第12話「乾いた砂漠と寒いギャグ」<その2>



数年前に、砂漠の村「サンドロン」を襲った事件の真相とは・・・?

必勝ボン「み・・・水無の呪い像!?・・・何ですかよン、それ・・・。」

ナビボン「それに・・・・・・ある事件って・・・?」

村長「数年前、この村に奇妙な格好をした一味があらわれてのう・・・。」



舞台は数年前の「サンドロン」。村の中心にある大きな井戸のまわりを、奇妙な鎧を着た連中が占拠していた。

謎の男「フハハ〜!!今日からこの村は我々のものだ!お前たちはこのオレさまの部下となるのだ〜!」

屋根の上でダサいポーズを決めながら、高笑いをする謎の男。

村長「な・・・何をバカなことを言っとるんじゃ!ワシらはお前らなんぞに絶対、服従などせんぞ!」

村人A「そうだそうだ!・・・この村はわたさないぞ!」

村人B「出て行け!ヨソモノ〜!!」

村長を筆頭に、村人たちがクワや棒切れを手に戦闘体勢を取る。

謎の男「フンッ!ザコどもが・・・・・・。お前たちなんぞ、このオレさまの手にかかれば一瞬で粉砕できるが、
ただビーバトで倒すだけではおもしろくない・・・。」


パチィッ!!謎の男が勢いよく指を鳴らすと、村の上空から大きな鉄の像が降ってきた!鉄の像は村の
中心にある井戸を踏みつぶすと、そのまま地面に深くめり込んだ。

村長「なっ、何じゃこの鉄の像は・・・!?」

謎の男「フハハハハ〜!この水無の呪い像は、とりついた地のというすべてを消滅させるという、恐
ろしい像なのだ!・・・お前たちはこれからずっと、水無しの生活を送っていくのだ〜!!」


村長「な・・・何と言うことじゃ・・・。」

謎の男「この灼熱の砂漠の中で水のない地獄を味わいながら、このオレさまに逆らったおろかさを悔やむ
がいいわぁ〜!ハハハハハ〜!!」



村長「あの邪神像があるかぎり、ワシらはずっと水のない生活を送るしかないのですじゃ・・・。」

絶望のあまり深くため息をつく村長。ふと窓の外をながめると、呪い像の前で立ち尽くすアクアの姿があった。

村長「かわいそうなのはアクアじゃ・・・。その時のことがショックで、声も出なくなってしまったんですのじゃ。」

村長の話を聞いていた必勝ボンが、力強く握り締めたこぶしをフルフルと震わせ始めた。

必勝ボン「ゆ・・・・・・許せないよン!!」

ものすごい剣幕で、怒りの炎を燃やす必勝ボン

必勝ボン「人は・・・・・・笑うとのどがかわく・・・。のどがかわいたままじゃ・・・・人は笑うことができないよン!
オレは・・・人から笑いを奪うヤツが、一番許せないんだよン!!(怒)」


必勝ボンはすばやくバトルセットケースを腰に付けると、ものすごい速さで外へと駆け出していった。

ナビボン「ちょ、ちょっと必勝ボン!・・・どこ行くの〜!?」

ナビボンも村長に軽く頭を下げると、あわてて必勝ボンの後を追い、家の外へと飛び出していった。




ギラギラと照り付ける日差しの中、必勝ボンたちは例の水無の呪い像の前に立っていた。

ナビボン「ねえ、必勝ボン。呪い像の前なんかに来て、いったい何するつもりなの?」

必勝ボン「決まってるよン!コイツをぶっ壊すんだよン!!」

ナビボン「ぶ、ぶっ壊すったって、村の人全員がハンマーやツルハシで叩いても壊れなかったものをどうやっ
て壊すの!?」


必勝ボン「オレたちはBBマスターよン!正義のBBマスターならカードに宿るパワーでこれくらいのモノぶ
っ壊せるはずだよン!」


そう言い放つと必勝ボンは1枚のカードを取り出し、呪い像に向けて構えた。
ナビボン「そ、そのカードは・・・ダークイバリ!」

必勝ボン「アシスト!「いっぱつおみまい」!!」

ドゴォーン!!必勝ボンが声高らかに叫ぶと、カードから光の弾丸が飛び出した。弾丸は呪い像に炸裂し
たが、呪い像には傷ひとつついていなかった。

必勝ボン「そ、そんな・・・。カードに宿るパワーでも破壊できないなんて・・・。」

ガックリと肩を落とす必勝ボン

ナビボン「やっぱり・・・。ゴルボンがやった時も無理だったから、だいたい予想はついてたけど・・・。」

必勝ボン「そういえば、ゴルボンさんの姿が見えないようですけど・・・?」

周りをキョロキョロ見まわす必勝ボン。見た所、村の中にゴルボンの姿は見当たらない。

ナビボン「ああ、ゴルボンなら「水がダメなら氷はどうだ!」とか言って、「ブルーシータウン」に氷を買いに行
ったみたい。・・・お金もってないのに・・・。(- -;」


ゴルボンのバカさに思わず苦笑いする必勝ボン。そんな必勝ボンの姿を、先ほどの少女アクアが、心配そうな顔
で見つめていた。

必勝ボン「あ、アクアちゃん・・・。」

必勝ボンはそばにいるアクアに気づくと、ほほ笑みながら彼女の頭を軽くなでた。

必勝ボン「心配いらないよン。・・・オレたちがきっと、この村に水を戻してあげるから・・・。」

アクア「・・・・・。」

最初はおびえ気味のアクアだったが、必勝ボンの笑顔に安心感を抱き、静かにうなずいた。

謎の声「ほほぉ〜!!・・・ずいぶんと勇ましい言葉だな!」

カン高い男の声が、村中に響き渡る。必勝ボンたちがすばやく声の主に視点を移すと、そこには怪しい鎧に身を
包んだ一人の男が立っていた。

ナビボン「マッ、マツモト!・・・やっぱり今回もあなたたちのしわざだったのね!?」

マツモト「フハハハハ〜!!そのとぅり!・・・とうっ!」

シュタァッ!!屋根の上から華麗にジャンプし、必勝ボンたちの近くへ着地するマツモト

マツモト「数年前にお遊び程度で仕掛けたこの呪い像が、こんな形で役に立つとはな!・・・お前たちが案外
元気だったのが、少し計算外だったが・・・。」


ピクッ。マツモトの「お遊び」という言葉に、必勝ボンの顔つきが変わる。

必勝ボン「お遊び程度・・・だと・・・?」

ものすごい剣幕で、マツモトをにらみ付ける必勝ボンマツモトの姿を見て、数年前の悪夢を思い出したアクア
必勝ボンにしがみつきながら震えている。

必勝ボン「お前の・・・・・・そのつまらない思い付きで・・・・・・いったいどれだけの人たちがメイワクしたと思っ
てるんだぁ!!」


いつもふざけている姿からは想像もできないほど、マツモトに怒りをぶつける必勝ボン

コバヤシ「フフフ・・・。それがどうしたと言うの?」

聞き覚えのある女性の声が、必勝ボンの後方から聞こえてくる。すばやく後ろに振り向くと、村の入り口に謎の女
戦士、コバヤシが待ち構えていた。

コバヤシ「力のない弱者がどうなろうと、私たちには関係のないことだわ。」

必勝ボンの側を横切り、ゆっくりとマツモトの元へ歩み寄るコバヤシ

必勝ボン「ゆ・・・許せないよン!!・・・今すぐこの呪い像をどかして、この村の呪いをとくよン!」

コバヤシ「・・・フフフ。いいわよ・・・。ただし、私に真剣ビーバトで勝つことができればね!」

冷たい笑みを浮かべながら必勝ボンを挑発するコバヤシ必勝ボンは自分の横でおびえるアクアの肩にポンッ
と手を乗せると、彼女を後ろへ下がらせた。

必勝ボン「望む所だよン!・・・勝負だっ!!」

力強くバトルセットを取り出す必勝ボン。それに対し、コバヤシはあくまで冷静な態度を取っている。

マツモト「いいのか?コバヤシよ。あんな約束してしまって・・・。」

コバヤシ「心配いりませんわ、マツモト様。・・・それとも、私が負けるとでもお思いで?」

鋭い目付きで冷たくほほ笑むコバヤシ。その表情からは余裕さえうかがえる。

マツモト「それもそうだな!・・・では、今回はお前に一任するとしよう。」

勝利を確信したマツモトは、折りたたみ式のイスを取り出し、その場にズンッと座り込んだ。

コバヤシ「それじゃあ、いくわよ?・・・ボウヤ。」

必勝ボンコバヤシがお互いのバトルセットを手に取り、戦闘体勢を取った!

必勝ボンコバヤシ「ビージャンケン!」

ビージャンケンは必勝ボンが勝ち、先攻をモノにした。

必勝ボンコバヤシ「ビーオープン!」

お互いのビーダ戦士を表に返す!


必勝ボン(手札=0)
コバヤシ(手札=0)
バトル場
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0
バトル場
ドラーケン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
シュリンゲ(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

ドラーケン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

必勝ボン「人々から笑顔を奪うヤツは・・・絶対に許さないよン!ビードロウ!!」

必勝ボンが山札から一枚カードを引く。引いたカードを確認すると、必勝ボンはそのカードを場に出した。

必勝ボン「先手必勝よン!・・・クリスタルシュート!!」

バシュッ!きいろボンクリスタルシュートドラーケンに炸裂!コバヤシドラーケンは1ダメー
ジを受けた!

必勝ボンボンよン!」

コバヤシ「フフフ・・・。まずはお手並み拝見といこうかしら。ビードロウ!」

コバヤシが山札から一枚カードを引く。カードを確認すると、コバヤシはそれを手札にした。

コバヤシボンよ。」

必勝ボン「ビードロウ!!」

必勝ボンが山札から一枚カードを引く。引いたカードは・・・。

必勝ボン「進化!イエローメイルよン!!」

きいろボン用の進化カード、イエローメイルだった。ベンチのきいろボンイエローメイルに進化!


必勝ボン(手札=0)
コバヤシ(手札=1)
バトル場
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
イエローメイル(パワー1(に2)/エネルギー6)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0
バトル場
ドラーケン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=1

ベンチ
シュリンゲ(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

ドラーケン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

必勝ボンボンよン!」

コバヤシ「私の番ね。・・・ビードロウ!」

コバヤシが山札から一枚カードを引く。カードを確認すると、静かにそれを手札にした。

コバヤシボンよ。」

必勝ボン「ビードロウよン!」

必勝ボンが山札から一枚カードを引く。引いたカードは・・・。

必勝ボン(ポニコーンかよン・・・。今は使えないよン。)

「<きいろボン>のパワーを+2する」という効果を持つコンボカード、ポニコーンであった。しかし、今はビーダマ
がないので使えない。必勝ボンはしかたなくそれを手札に。

必勝ボンボンよン!」

コバヤシ「ビードロウ。」

静かにカードを引くコバヤシ。カードを確認すると、それを勢いよく場に出した。

コバヤシ「進化、翼朱雀!」

コバヤシが場に出したカードは、シュリンゲ用の進化カード、翼朱雀であった。シュリンゲ翼朱雀
進化した!


必勝ボン(手札=1)
コバヤシ(手札=2)
バトル場
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
イエローメイル(パワー1(に2)/エネルギー6)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0
バトル場
ドラーケン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=1

ベンチ
翼朱雀(パワー3/エネルギー6)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

ドラーケン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

コバヤシ「・・・ビーチェンジ!」

コバヤシは進化させた翼朱雀をバトル場のドラーケンビーチェンジさせると、手札の2枚を勢いよく場に
出した!

コバヤシ「フフッ、まずは一人。・・・コンボ!「メタルビーダカノン」!!」

コバヤシが出したカードは<ビーダアーマー>のメタルビーダマが必ず当たる」という効果を持つカードブローバッ
クバレル
であった!

コバヤシ「くらいなさい!・・・メタルシュート!!」

ズガァァァッ!!翼朱雀の強烈な一撃が、きいろボンを貫いた!必勝ボンきいろボンは3+
2の合計5ダメージを受け、一発ビーダウン!

必勝ボン「し・・・しまったよン!」

コバヤシ「どうかしら?・・・私を今までのダークムーンメンバーと一緒にしない方がいいわよ。私は本当に強
いのだから・・・。」


ナビボン(やっぱり思ったとおりだ・・・。あのコバヤシって人、強い!)

あっというまに一人をビーダウンさせられた必勝ボン!今までのダークムーンメンバーとはちがうコバヤシ相手
に、必勝ボンは勝つことができるのか!?

To be Continued



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