第8話「BBマスター認定試験」<その1>

〜前回までのあらすじ〜

BBマスター認定試験を受けるため、一路「エムエフシティ」を目指すゴルボン一行は、旅の途中で立ち寄った
「ヒンコス」を占拠している黒い水晶団から、住民を解放するために、四将軍の一人「破壊のズィーガーと対
決することになる。
王ゴルボンモードとなって戦うゴルボンは、その圧倒的な強さでズィーガーを追いつめるが、彼が持っていた
ジェンドカード
に加え、ビーダエネルギー(体力)を使い果たして、気を失ってしまうというアクシデントにみまわれ、
一気にピンチへとおちいってしまう。

気絶するゴルボンを襲うズィーガーの牙。その時、光の十勇士で、「ヒンコス」を守る義賊団のリーダー、のぶ2
が、さっそうと現われ、ゴルボンのピンチを救う。
必勝ボンと協力して、ズィーガーと対決するのぶ2。彼らのチームワークは、王ゴルボンモード並の力を発揮し
、一気にズィーガーを追いつめる。
またもやレジェンドカードが彼らに牙をむくが、ナイフの協力を得たゴルボンのこん身の一撃が、見事、ズィー
ガー
レジェンドカードを打ち破り、勝利を収めたのであった。


青空の下、沸き上がる歓声。黒い水晶団の魔の手から救われた「ヒンコス」の街に再び人々の笑い声が戻る。
住民たちは、我が街を救った英雄たちの旅立ちを華やかに見送る。


のぶ2「きみたちのおかげで、ズィーガーからこの街と、レジェンドカードを取り返すことができた。・・・本
当になんとお礼を言ったらいいか・・・。」


のぶ2の心が、言葉にならないほどの感謝の気持ちでいっぱいになる。深々と頭を下げるのぶ2

ゴルボン「い、いやぁ〜!・・・オレものぶ2が助けに来てくれなかったら、やられてた所だよ。・・・礼を言う
のはこっちの方さ・・・。」


ゴルボンは照れくさそうに頭をポリポリかいた。

のぶ2「ボクたちは同じ光の十勇士だろ?・・・ピンチにおちいっている仲間を助けるのは、当然のことじゃ
ないか!」


ゴルボンのぶ2・・・。」

のぶ2の言葉に感動するゴルボン。「仲間」というものの大切さを、改めて痛感するのであった。

必勝ボン「何はともあれ、街に笑いがもどって、本当によかったよン!そのお祝いに一発・・・」

ナビボン「は〜い!ストップ!!・・・そこまで!!」 パシィッ!!

必勝ボン「も・・・モガ、ムガ・・・!!」

いきなりギャグを言い放とうとする必勝ボンナビボンはすかさず必勝ボンの口を大きなバンソウコウでふさぐ。

のぶ2「ボクはこれから、この街の復興に全力をつくさないといけない。・・・今は一緒に行くことができない
けど、この街が落ち着いたら、きっときみたちのもとへと駆けつけるよ。」


意味深な表情で街並を見回すのぶ2。横にいるナイフも、静かにうなずいた。

のぶ2「・・・また会おう!ゴルボン!」

ゴルボン「ああ!・・・きっと会おうな!のぶ2!!」

深い絆を結ぶかのように、のぶ2と握手をかわすゴルボン。別れのあいさつを終え、「ヒンコス」を後にする。
のぶ2ナイフ、街の住民たちは、真剣な眼差しで彼らを見送った。

ナイフのぶ2兄さん。私、お願いがあるの・・・。」

ナイフはとつぜん、のぶ2の前で土下座をし始めた。

ナイフ「私、今回の戦いで、自分の未熟さがよく分かったの。・・・だから、今度、旅に出る時はいっしょに連
れていって下さい!」


真剣な眼差しで、のぶ2を見つめるナイフのぶ2ナイフのとつぜんの告白に思わず動揺する。

のぶ2「な、何を言い出すんだ!・・・いいか?この荒れた世界を旅するのは、とても危険なことなんだ。生
半可な気持ちじゃできないことなんだぞ!?」


必死でナイフを説得するのぶ2。しかし、ナイフの決意は変わらない。

ナイフ「生半可なんかじゃない!・・・私、兄さんにいつまでも守られてるままじゃイヤなの!・・・・この手で
ズィーガーを倒せるぐらい、強くなりたいの!・・・私の十字ヤリを折った、あの男に・・・!」


しばらくうつむいていたのぶ2だったが、土下座するナイフの肩に、やさしく手を置いた。

のぶ2「泣き虫だったお前が、いつのまにかこんなに強くなっていたなんてな。・・・でも、今度の旅は、か
なりつらいものになるぞ?・・・それでもいいんだな?」


のぶ2の言葉で、満面の笑みを浮かべるナイフ。すばやく立ち上がり、のぶ2の手をギュッとにぎった。

ナイフ「は、はいっ!!・・・・・・・兄さん、ありがとう!!」

ナイフの晴れやかな笑顔を、太陽がいつまでも照らしていた。




「ヒンコス」からさらに続く数十Kmほど南下すると、そこには、「シンカ大陸」一といわれる、広大な都市がそび
え立っていた!!

ゴルボン「す、すげぇ・・・!これが・・・、「エムエフシティ」!?・・・なんて広いんだ!!」

今まで見たこともない、広大な都市を見て、開いた口がふさがらなくなるゴルボン

ナビボン「そりゃそうよ♪・・・この「エムエフシティ」「BBカードワールド」最大の大都市なんだから♪
世界中のあらゆるものが手に入るのよ♪・・・・ね?必勝ボン♪」


必勝ボン「あらゆるものって?・・・あー、ラー油!!


ナビボン「プクフフフフ・・・!!・・・もう!必勝ボン!!(T▽T)」

飽きもせず寒いギャグを放つ必勝ボンと、それで大笑いするナビボン。あいかわらずの二人であった。

ゴルボン「あらゆるものがあるってことは、世界中のうまいもんが食い放題ってわけか!!・・・じゃ、じゃ
あ、早速行ってみようぜ!!」


子供のように目を輝かせながら、勢いよく飛び出そうとするゴルボン

ナビボン「ちょっと、まった。」 グィッ!!

ゴルボン「ぐぇっ!!」

ナビボンに思いっきりボンボリを引っ張られ、奇声を発しながらつまずくゴルボン。思わず首がムチ打ちになり
かける。

ゴルボン「こ、このバカ妖精!!・・・首が取れたらどうすんだ!!」

ナビボン「キ・ミ・は・こ・こ・に、な・に・を・し・に・き・た・の・か・な〜?(怒)」

ムギュゥゥゥ〜!ゴルボンのほっぺたを激しく伸ばしまくるナビボンゴルボンの顔が、横長に大きく
変形する。

ゴルボン「ひ、ひへんをふへひひはんへふ(し、試験を受けに来たんです)!!(T T)」

ナビボン「そう、試験を受けに来たんだよね〜?・・・じゃあ、寄り道せず、さっさと行きましょうか〜!?」

ナビボンが恐ろしい顔つきで、ゴルボンを脅迫する。ゴルボンはその強烈な気迫に押され、しかたなく、試験
会場へと向かうことにした。

ゴルボン「へいへい!わかりましたよ!!・・・行きますよ!さっさと行きゃあいいんでしょ!?」

ふれくされながら、道のど真ん中を堂々と歩くゴルボン。その時・・・。

ナビボン「あ、あぶないっ!!」

ドンッ!!

謎の少女「きゃっ!!」

よそ見をしていたため、通行人とぶつかってしまったゴルボン。相手はぶつかった拍子で、その場に座り込んで
しまう。

ゴルボン「す、スンマセン!!・・・大丈夫っすか!?」

あわてて頭を下げるゴルボン。ぶつかった相手は、真珠色の体が印象的な、物静かそうな少女だった。

謎の少女「あいたた・・・。」

ゴルボン「ご、ゴメン!・・・よそ見してたもんでつい・・・。」

ゴルボンはすぐに手を伸ばして、少女を立ち上がらせる。少女はパンパンと自分の服の汚れを払い落とすと、
トロンとした目で、ゴルボンを見つめた。

謎の少女「だめだよ、よそ見しながら、道のど真ん中歩いちゃ・・・。もし、私がヤクザボンだったら、あな
た、今ごろワイキキビーチの海の底だったかもしれないよ?」


冷静な顔で、とんでもないことを言い出す少女。ゴルボンナビボンは、思わず目を見開いて驚いてしまう。

謎の少女「それじゃ、私、いそいでるから。」

少女は物静かに一言そう言うと、さっそうとゴルボンたちの前から去っていった。

ゴルボン「よ、世の中には、あんな変なコも、いたんだなぁ・・・。」

必勝ボン「そうですか?オレは結構、かわいいコだと思いましたが・・・。(=^ ^=)」

ゴルボン「お前って、ホント、惚れやすいなぁ・・・。何とかしろよ、その性格。・・・なぁ、ナビボン?」

冷や汗をたらしながらナビボンの方を見るゴルボン。しかし、ナビボンは去り行く少女の方をぼう然と見つめ
ていた。

ナビボン「今のコ・・・。王ゴルボン様と同じにおいがした・・・。」

ゴルボン「はぁ!?・・・お前、何、ワケわかんねぇこと言ってんだ。そんなことあるはずないだろ。・・・・・
・・・ほら、さっさと行くぞ!!」


おかしなことを言い出すナビボンを無視して、再び歩き出すゴルボンナビボンもすぐに後を追う。

ナビボン(そうだよね。・・・そんなはず・・・ないよね・・・。)




「エムエフシティ」の中心にそびえ立つ大きな建物。門の立て看板には「春期BBマスター認定試験会場」
書かれている。

ゴルボン「ここかぁ・・・。さすがに、世界ゆいいつの試験会場だけあって、かなりの大きさだなぁ。」

ナビボン「すでに受験の手続きが始まってるみたいだね。早く行かないと・・・。」

ゴルボンは、ナビボンの案内で手続き所へと足を運び、受験の手続きを済ませた。

ゴルボン「これで、あとは試験を受けるだけか!!・・・楽勝だぜ!!(^ ^)」

ナビボン「何いってるの!!・・・BBマスター認定試験は、数万人あまりの受験生の中から、合格者が20
人出るか出ないかっていうほど、すごく難しい試験なんだからね!!」


ゴルボン「オレは王王ゴルボンの生まれ変わりだぜ?・・・つまり!オレの灰色の脳細胞の中には、王ゴ
ルボン
が受けた時の記憶が、遺伝されてるのだ!!ナァ〜ッハッハッハッ!!(^▽^)」


ナビボンの必死の忠告も、ゴルボンには「馬の耳に念仏」のようだ。

試験官「ここからは、受験者以外の立ち入りを禁じます。付き添いの方は、しばらく外でお待ち下さい。」

試験官に足止めを受けるナビボン必勝ボンナビボンは不安気な表情でゴルボンを見つめる。

ナビボンゴルボン!!・・・この試験に合格しないことには、何も始まらないんだからね!!」

ナビボンの切なる想いに応えるかのように、無言で親指を立てるゴルボン。後ろに振り向くことなく、試験会場
へと入っていった。

ナビボン(がんばってね・・・。ゴルボン・・・。)

必勝ボン(試験(しけん)けんにだよン!ゴルボンさん・・・。)

ナビボン必勝ボンが見守る中、ついにゴルボンBBマスター認定試験が開始されるのであった。




試験会場の中には、ゴルボンを含む2万人以上もの受験者が、刻々とせまる試験開始時間に、胸を踊らせて
いた。

ゴルボン「ひょえ〜!!ナビボンの言ってたとおりだなぁ〜。これが全員、ライバルなんだよな・・・。」

2万人以上ものライバルを目の前に、思わず自信がなくなってしまうゴルボン

謎の少女「あら、あなたは、さっきの・・・。」

あたりをキョロキョロ見まわすゴルボンに、先ほどの少女が話しかけてきた。

ゴルボン「き、きみは・・・。きみも認定試験を受けるのかい?」

謎の少女「きみもってことは、もしかしてあなたも?」

ゴルボン「ああ、今回がはじめてなんだ。どうぞ、よろしくな。」

ゴルボンと少女はあいさつ代わりに軽く握手をかわした。

謎の少女「私はパール。ただ今、修行中のBBマスターよ。私も今回が初めてなの。よろしくね。」

ゴルボン「オレはゴルボン。こう見えてもオレ、この世界の平和を守る、光の十勇士なんだぜ。」

パール光の十勇士ですって?あなたが?・・・・プッ!プフフ・・・!!」

ゴルボン光の十勇士だと知ったとたん、トロンとした目を大きく見開き、小声で笑い出す少女。

ゴルボン「な、何がおかしい!?」

パール「クスクス・・・!だって・・・あなた、すごくたよりなさそうなんだもん。それに、光の十勇士ともあろ
うものが、今まで試験を受けたことがないなんて・・・。」


ズケズケと本音を言いまくる少女。ゴルボンの頭に大きなアオスジが立つ。

ゴルボン「言ってくれるじゃんか!!・・・いいだろう!!オレの実力、たっぷりと見せてやるぜ!!(怒)」

ゴルボンの瞳の中で、「打倒!!パールの炎が燃え上がった!!

パール「どっちが最後まで残れるか、勝負ってわけね。受けて立つわ!」

思いがけないライバルの登場で、大きな波乱が起こりそうなBBマスター認定試験が、ついに始まる!!

To be Continued



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