第9話「正義を信じて」<その3>



卑怯ボンの召喚したダークネスドラゴンの前に、ゴルボンはなす術もなく、敗れ去ってしまうのか!?


ゴルボン(手札=1)
卑怯ボン(手札=0)
バトル場
イエローメイル(パワー1(に2)/エネルギー6)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
○しろボン(パワー1/エネルギー6)
メタル命中率「3」
ビーダウン!!

あおボン(パワー1/エネルギー4)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!
バトル場
ダークネスドラゴン
(パワー5/エネルギー18)
メタルビーダマは必ず当たるBマーク(ダメージ)=11



卑怯ボン「てめえの言う「正義」なんてものは、何の役にも立たねぇ、ただのお飾りなのさ!!・・・さあ、最
後のカードを引くがいいぜ!!ボン!!」


ゴルボンをあざけ笑う卑怯ボン。しかし、今のゴルボンからは、反発する勢いすら感じられない。

ゴルボン(パールが負けるはずだ・・・。強力なカードを偽造した相手じゃ、どうあがいても勝ち目はねえ・・・。)

「敗北」という言葉が、ゴルボンの脳裏をよぎる。そして、そこから来る恐怖心が、知らず知らずのうちにカードを
引こうとしている手を、山札から遠ざけてしまう。

ゴルボン(このまま負けてしまうのか・・・・・オレは・・・。・・・・・王ゴルボンの後継者が、こんな卑怯者に負け
てしまうのか!?)


くやしさに、こぶしを震わせるゴルボン。その時、ゴルボンの脳裏にひらめきが走った!

ゴルボン(そうだ!!・・・・・・オレにはまだ、王ゴルボンモードがあったんだ!!)

すかさず、首に巻いた赤いスカーフに手を伸ばし、王ゴルボンモードハチマキを取り出そうとするゴルボン
その時・・・!

????(本当にそれでいいのか?・・・・・・ゴルボンよ・・・。)

ゴルボンの心に、誰かが語りかける。ゴルボンがふと、後ろに振りかえると、そこには王ゴルボンの姿が・・・。

ゴルボン(お・・・、王ゴルボン!?)

王ゴルボン(王ゴルボンモードにたよるのもいい。・・・しかし、「正義」の力を証明するには、お前自身の力
で勝たなければ、意味がないのではないか?)


ゴルボン(オレ自身の・・・力・・・。・・・・そうだ・・・、ヤツに本当の「正義」強さを教えるには、オレ自身の力で
戦わなければ、意味がない!!)


ゴルボンの中に、再び戦う勇気が戻る。瞳の中に、闘志の炎が灯る!!

王ゴルボン(さあ、自分の力を信じて、あの卑怯者に「正義」の本当の強さを見せてやるのだ!!)

カッ!!王ゴルボンの体から発せられた、まぶしい光が辺りをつつむ。光がやむと、そこには王ゴルボン
の姿はなかった。

ゴルボン(また・・・あんたに教えられちまったな・・・。王ゴルボン・・・。)

青く澄んだ空の向こうを見つめるゴルボン。再び卑怯ボンの方に振り返り、勇ましく戦闘体勢を取った!!

ゴルボン「いくぞぉ、卑怯ボン!・・・オレのこの力で、「正義」が無力じゃないことを証明してやるぜ!!」

パァァァッ!!ゴルボンの「正義」に反応し、プラネットエンブレムがまぶしい光を放つ!!

卑怯ボン「そ・・・その紋章は・・・・!!・・・・・・てめえ・・・まさか!!!?」

ゴルボンプラネットエンブレムの輝きに圧倒される卑怯ボン。その、神々しい紋章の姿が、目にくっきりと焼き付いた。

ゴルボン「ビィィー、ドロォォォ!!!」

ゴルボンが山札から、運命を左右する1枚のカードを引いた!!運命のカードの正体は、「相手のバトル場のビ
ーダ戦士と同じパワーでビーダマをうてる」という効果を持つコンボカード、カメレロンであった!

ゴルボン(これは・・・。ここに来る前に、必勝ボンとトレードしたカード・・・。よし、これならっ!!)

ゴルボンは今引いたカメレロンと、手札のメタルビーダマを勢いよく場に出した!

ゴルボン「コンボ!ばけばけ!!メタルシュート!!」

力強くメタコロを握り締めるゴルボンメタコロを握る手が、正義の光につつまれる!

ゴルボン「いくぞ、卑怯ボン!!・・・最後の勝負だ!!・・・このメタコロールが成功すれば、5+2の7ダメ
ージで、お前のダークネスドラゴンビーダウンし、オレが勝つ!!!」


力強くメタコロを握り締めるゴルボンメタコロを握る手が、正義の光につつまれる!

卑怯ボン「く、ク〜クククク!!・・・オレの勝ちだぁ!?イエローメイルメタル命中率は「1」だぜ!?
・・・どうあがいても当たるわけがねえだろうが!!」


不気味な笑い声を発する卑怯ボン。しかし、卑怯ボンを鋭くにらむゴルボンの瞳には、「勝利」の二文字しか映
っていなかった。

卑怯ボン「な・・・なんだ?・・・このプレッシャーは・・・。オレさまが、あんなコゾウにビビってるとでもいうの
か!?」


ゴルボン「オレは・・・負けねえ!!!!・・・・・・メタコロォォォォル!!!!」

ゴルボンの手から光をまとったメタコロが放たれた!・・・ゆっくりと宙を舞い、落下していくメタコロ

ゴルボン「いっけぇぇぇぇ!!!メタコロー!!!!」

卑怯ボン「あ・・・当たるはずがねえ!!・・・当たるはずがよぉぉ!!!」

運命を担ったメタコロがゆっくりと静止する。その、運命のメタコロが示した目は・・・・・・・・・・・・「1」!!


卑怯ボン「そっ・・・そんなバカなぁぁぁ!!!!」

ズガァァァッ!!イエローメイルの強烈な一撃が、ダークネスドラゴンに炸裂!!5+2の合計7
ダメージを受け、ダークネスドラゴンビーダウン!! ビーK.O!!


ゴルボン(手札=0)
卑怯ボン(手札=0)
バトル場
イエローメイル(パワー1(に2)/エネルギー6)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
○しろボン(パワー1/エネルギー6)
メタル命中率「3」
ビーダウン!!

あおボン(パワー1/エネルギー4)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!
バトル場
ダークネスドラゴン
(パワー5/エネルギー18)
メタルビーダマは必ず当たる
ビーダウン!!



ザッ!!勝負に敗れ、腰を抜かす卑怯ボンに、ゴルボンが立ちはだかる!

ゴルボン「覚悟しろよ・・・。二度と、あんな卑劣なマネができないようにしてやる!!」

真剣ビーバトのダメージがちくせきされたビーダマカードを手に、かまえるゴルボン

卑怯ボン「ひぃぃ!!・・・たっ、たのむ!!・・・ゆるしてくれぇ!!・・・もう悪いことはしねぇ!!」

情けない声を発しながら、ゴルボンに土下座をする卑怯ボン。体中が恐怖に震える。

ゴルボン「ふざけんなぁ!!・・・オレの大切な「友達」にあんなひどいことしといて、今さらゆるせると思って
んのかぁ!!!・・・てめえのような悪党は、生かしちゃおけねえ!!」


勢いよくビーダマカードを振り上げるゴルボン。その時・・・!

パール「や・・・やめて!!・・・・・・ゴルボンくん・・・!!」

全身の痛みをおさえながら、必死でゴルボンを止めるパール

ゴルボン「ぱ、パール!?・・・何で止めるんだよ!!・・・コイツはお前にさんざんひどいことをした、最低の
悪党なんだぞ!!」


パール「わかってるよ・・・。でも・・・たとえどんな悪党だろうと、その人にだって家族がいる。・・・その人が死
んじゃったら・・・その家族が悲しい目にあうのよ?・・・・・・そんなの・・・かわいそうじゃない・・・。」


ゴルボンがくやしそうな顔で、卑怯ボンの方に振り向くと、そこには卑怯ボンを必死にかばう、手下ボンたちの
姿があった。

手下ボンA「お願いだ!!・・・親分を許してやってくれ!!」

手下ボンB「親分がいなきゃオレたち、生きていけねえんだ!!」

手下ボンC「たのむ!!親分を殺さねえでくれ〜!!」

卑怯ボン「お・・・・お前ら・・・・。」


卑怯ボンのために、必死で命ごいをする手下ボンたち。卑怯ボンの目から、涙があふれ出る。

パール「私からもお願い・・・。ゴルボンくん・・・。」


ゴルボン「・・・・・・・。」

パールが必死の眼差しでゴルボンを見つめる。ゴルボンは無言のまま、カードをケースにしまう。

ゴルボン「ちぇっ!・・・仕方ねえなぁ・・・!許してやらぁ!!」

照れながら、鼻を人差し指でこするゴルボンパールや手下ボンたちが、満面の笑みをこぼす。

卑怯ボン「す・・・・すまなかった・・・。本当に・・・すまなかった・・・!!」

自分が今までしてきたことへの情けなさと、ゴルボンたちのやさしさにうたれ、大粒の涙をこぼす卑怯ボン

ゴルボン「そのかわり、パールからうばったIDカードは返してもらうぜ!」

卑怯ボン「ああ・・・。もちろんだ・・・。」

手のひらを突き出すゴルボンに、パールのIDカードを手わたす卑怯ボン

謎の声「お見事!!」

とつぜんあらわれた、謎の声の主はいったい・・・・!?

To be Continued



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