11話「呪われたゴルボン」<その2>



ゴルボンたちが「BBカードギルド」に入ると、たくさんのBBマスターたちが、重要な戦力となるカード選びに知恵
をしぼっていた。

ゴルボン「す、すげぇ・・・。BBカードだけの店だってのに、オレんちの10倍以上のデカさだ・・・。」

ナビボン「で、どうするの?・・・シングル買いするの?それとも拡張パック買うの?」

ナビボンの問いに、頭の中が混乱するゴルボン。頭のまわりで?マークがくるくる回る。

ゴルボン「な・・・何だ?その、シングル買いとか・・・拡張パックって・・・。(^ ^;」

ナビボン「もう!さっきから質問ばかりじゃない!・・・もうちょっと勉強しなさい!!」

ついにイライラが爆発し、大声で怒鳴り出すナビボン。ギルド内の客の視線がナビボンに集中する。

ナビボン「あ・・・す、すみません・・・。アハハハ・・・。(=^^=;)」

顔を真っ赤にしながら、頭を下げるナビボン。すると、何事もなかったかのように再びギルド内がにぎやかになる。

ナビボン「もう、恥かいちゃったじゃないの!・・・まあ、いいわ。シングル買いっていうのは、欲しいカードだけ
を選んで買うこと。値段は貴重なカードほど、高くなっていくわ。」


ゴルボン「え?カードってそうやって買うんじゃないの?」

ナビボン「普通はそうだけど、もうひとつの特殊な買い方があるの。・・・それが拡張パック。これは1枚30ビ
ー円のカードが10枚入ったパックのことで、中に何が入ってるかわからないモノなの。」


ゴルボン「何が入ってるかわからないってことは・・・。」

ナビボン「そう!もしかしたら幻のキラカードが、たった300ビー円で手に入るかもしれないってこと!」

ゴオォォ!!ゴルボンの中でバクチ魂の火が付いた!バッグの中から勢いよくサイフを取り出し、それを片
手にガッツポーズをとるゴルボン

ゴルボン「よぉし!オレは拡張パックを買うぜ!!」

必勝ボン「ま、待つよン!ゴルボンさん。ここは無難にシングル買いの方が・・・。」

ゴルボン「バカヤロ!1枚1000万ビー円もするキラカードが、もしかしたら300ビー円で手に入るかもしれ
ねえんだぞ?・・・こんなオイシイ話、ほかにあるかよ!」


必勝ボン「でも、ヘタしたら30ビー円以下のモミテボンとかが当たるかもしれないよン!」

ゴルボン「ヘン!光の十勇士ともあろう者が、これくらいの勝負にビビッてどうする!!・・・すみませ〜ん!
これくださ〜い!!」


ゴルボンは拡張パック(ビーダシティ編)を手に取ると、店員に300ビー円支払った。

ゴルボン「よ、よぉ〜し。開けるぞ〜!」

ペリィッ!!勢いよくパックを開くゴルボン。はたして中のカードは・・・・!?

ナビボン「どう!?ゴルボン!!」

必勝ボン「何が当たったんだよン!?」

息をのみながら、ゴルボンの返事を待つ二人。額から冷や汗が流れ落ちる。

ゴルボン「・・・・・・・・・・・・・・・・・モミテボンが10枚。(T T)」

ゴルボンの言葉に衝撃をうける二人。たしかにゴルボンの手には10枚のモミテボンがにぎられていた。

ナビボン「も・・・モミテボン10枚ですってぇぇ〜!!?」

必勝ボン「い、いくら何でも、1パックに同じカードが10枚なんて、ありえないよン!!」

ゴルボン「た、たまたま運が悪かっただけだ!!・・・次こそ!!」

パックを手に取り、300ビー円を支払うゴルボン。勢いよくパックを開く!

ゴルボン「ま、またモミテボン10枚!?・・・・・・くそっ!次ぃ!!」

パックを手に取り、300ビー円を支払うゴルボン。勢いよくパックを開く!

ゴルボン「ま・・・またかよぉ!!次だぁ!!」

パックを手に取り、300ビー円を支払うゴルボン。勢いよくパックを開く!

ゴルボン「くっそぉぉ!!またかよぉ!!・・・こうなったら!!」

ゴルボンは売り場に並ぶ拡張パックの入った箱を1つ手に取ると、店員に9000ビー円支払った。

ナビボン「は、箱買い!?・・・何考えてるのよ!ゴルボン!!」

必勝ボンゴルボンさん!もうやめるんだよン!これ以上買っても幻のキラカードは当たらないよン!」

ゴルボン「うっせぇぇぇ!!ジャマすんじゃねぇぇぇ!!!」

ゴルボンは止めようとするナビボン必勝ボンを振り払うと、ものすごい早さで30個の拡張パックを開いた!

ナビボン必勝ボン「・・・・・・・。」

思わず言葉を失う二人。いつのまにかギルド内の客や店員もゴルボンたちの周りに集まっていた。はたして結果
は・・・・!?

ゴルボン「・・・・・・じぇぇ〜んぶ、モミテボンだぁ〜。(T T)」

ショックのあまり、その場にふさぎ込んでしまうゴルボン。そんな彼の手には、300枚ものモミテボンカードが・・・。

客A「も・・・モミテボンの呪いだぁ〜!!」

とつぜん、一人の客が大声で騒ぎ出した。やがて、その客につられ、周りの人々も騒ぎ出した。

客B「みんな、逃げろ〜!コイツらに関わったら、モミテボンの呪いにかかっちまうぞ〜!!」

店員A「アンタたち!とっとと出ていってくれ!!・・・呪いがうつっちゃあ、こちとら商売上がったりだ!!」

血相を変えながら、ギルド内の客が外に逃げる。店員たちもゴルボンたちをギルド内から強引に押し出し、すばや
く入り口のシャッターを閉めた。

ナビボン「な、何なのよ!いったい!!」

必勝ボン「何か、モミテボンの呪いとか言ってたよン・・・。(^ ^;」

状況が把握できず、パニックにおちいるナビボン必勝ボン

ゴルボン「ちくしょぉぉぉ!!!!・・・10200ビー円も出したのに、何でモミテボン340枚なんだよぉぉ!!!!」

くやしさのあまり、モミテボンカードの束をその場にバラまいてしまうゴルボンモミテボンカードが風に乗ってあち
らこちらに散乱する。

ナビボン「ねえ、もしかしてゴルボン、ホントにモミテボンの呪いにかかってるんじゃ・・・。」

ゴルボン「ああっ!?何なんだよっ!そのモミテボンの呪いってよ!!」

ナビボン「うん・・・。モミテボンの呪いって言うのはね、アシストカードのモミテボンって知ってるでしょ?」

ゴルボン「ああ・・・。あの「ビーダ戦士一人のダメージを1つ回復する」っていう、とてつもねえほど役立たず
なカードだろ?知ってるも何も、今さっき340枚も当たったっての!!」


ナビボン「そう、そのあまりの役立たずさに、誰にも使ってもらえなくなったもんだから、カード自身がBBマス
ター
に憎しみを持ってしまい、呪いの力を手に入れてしまったの。」


思わず生ツバを飲み込むゴルボン必勝ボン。不気味な笑みを浮かべるモミテボンのビジョンが脳裏をよぎる。

ゴルボン「・・・で、ナビ子さん。その、呪いの内容ってのは・・・・?(^ ^;」

ナビボン「取り憑いたBBマスターの身のまわりが、すべてモミテボンだらけになるの!」

ガガァーン!!ナビボンの言葉が二人の頭の中でコダマする。

必勝ボン「な・・・何て恐ろしい呪いなんだよン!!」

ゴルボン「いやだぁぁぁ!!ぜってぇ〜かかりたくねえ〜!!」

ナビボン「かかりたくないって、ゴルボン。もしかしたらキミ、すでにかかってるかもしれないんだよ!?」

シュビィッ!ナビボンに勢いよく指をさされ、硬直するゴルボン。冷や汗がダラダラと流れ落ちる。

ゴルボン「ば、バカバカしい。なにを根拠にそんなことを・・・。だいいち、オレが呪われる理由がどこにある
んだよ。(- -;」


ハンカチで汗を拭きながら、道のど真ん中で強がった態度をとるゴルボン。その時・・・!

ナビボン「あぶなぁぁいっ!!」

ゴルボン「へっ?」

ドゴォォンッ!!ナビボンの言葉が終わらないうちに、猛スピードで走るトラックに跳ね飛ばされ、近くの
公園までふっ飛ぶゴルボン。トラックはそのまま何事もなかったかのように走り去っていった。

ナビボン「ご、ゴルボォーン!!!!」

あわててゴルボンの飛んでいった公園へと向かうナビボン必勝ボンゴルボンは地面に突き刺さった頭を引き
抜こうと必死でもがいていた。

ゴルボン「フガ!!フガフガガ・・・フガガー!!(おいっ!!早く頭を・・・抜いてくれ〜!!)」

ナビボン「よかった〜。大ケガにはならなかったみたいね。・・・・必勝ボン、手伝って。」

ナビボン必勝ボンゴルボンの両腕をしっかりと持つと、思いっきり引っ張り上げた。その勢いで地面からゴル
ボン
の頭が抜け出した。

ゴルボン「ふべぇ〜!・・・危うく死ぬとこだったぜ・・・。(- -;」

ナビボン「普通は死んでるけどね。(^ ^;・・・それにしても、何なの!?あのトラック!!」

必勝ボンナビボンさん・・・。あのトラック、モミテボンマークが描かれてたよン。(^ ^;」

ナビボン!!!!・・・・まさか・・・・モミテボンの呪い!?」

思わず冷や汗を流すナビボン必勝ボンゴルボンは呪いのあまりの恐ろしさに顔が真っ青になる。

ゴルボン「うわぁぁぁ!!!・・・何でオレだけがこんな目にあわなきゃなんねーんだよ!!」

呪いの恐怖の前に、頭を抱えながら震えるゴルボン。冷や汗が滝のように流れる。

ゴルボン「なあ!?何とかしてくれよ!!このままこんな呪いで死ぬのはイヤだぁぁ!!(T T)」

恐怖のあまり必勝ボンにしがみついて救いを乞うゴルボン。その時・・・!!

????「フハハハハ〜!!天下の光の十勇士も、呪いの前には形無しのようだな〜!!」

聞き覚えのある怪しい笑い声が公園中に響き渡ると同時に、謎の人影がゴルボンたちの前にあらわれた!

マツモト「ひさしぶりだな、光の十勇士!・・・今日こそ引導を渡してくれる!!」

ナビボン「あなたは・・・・・・・・・・・誰でしたっけ?(^ ^;」

ナビボンのボケた一言に、はげしくズッこけるマツモト。思わずヘルメットが外れそうになる。

マツモト「この性悪妖精ボンがぁぁ!オレさまの名を忘れるとは、何事だぁぁ!!!」

ナビボン「だぁぁぁぁれぇぇぇぇがぁぁぁぁ、しょうわるようせいぼんですってぇぇぇぇ!!・・・・はっ!思い出し
た!!・・・あなたは変態コスプレ軍団の将軍代理、マツモト!!」


マツモト「変態コスプレ軍団ではないっ!秘密結社ダークムーンだ!!・・・今日はわがダークムーンの総
力を結してキサマらを叩き潰してくれる!・・・カムヒア!ダークムーンのメンバーたちよ!!」


恐怖の前にふさぎ込むゴルボンを見て、勝利の笑いを上げるマツモト

パチィィッ!!マツモトが指を鳴らすと、公園のあちらこちらから、数人の人影があらわれ、マツモトのも
とへ集合した。

カトリーヌダークムーンいちの美女、カトリーヌ参上!!」

スギタ「ヌフヌフ!英知の作戦参謀、スギタ推参!!」

キムラ「最新鋭の究極兵器開発担当、キムラッスよ!!」

ハマサキ「あ、嵐のと、特攻隊長、は、ハマサキなんだな!!」

シュビィンッ!マツモトを筆頭に、あいかわらずダサいポーズを決めるダークムーンのメンバーたち。

ナビボン「い、イヤァァァァ!!!!・・・あの、ロリ○ン変態男がいるぅぅぅ〜!!!(T T)」

スギタ「ヌフフ〜!愛しのナビボンちゃぁ〜ん!逢いたかったよ〜!!!」

不気味な笑顔を浮かべながら、ナビボンを見つめるスギタ

マツモト「フフフ・・・。これほどの大人数相手では勝ち目があるまい!ついにお前たちも年貢の納め時だな!
覚悟しろ、光の十勇士ども!!」


突如、ゴルボンの前にあらわれたダークムーンの精鋭たち!!バトルセットを握り締めながら、ジリジリとゴルボ
たちに迫る!

ナビボンゴルボン!怖がってる場合じゃないよ!はやくビーバトの準備をしないと!」

ゴルボン「バカヤロー!モミテボンの呪いに呪われてる時にビーバトなんかやったら、どんな目にあうか、わ
かんねーだろが!!」


ふさぎ込んだまま立とうとしないゴルボン。呪いの恐怖に震えながらおびえている。

マツモト「フフフ・・・。どうやら、我々の「プロジェクトM」に、まんまとはまってしまったようだな!」

恐怖の前にふさぎ込むゴルボンを見て、勝利の笑いを上げるマツモト

必勝ボン「ふ、フロで食おう、ハム?(^ ^;」

マツモト「ちがぁぁぁう!!「プロジェクトM」だ!「プロジェクト、モ・ミ・テ・ボ・ン」だっ!」

ナビボン「も、モミテボン!?・・・まさか、この呪い、あなたたちの仕業なの!?」

マツモト「そのとぉぉり!!・・・しかし、「呪い」なんて実際に存在するワケがない!・・・今までのモノはすべて
我々の仕組んだ作戦なのだ!!」


マツモトが大きくてを開き、メンバーに合図を送る。するとメンバーたちは次々と変装をしはじめた。

カトリーヌ「あのレストランに変装して潜入し、モミテボンかまぼこ入りの激マズ料理を作ったのは私よ!」

スギタ「カードギルドに変装して潜入し、拡張パックを全部モミテボンカードのニセ物に変えたのはボクさ!」

ハマサキ「も、モミテボンマークのと、トラックでソイツをは、はねたのはオ、オレなんだな!」

マツモト「フハハ〜!どうだぁ!!この完璧なほどの作戦、「プロジェクトM」は!・・・モミテボンの呪いの話
題性をたくみに利用した、超すばらしい作戦であろう!!ファ〜ッハッハッハッ!!!!」


自分の作戦に酔いしれ、バカ高い声で大笑いするマツモト。公園で遊んでいた子供連れの奥様連中が不安がっ
て逃げ出す始末。

マツモト「・・・ゴルボンコゾウが呪いにおびえさせ、弱った所を叩くことがこの作戦の目的だったからな!見事
に成功というわけだ!フハハ〜!!」


余裕しゃくしゃくで作戦目的をバラすマツモト。その内容を聞いたゴルボンが、うつむきながら静かに立ち上がる。

ゴルボン「・・・・それってさ、つまり最初から呪いにはかかってなくて、今までの不吉なできごとは、全部お前ら
のせいだってことだよな?」


マツモト「フハハ!!そのとおり!・・・だが今さら気づいてもおそ・・・あっ。(^ ^;」

イヤな予感がして、思わず自分の口をふさぐマツモト。しかし、時はすでに遅く、目の前には怒りの炎を身にまとっ
ゴルボンが立っていた。

ゴルボン「ゆるさんぞぉぉ!!!!マツモトぉぉぉぉ!!!!(怒)」

強烈な波動を全身から放つゴルボン。その鬼のような形相に、マツモトを除くダークムーンのメンバー全員が一
目散に逃げ出した。

マツモト「あっ!こら!!ちょっと待て、お前ら!!」

あわててメンバーを引き止めようとするマツモト。しかし、逃げ足の速さが自慢のダークムーンメンバーがその場
に残っているはずもなく、公園には一人空しくたたずむマツモトだけ。

マツモト(オイオイ・・・。これってスッゲーヤバイ状況だよな〜。またふっ飛ばされるんだろうなー。(- -;)

最悪の事態におちいり、顔が青ざめるマツモト。その時、彼の頭の中でひらめきの電球が明かりを灯した。

マツモト(・・・そうだ!作戦が失敗に終わっても、オレにはまだ最後の切り札が残されていたんだった〜!)

マツモトは小さくガッツポーズを取ると、勢いよくバトルセットを取り出し、ゴルボンの方へと振り向いた。

マツモト「こうなったら、ゴルボン真剣ビーバトで勝負だ!!」

ゴルボン「ほぉ〜。パワーアップしたオレにビーバトを挑むとは、いい度胸してるぜ!!」

マツモトの挑戦を受け、ゴルボンも勢いよくケースからバトルセットを取り出す。

ゴルボン「上等だぁ!相手になってやるぜ!!」

マツモト(よぉ〜し!かかったぞぉ〜!!)

ニヤリと不気味にほほ笑むマツモト。はたして、彼の最後の切り札とは・・・!?

To be Continued



NEXT(その3)