ青になるナビボン

必勝ボン「お前、屁こいただろ。」

ナビボン「イヤァァァァァ!!やめて〜!!(大泣)」

必勝ボン「尻ません。」

ナビボン「キャアッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!(気絶)」

必勝ボン「おおっと!気を失うにはまだ早いよン。まだまだ先は長いんだからよぉ〜ン。(^ ^)」

ナビボン「このまま笑い死ぬなんてイヤァァァァ!!!(激泣)」




ナビボン「はっ!?」

あまりの夢に目を見開いて目覚めたナビボン。気がつくと、お菓子の箱で作られたベッドの上にいた。

ナビボン「よかった・・・。夢だったのね・・・。それにしても、何て恐ろしい夢だったんだろう・・・。」

さきほどまで見ていた夢がの脳裏をよぎり、思わず冷や汗をかくナビボン。その時、誰かが寝室に入ってきた。

必勝ボン「気がついたかよン?ナビボンさん。」

ナビボン「イヤァァァァ!!!!」

バコォォォッ!!ナビボンの右ストレートが必勝ボンのほっぺたに炸裂した!!ものすごい勢いで寝室
の外までふっ飛ぶ必勝ボン。その音を聞きつけて、ゴルボンナイフが寝室へと駆けつけてきた。

ゴルボン「い、いったい何事だ!?」

ナイフ「まさか!!黒い水晶団!?」

ゴルボンたちが駆けつけると、そこには窓の外にふっ飛んで気を失った必勝ボンの姿が。ワケがわからず首を
かしげるゴルボンに、ナビボンがものすごい勢いで抱きついた。

ナビボン「えぇぇぇぇぇん!!こわかったよ〜!!ゴルボ〜ン!!(T T)」

自分の胸で大泣きするナビボンを見て、さらにワケがわからなくなるゴルボンであった。

To be Continued



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