第12話「乾いた砂漠と寒いギャグ」<その4>



運命を左右するメタコロ必勝ボンの手から放たれた!はたして、ビーダの女神がほほ笑んだのは・・・・!?


必勝ボン(手札=0)
コバヤシ(手札=2)
バトル場
イエローメイル(パワー1(に2)/エネルギー6)
メタル命中率「1」>Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!

きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!
バトル場
鋼蒼竜(パワー2/エネルギー6)
メタル命中率「3」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
ドラーケン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!

シュリンゲ(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!

すべてての人が見守る中、メタコロが静かに場に落ちる。メタコロが示した目は・・・・・・・・・・「1」!!!!

コバヤシ「・・・・!!!!」

必勝ボン「くらうよン!・・・これがこの村の人々の・・・怒りの一撃だよン!!」

ズガァァァッ!!イエローメイルの放ったメタルビーダマが、鋼蒼竜を貫いた!鋼蒼竜は色属
性(に2)+2+2の、合計6ダメージを受け、ビーダウン!ビーK.O!!


必勝ボン(手札=0)
コバヤシ(手札=2)
バトル場
イエローメイル(パワー1(に2)/エネルギー6)
メタル命中率「1」>Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!

きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!
バトル場
鋼蒼竜(パワー2/エネルギー6)
メタル命中率「3」
ビーダウン!!

ベンチ
ドラーケン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!

シュリンゲ(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!

コバヤシ「うあぁぁぁぁっ!!!!」

真剣ビーバトでちくせきされたダメージが、敗者であるコバヤシを襲う。全身に苦痛を受けたコバヤシは、その場
にひざまずいてしまった。

ナビボン「や・・・やった・・・。必勝ボンが・・・勝った・・・!」

ビーダエネルギーを使い果たし、ゆっくりと地面に降下していくナビボン。もはや立つことさえできないほど、体力
を消耗しきっていた。

マツモト「おのれぇぇ〜!よくもコバヤシを傷つけてくれたな!!・・・こうなったら村人ごと、お前らも八つ裂き
にしてやるぞ!」


必勝ボン!?・・・や、約束がちがうよン!・・・ちゃんと約束を守れよン!」

マツモト「うるさいうるさ〜い!約束など、破やぶるためにあるのだ!・・・ものども、であえ〜!!」

自分勝手な理屈をほざきながら、村のあちらこちらで待機させておいた自分の部下を大声で呼びだすマツモト。し
かし、部下たちは一向にあらわれる気配がない。

マツモト「あれ・・・?何で誰も来んのだ?」

????「お前の探してるヤツらって、もしかしてコイツらか?」

とつぜん、村中に謎の声が響き渡る。すかさずマツモトが村の入り口に視点を移すと、そこにはコテンパンにのさ
れた自分の部下の山の上に座る、ゴルボンの姿があった。

必勝ボン「ご・・・ゴルボンさん!!」

マツモトゴルボン!!・・・・・・キサマぁ〜!不意打ちなんて卑怯だぞ!!」

マツモトの言葉にムカッ腹が立ったゴルボンは、勇み足で必勝ボンの側へと歩み寄った。

ゴルボン「てめえの方がよっぽど卑怯じゃねえか!・・・おい必勝ボンならずボンのボス貸してくれ!」

ゴルボン必勝ボンからならずボンのボスのカードを借りると、マツモトに向けて構えた。

ゴルボン「いっぺん星にでもなってこいや〜!!・・・アシスト!「とっとと うせやがれ」!!」

マツモト「め・・・目が恐いんですけどぉ〜!!!!(激泣)」

ドゴォォンッ!ならずボンのボスのカードから放たれた巨大なビーダマが、マツモトに炸裂!マツモトは空
の彼方へと飛んでいった。

ゴルボン「はぁ〜、スッキリ!・・・金も持たずに出かけたから、氷買えなくてストレスたまってたんだよなぁ。」

マツモトをふっ飛ばしたことでストレスが解消され、満面の笑みを浮かべるゴルボン。自分勝手なヤツである。

コバヤシ「ううっ・・・。・・・・・・ど、どうやらあなたたちのことを、甘く見過ぎていたようね・・・。」

フラフラになりながらも、必死で立ち上がるコバヤシ

コバヤシ「や・・・約束通り、この村の呪いはといてあげるわ。・・・しかし!覚えておくことね・・・。我らダークム
ーン
に逆らう者は、死よりも恐ろしい体験をすることになる、ということをね。」


コバヤシは憎しみのこもった鋭い目付きで必勝ボンをにらみ付けると、ケースから格納庫のカードを取り出した。

コバヤシ「アシスト!「きんきゅうだっしゅつ」!!」

コバヤシが声高らかに叫ぶと、カードからまぶしい光が放たれ、彼女を包み込んだ。やがて光はコバヤシを包
み込んだまま、青空の彼方へと消えていった。

村人A「お・・・おい、見ろ!・・・水無の呪い像が・・・・!!」

一人の村人が水無の呪い像を指さした。人々が視点を移すと、呪い像は音も立てずに崩れ去っていった。

村人B「でも・・・このまま雨が降るのを待ってたんじゃ、私たちもたないわ!」

村人C「もう、井戸を掘る気力もねえよ・・・。」

必勝ボン「・・・・・・・・・・・・。」

必勝ボンは何を思いついたのか、とつぜん一枚のカードを取り出し、それを空に向けてかかげた。

ゴルボン「しょ、ショックウェーブシステムのカード!?・・・何する気だ、必勝ボン!」

必勝ボン「オレの考えが正しければ・・・アシスト!「そのかどをマーガリン」!!」

必勝ボンが声高らかに叫ぶと、カードからまばゆい光が放たれた!

必勝ボン「八百屋はどこですか?・・・聞くな(菊菜)〜!!」

強烈に寒いギャグがカードに力を与え、すさまじい吹雪が吹き荒れる・・・かと思いきや、出てきたのは辺り一帯に
降り注ぐ大粒の雨であった。

村長「あ・・・雨じゃ・・・。」

村人A「この村に・・・雨が降った!!」

村人B「これで私たち、二度と水のない生活におびえることなく暮らしていけるのね!」

太陽の光で輝く雨を浴びながら狂喜する村人たち。はずかしさも忘れ、子供のように飛び上がっている。

ゴルボン「な・・・何で吹雪じゃなくて、雨が降ったんだ!?」

ナビボン「この砂漠の暑さで、吹雪が溶けて水になったんだわ!」

アクア「・・・・・・・・・・・・・・・プフッ・・・プフフッ!」

とつぜん、口を押さえながら小声で笑い出すアクア。村長たちの目の色が変わる。

村長!!!?・・・・・・・・・あ、アクア!お前・・・・・・今・・・!」

口を押さえながら、必死で笑いをこらえようとするアクアの肩を、力強くにぎる村長。

アクア「お・・・おじい・・・ちゃ・・・ん・・・。いたい・・・よ・・・。」

村長「おおっ!すまん!!・・・・そんなことよりアクア!・・・お前、声が・・・!」

アクア「クスクスッ!・・・だって・・・必勝・・・ボンお兄ちゃん・・・のギャグで・・・雨が降ったん・・・だよ・・・。ギャ
グで・・・雨が・・・降るなんて・・・おかしくって・・・!」


手の平にたまった雨水を見つめながら、満面の笑みを浮かべるアクア。感動のあまりたまらずアクアを抱きしめる
村長。一筋の涙がほおを涙が伝う。

必勝ボン「よかったよン・・・・・・。本当に・・・・。」




「サンドロン」に雨が降ってから一晩が過ぎ、村の外は雲ひとつない晴天となっていた。

大勢の村人が、村の英雄である必勝ボンたちを見送ろうとしていた。

村人A「・・・もう行ってしまわれるのですか?もう少しゆっくりしていけばいいのに・・・。」

ゴルボン「そうもいかねえよ。この村みたいに、悪党に苦しめられている人々が、まだたくさんいるはずだから
な。・・・でも、すべてが終わったらきっと遊びに来るよ。」


軽くほほ笑みながら、村人と握手を交わすゴルボン

村長「おぬしらはこの村の恩人じゃ・・・。なんとお礼を言ったらええか・・・・・・。」

必勝ボン「お礼なんていいですよン!・・・困ってる人を助けるのは当然のことですよン。」

・・・と言いながら、ゴルボンにほほ笑みかける必勝ボンゴルボンも軽くうなずきを返す。

ゴルボン「・・・・・そうだな。だってオレたち・・・・・・・・・」

ゴルボン必勝ボン光の十勇士だもんな!!(^ ^)」

ガシッとお互いの腕を組み合うゴルボン必勝ボン

ナビボン「・・・・それじゃ、そろそろ行きましょ。次の街まではまだかなりあるんだから。」

ゴルボン「そうだな。・・・それじゃ村のみなさん、お世話になりました!」

軽くあいさつを交わし、村人たちに背を向けるゴルボンたち。その時、アクアが人ゴミの中から飛び出し、必勝ボン
の手を強く握り締めた。

必勝ボン「あ・・・アクアちゃん。・・・ん?・・・これは・・・?」

アクアに握られた手をそっと開く必勝ボン。すると中には、アクアが身につけていたしずくの形をしたペンダントが
にぎられていた。

必勝ボンアクアちゃん・・・、コレ・・・?」

アクア必勝ボン・・・お兄ちゃんが・・・無事に旅ができるための・・・お守り・・・・。」

必勝ボンと別れるつらさをグッとガマンするアクア。その瞳からは今にも涙があふれそうであった。

アクア「きっと・・・・戻って・・・きてね・・・・。」

涙目でジッと必勝ボンを見つめるアクア。そんな彼女に必勝ボンは優しい笑みを浮かべ、軽く頭をなでた。

必勝ボン「もっちろん!きっと戻ってくるよン。・・・だから泣いたりせず、いつも笑顔を絶やさずに・・・よン!」

アクア「・・・・・・・・・・うん!(^_^)」

必勝ボンの言葉に笑顔で答えるアクア必勝ボンは無言でうなずくと、再び村人たちに背を向け、「サンドロン」
ら再び旅路についた。

必勝ボン(さよならよン・・・・。アクアちゃん・・・。)

ふと歩きながら後ろを振り向き、だんだんと小さくなっていく「サンドロン」の村をながめる必勝ボンアクアからも
らったペンダントをギュッと握り締める。

ゴルボン「おいおい、必勝ボ〜ン。まぁたいつもの惚れグセが出たのかぁ〜?ウリウリ〜。(^ ^)」

物思いにふける必勝ボンを茶化すゴルボン

必勝ボン「な・・・何言ってんですかよン!・・・アクアちゃんはオレよりも2歳年下なんですよ!いくらなんでも
それはヤバいよン・・・。(^ ^;)」


ゴルボン「またまたぁ〜。・・・愛に年の差なんてありませんよン!とか、ホントは思ってんだろ〜?(^ ^)」

ナビボン「もうっ!ちょっと涼しくなったからって、遊ばないの!・・・さっさと行かないと、次の街につく前に夜に
なっちゃうでしょ!?」


雨が降って涼しくなった砂漠ではしゃぐ3人。そんな彼らの遠くなっていく姿を、尊敬の眼差しで見送る村人たち。こ
うして、光の十勇士 必勝ボンの手によって、またひとつの村が救われたのであった・・・。




ピロピロピロ・・・・。暗がりのある部屋で、一台の電話が鳴り響く。コール音が2回ほどなった時、謎の人物が電話
の受話器を手に取った。

謎の少女「はいは〜い!ペット探しから公園のそうじまで、何でもやります!ただし殺しはダメ・・・のデルタハ
ンターズ
でございます!」


明るい声で電話の応対をする謎の少女。どうやらここは「なんでも屋」のようである。

謎の少女「はい。・・・はい。・・・は〜い!わかりました!ありがとうございました〜!」

カチャッ。静かに受話器を置く少女。どうやら商談が成立したようである。そこにまたも謎の人物があらわれた。

謎の男「・・・・・仕事か?」

謎の少女「あ、オジサン。・・・うん、ダークなんたらさんって所からの依頼なの。」

謎の男「・・・・・殺しじゃないだろうな?」

謎の少女「大丈夫よ。ちゃんと最初に「殺しはダメ」って言ってあるし・・・。でも今回は何か変な仕事なの。」

謎の男「・・・・・どんな内容だ?」

謎の少女「ピンクの妖精ボンを捕獲してくれ・・・だって。」

はたしてこの人物たちの正体とは!?・・・そして彼らのターゲット「ピンクの妖精ボン」とは・・・・!?

To be Continued