第13話「悲しみの妖精ボン」<その4>



ジェイルの猛攻に追いつめられるゴルボン!逆転のチャンスはあるのか!?


ゴルボン(手札=1)
ジェイル(手札=1)
バトル場
○しろボン(パワー1/エネルギー6)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!

あおボン(パワー1/エネルギー4)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!
バトル場
●鎧玄武(パワー1/エネルギー8)
メタル命中率「3」Bマーク(ダメージ)=5

ジェイル「わかったか?・・・・これがお前とオレの力の差だ。」

ジェイルの全身から放たれるオーラに今まで感じたことのない戦りつを覚えるゴルボン。その大きな荒波に、今に
も飲まれそうであった。

ジェイル「お前には万に一つも勝ち目はないぞ。いさぎよくあきらめたらどうだ。」

ゴルボンの表情が一瞬、絶望の闇におおわれる。だが、そんなものは彼の中にある戦う勇気によってすぐにかき
消された。

ゴルボン「誰が・・・・・あきらめるかよ・・・・!」

するどい視線でジェイルをにらみつけるゴルボン。瞳の奥底から闘志がわき上がってくる!

ゴルボン「仲間を・・・・・・ナビボンを取り戻すまで・・・・・・あきらめられるかよ!!」

ジェイル「・・・・・・・・そうか。・・・ならばもう忠告はせん。こちらもえんりょなくつぶさせてもらう。・・・ボンだ。」

ゴルボン(負けられねえ・・・・・この戦いだけは負けられねえ!!)「ビードロウだ!!」

勢いよく山札からカードを引くゴルボン。引いたカードを一度手札にし、カードを確認する。

ゴルボン(・・・・このカードは・・・っ!!)

引いたカードを見るゴルボンの目が大きく見開いた。すぐさまジェイルに悟られないように、そっと相手のビーダ戦
士を確認する。

ゴルボン(相手のビーダ戦士は●鎧玄武・・・。うまくいけば3ダメージを与えてオレの勝ちだっ!!)

ゴルボンは意を決し、今引いた1枚のカードを勢いよく場に出した!

ゴルボン「アシスト!「ぶんせきしろ ルイルイ」!!」

ゴルボンに勝利を確信させたカードの正体は、コンボカードの分析システムであった!

ジェイル「む!?・・・・・分析システムだと!?」

ゴルボン「このカードは相手バトル場のビーダ戦士と同じメタル命中率でビーダマが撃てるようになるコンボ
カード
だ!・・・・・お前のビーダ戦士、●鎧玄武の命中率は「3」だから、この瞬間・・・・・・・」


ゴルボン○しろボンが虹色の光につつまれ、メタル命中率が書き換えられた!

ゴルボン「オレの○しろボンはメタル命中率が「3」になるっ!!」

さらに最後の手札であるメタルビーダマを場に叩き付け、メタコロを手にするゴルボン

ゴルボン「これで終わりだぁぁっ!!!!メタルシューーーート!!!!

全ビーダエネルギーを込めたメタコロゴルボンの手から放たれる!うっすらと光を帯びたメタコロが宙に舞う!

ゴルボン「当たれぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

ゆっくりと落下し、場に静止するメタコロメタコロが示した目は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「2」!!!!

ゴルボン「・・・・・・・・・・ッッ!!!!

ショックのあまり顔が真っ青になるゴルボン。体中が脱力感に襲われ、ガクッとその場にひざまずいてしまう。

ゴルボン「な・・・・なん・・・・・で・・・・・。」

ジェイル「・・・・・この程度の実力で、よく世界を救うなどと言えたものだな。・・・・・マトモなバトルセットも満足に
組めん、最低のBBマスターめ。」


絶望のふちに沈み込むゴルボンを軽べつの眼差しで見下すジェイル。不愉快な表情を浮かべながら目を閉じる
と、静かに山札に手をかけた。

ジェイル「これ以上こんなくだらんビーバトを続けるのはガマンならん。これで終わらせてやる。」

カァァッ!!山札からカードを引くジェイルの手が、はげしい光を放つ!その光は山札をも包み込み、光り
輝く1枚のカードをジェイルの手に導いた!

ジェイル「コンボッ!「メガメタルカノン」ッ!!!!

光をまとうカードを場に叩き付けるジェイル。カードの正体は「鎧玄武のパワーを+4する」という効果を持つコンボ
カード、ダークインクリーザーであった!ジェイルのバトル場の●鎧玄武がすさまじい波動を放つ!

ゴルボン「う・・・・・あ・・・・・・! 」

●鎧玄武の放つ波動に驚がくするゴルボン。彼の弱々しい遺志は、今にもその波動にかき消されそうだった!

ジェイル「ぬおおおおおッ!!・・・メタコロォォォーーールッ!!!!」

ジェイルの手から光をまとったメタコロが放たれる!メタコロが示した目は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「3」!!!!

ジェイル「終わりだ、ゴルボン。・・・・・やれっ!●鎧玄武ッ!!!!」

ズドオォォォォォ−−−ーーーッッ!!!!
●鎧玄武の放った超強力な一撃が、大地を震撼させた!!その隕石のような一撃は○しろボンを消滅させ、その
後ろにいたゴルボンに直撃した!

ゴルボン「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ! 」

メガメタルカノンの衝撃で吹き飛ばされ、宙を舞うゴルボン。視界も心も、頭の中さえも真っ白になり、ゆっくりと落
下していく。


ゴルボン(手札=0)
ジェイル(手札=0)
バトル場
○しろボン(パワー1/エネルギー6)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!

ベンチ
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!

あおボン(パワー1/エネルギー4)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!
バトル場
●鎧玄武(パワー1/エネルギー8)
メタル命中率「3」Bマーク(ダメージ)=5

ゴルボン(負けた・・・・・・・・・・・・・何もできないまま・・・・・・・・・・・完全に・・・・・・・・・・・・・・・・)

真空内にいるかのように、音も立てず地面に激突するゴルボン。うつぶせになったまま壊れた人形のようにピクリ
とも動かなくなった。

必勝ボン「ご・・・・・ゴルボンさん・・・・・。うそでしょう!?・・・・・ゴルボンさん!」

氷の中で衰弱していきながらも、ゴルボンの安否を気づかう必勝ボン。だが、静止したまま倒れ込むゴルボン
見て、完全な敗北を悟った。

ジェイル「心配するな。メガメタルカノンの衝撃で吹き飛んだだけだ。・・・死はおろか致命傷にすらなっていな
いはずだ。」


ジェイルはビーバトフィールドを解除し、バトルセットをケースにしまい込みながらうつぶせるゴルボンを見据えた。

ジェイル「・・・まるでクズだな。あの妖精ボンはこんな情けないヤツのために、今まであの恐ろしいビーダフォ
ース
を使っていたというのか・・・。」


ナビボンの考えが全く理解できないジェイル。しばらく立ち止まったまま考え込むが、それは時間のムダと悟り
ルボン
に背を向け、コルトのもとに歩き出した。

ジェイル「これ以上ここにいても時間のムダだ。行くぞ、コルトフローラ。」

コルト「あ・・・ああ。でも、あんなヤツ相手に、なんで切り札のダークインクリーザーなんか使ったんだ?」

ジェイル「・・・・・王ゴルボンとあの妖精ボンへの、せめてもの報いだ・・・。」

一言そう言い放ち、コルトの肩に手を置くジェイル。かるく後ろに振り返り、冷徹な視線でゴルボンを見下した。

ジェイル(王ゴルボンの後継者と聞き、少しは楽しめると思ったのだが・・・。とんだ期待外れだったな。)

情けないゴルボンの姿を見れば見るほど、ジェイルの中に不愉快な思いがたまっていく。たまらず目線をそらす
ジェイル

ジェイル「チッ!・・・見るのも不愉快だ!!さっさと行くぞ!コルトフローラ!」

フローラ!!・・・・う、うん。」

コルト「・・・す、スマンスマン。今、格納庫のカードを出すから・・・」

今まで見たことのない、ジェイルのイラだつ様を見て、思わず恐縮する二人。コルトはあわてて格納庫のカードを
取り出し、空に向けてかかげた。

コルト「アシスト!「きんきゅうだっしゅつ」!!」

コルトの声に反応し、格納庫のカードから光が放たれた。光はジェイルたち3人を包み込むと、夕焼けの空へと
消えていった。




・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・。

ゴルボン「う・・・・・・う・・・・ぐ・・・・・・・・・。」

静かに起き上がり、ひざまずいたまま手の中に輝くナビボンの涙の結晶をきつく握り締めるゴルボン

ゴルボン「ち・・・・・・・・・・きしょ・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・ビボ・・・・・・・・・・・・!!!」

涙の結晶を握り締め、フルフルと震えるゴルボンの手の甲に、ふつふつと涙のしずくが落ちる。

ゴルボン「うわあぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!」

ゴルボンの悲痛な叫び声が、夕闇の空に響き渡る。冷たく吹きかかる風だけが、ただ空しくゴルボンの赤いスカー
フをなびかせていた。

To be Continued