第14話「レジェンドカード、発動」<その4>



脅威のパワーを見せたレジェンドカードゴルボンゴルボンに起死回生のチャンスはあるのか!?


ゴルボン(手札=0)
コバヤシ(手札=0)
バトル場 ※特殊効果でパワーアップ!
ゴルボン(パワー/エネルギー3)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!

あおボン(パワー1/エネルギー4)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!
バトル場
翼朱雀(パワー3/エネルギー6)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!

ベンチ
鋼蒼竜(パワー2/エネルギー6)
メタル命中率「3」Bマーク(ダメージ)=0

鋼蒼竜(パワー2/エネルギー6)
メタル命中率「3」Bマーク(ダメージ)=0

コバヤシ「ば・・・バカな・・・・、進化もしていない相手に・・・・たった一撃で・・・・・。」

レジェンドカードゴルボンの強烈な攻撃力の前に、言葉を失うコバヤシ

ゴルボン「言ったはずだぜ・・・、オレたちの可能性を見せてやるってな。・・・・・このカードの力こそ・・・まさに
         「可能性」そのものだ!・・・ボン!」


コバヤシ「う、ううう・・・!認めない・・・、そんな「可能性」なんて絶対に認めないわ!!ビードロウ!」

力任せに山札からカードを引くコバヤシ。引いたカードは「相手の手札を見てビーダマがあれば、何枚でもすてて
よい」という効果を持つアシストカード、バーボンだった。

コバヤシ(くぅっ!!・・・・こんな時にかぎって、なぜビーダマがこない!?)

あとたった一撃で勝てる。が、そのたった一撃が繰り出せずに、イラ立ちがつのっていくコバヤシ

コバヤシボンだっ!」

ゴルボン「いくぜ!ビードロウ!」

ゴルボンが山札から1枚カードを引く。引いたカードは・・・・。

ゴルボン「アシスト!「エネルギーリーク」!!」

ゴルボンが場に出したカードは「次の番までアシストは使えないが、山札から2枚カードを引き、その内を捨てる」と
いう効果を持つアシストカード、助手ボンだった!さらに山札から2枚カードを引くゴルボン

ゴルボン(クリスタルビーダマ○ホワイトメイルか・・・。よし!)

ゴルボンは今引いた2枚の中から○ホワイトメイルをトラッシュに捨てた。その瞬間、ゴルボンのパワーは
アップした!

ゴルボン「くらえぇっ!クリスタルシュートッ!!」

ズバシュゥゥゥッ!!ゴルボンの放ったクリスタルビーダマが、バトル場の鋼蒼竜を貫いた!
バヤシ
鋼蒼竜は6ダメージを受け、ビーダウン!!

ゴルボン「よしっ!ボンだ!!」

コバヤシ「う・・・・あぁぁ・・・・っ!・・・なっ・・・なぜだ・・・、なぜここまで追いつめられる・・・!?」

ゴルボンの、奇跡のような逆転劇にもはや恐怖することしかできないコバヤシ。その恐怖が彼女のサイボーク化
された右腕をズキズキとうずかせた。

コバヤシ(ば・・・バカなっ!・・・私が・・・ヤツに恐怖しているとでもいうの!?・・・・今のゴルボンに・・・・あの
         方と同じ恐怖を感じているというの!?)


過去の出来事が、トラウマとなって彼女を苦しめる。その表情は真っ青になり、全身が恐怖に振るえ出す。

コバヤシ「うあぁぁ・・・、うあぁぁ・・・・、うあぁぁぁぁぁぁ!!!」

恐怖に狩られながら、救いを求めるかのように必死で山札のカードをひくコバヤシ。引いたカードは・・・。

コバヤシ「・・・・・・・ッッ!!!!」

ショックのあまり、手札を地面に落としてしまうコバヤシ。先ほど引いたバーボンとともに地面へとこぼれ落ちたの
ユニコロンのカードであった。

ゴルボン「どうやら・・・ビーダの女神はオレにほほ笑んでくれたようだな・・・。」

放心状態で立ち尽くすコバヤシをグッと見据えるゴルボン。もはや彼女には「ボン」を言う気力すらないと感じた
ゴルボンは、自らの山札から、静かにカードを引いた。

ゴルボン!!!!・・・・オレの勝ちだ・・・・。コバヤシ・・・・!」

カードを見たゴルボンの視線が、鋭いキレを放つ。そして彼は今引いたカードを勢いよく場に投げ出した!

ゴルボン「これで終わりだぁ!!・・・・クリスタルシュゥゥーーーート!!!!

スバシュゥゥッ!!!!ゴルボンの強烈な一撃が、鋼蒼竜を粉砕した!コバヤシ鋼蒼竜は6ダメージ
を受け、ビーダウンビーK.O!!


ゴルボン(手札=0)
コバヤシ(手札=2)
バトル場 ※特殊効果でパワーアップ!
ゴルボン(パワー/エネルギー3)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」
ビーダウン!!

あおボン(パワー1/エネルギー4)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!
バトル場
鋼蒼竜(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!

ベンチ
ドラーケン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!

シュリンゲ(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「2」
ビーダウン!!

コバヤシ「・・・・・・・ッ!」

レジェンドカードゴルボンが発生させた衝撃によって、宙へ投げ出されるコバヤシ。頭のヘルメットも衝撃に
よって外れ、コバヤシとともに宙を舞う。やがて彼女自身も、静かに地面へと落下した。

ゴルボン(勝った・・・・・)

今までの緊張の糸が切れたのか、ガクッと全身の力が抜け、その場に座り込むゴルボン。戦いを見守っていた仲
間たちがあわてて彼の元へと駆け寄った。

必勝ボン「やぁぁったよぉぉ〜ン!!ゴルボンさぁ〜ん!!」

うれしさのあまり、傷ついた体のことも忘れ、ゴルボンに飛びつく必勝ボン

やぶSAN「さすがです!ゴルボンさん!・・・見事な逆転でしたね!」

ゴルボン「・・・・いや、これもみんながいてくれたおかげさ・・・。」

やぶSANにほほ笑みかけながら男の方を見上げるゴルボン。男は帽子で顔を隠しながらも静かにほほ笑んだ。

ダークムーン兵「ま・・・負けた!・・・コバヤシ様が負けちまった!!・・・・・逃げろぉぉ!!」

指揮官であるコバヤシの敗れる姿を見て、その場から逃げ出すダークムーン兵たち。彼らの中に、気を失い倒れ
コバヤシを救おうと思う者など誰もいなかった。

やぶSAN「ひどいものですね・・・・。傷ついた自分の仲間を見殺しにしていくなんて・・・。」

コバヤシの姿をあわれみの目で見つめながら、悲しそうな声でつぶやくやぶSAN

ゴルボン「これが・・・・アイツらの・・・・・悪党のルールなのさ・・・。」

やぶSANに手を借り、ゆっくりと立ちあがるゴルボン。そして倒れるコバヤシの元へと歩き出した。

必勝ボン「ご、ゴルボンさん!?・・・いったい何する気ですかよン!?」

ゴルボン「決まってんだろ・・・・。あいつを叩き起こして・・・・デルタハンターズの居所を聞き出すんだ!」

ジリジリとコバヤシの所へ歩み寄っていくゴルボンたち。その時・・・・・!

????「アシスト!「いっぱつおみまい」!!

カン高いおたけびとともに遠くから飛んできた光弾が、ゴルボンの足元にヒットし、爆煙を上げた。爆煙がうすれて
いくと、そこにはコバヤシを抱きかかえた一人の男が立っていた。

ゴルボン「な・・・何だ!?」

爆煙の中に立つ人影に警戒するゴルボン。やがて人影はハッキリと姿あらわし始め、緑色の鎧が目に入った。

オオタ「汚ねえ手で・・・アイさんにさわるんじゃねえ!!(怒)」

ゴルボンに向かって、怒りのおたけびをあげるオオタ。彼の放つ覇気が、ゴルボンの肌にピリピリと伝わる。

オオタ「おめえが・・・・光の十勇士・・・・。よくもアイさんを・・・・。(怒)」

対峙するゴルボンをにらみつけるオオタ。彼の表情が、だんだんと憎しみの色に染まっていく。

オオタ「覚えていろよ・・・。アイさんを傷つけた罪・・・その命をもって償わしてやるからなっ!!(怒)」

一言そう言い放つと、オオタはふところから格納庫のカードを取り出し、空にかかげて叫んだ。

オオタ「アシスト!「きんきゅうだっしゅつ」!!

格納庫から放たれた光が、コバヤシオオタを包み込んだ。やがて光は二人をつつんだまま、空のかなたへと飛
んでいった。

ゴルボン「まっ、待て!・・・まだ話はついてねえぞ!!」

オオタたちが飛んでいった空のかなたに向かって叫ぶゴルボン。その叫び声が青空に空しくコダマする。

ゴルボン(それはこっちのセリフだ・・・。デルタハンターズも・・・お前たちダークムーンも・・・絶対に叩き潰し
         てやるからな!)





青い空に白い雲・・・。昨日のダークムーンの襲撃がまるでウソだったかのように、いつも通りのにぎやかさを取り
戻す「エンジョス」。街から広大はフィールドへとつながる出入り口で、大勢の人が集まっていた。

必勝ボン「いやぁ〜!なんだか悪いですよン・・・こんな馬車までいただいちゃって・・・。」

市長「何をおっしゃられますか!あなたがたはこの街の大恩人なんですぞ。・・・これくらいのことでは足りない
       くらいですよ!」


街中の人々、とくに女の子ボンからの尊敬の眼差しを感じ、思わず照れる必勝ボン。赤面しながら頭をかき、照れ
隠しをする。

必勝ボン「そ、そんな・・・。悪党から困った人たちを救うのは、当然のことですから・・・。ね・・・ねえ、ゴルボン
          さん!(=^^=)」


ゴルボン「ん?・・・あ、ああ・・・。路銀までもらっちゃって、ホントにすみません。」

街の住民に対し、軽く頭を下げるゴルボン。市長や住民はあわててさらに頭を下げた。

やぶSANゴルボンさぁ〜ん!必勝ボンさぁ〜ん!!」

街の中から、息を切らしながらやぶSANが駆けてくる。見ると彼女の背中には背負いカバンが、右手にはチュー
バーの入ったケースが持たれていた。

ゴルボン「や、やぶSAN!?・・・・・・その荷物はいったい?」

やぶSAN「あら、お忘れになったんですか?・・・・気持ちの整理がついたら、きっと助けに行くって約束した
          じゃないですか。」


とつぜんのやぶSANの行動に驚くゴルボンの脳裏を、ビーダレジスタンス基地での出来事がよぎった。

ゴルボン「あ!・・・で、でも合唱団の方はいいのかい!?演奏旅行の途中だったんじゃ・・・。」

やぶSAN「大丈夫です!みんなにもちゃんと説明しましたし・・・。それに今、私がやるべきことは演奏するこ
          とじゃなく、ゴルボンさんたちの力になることだと思うんです。」


ゴルボンやぶSAN・・・。」

やぶSAN「だから・・・・お供させてください!」

やぶSANの言葉に感動し、感謝の気持ちでいっぱいになるゴルボン。その幸せをかみしめながら、彼女に手を
差し出した。

ゴルボン「もちろん!・・・こちらこそよろしく!」

ゴルボンやぶSANが軽く握手を交わす。その光景を、必勝ボンがうらやましそうな顔で見ていた。

やぶSAN「あっ!・・・もっもちろん、必勝ボンさんも・・・・よろしくお願いしますね。(^^;」

必勝ボンの視線に気づいたやぶSANが、あわてて手を差し出す。必勝ボンはうれしそうにその手を握り締めた。

必勝ボン「こ、こちらこそ!よろ四苦八苦よぉ〜ン!!(=^ ^=)」

ゴルボン「よし!・・・新たな仲間も加わったところで・・・次の目的地「すぐボン?シティ」に出発だ!」

ゴルボンが馬車の運転席へ飛び乗り、出発の合図をかける。必勝ボンやぶSANは自分たちの荷物をのせる
と、すばやく馬車の中に飛び乗った。

ゴルボン「本当にお世話になりました。・・・それじゃあ!」

ゴルボンは市長に軽く頭を下げると、強くムチを打って馬車を発進させた。住民たちが見送る中、ゴルボンたちを
のせた馬車は、広大なフィールドへと走り出した。

ゴルボン「・・・・・・。」

ゴルボンはあの戦いのあとのことを思い出していた。ダークムーンが撤退したあとに、あの謎の男が発した言葉
の内容を・・・・。


謎の男「ところでゴルボン。この先、どうするつもりだ?」

ゴルボン「もちろん決まってるさ!ダークムーンを・・・そしてデルタハンターズをこの手で叩き潰すんだ!」

ゴルボンの言葉に、意味深な表情で数回うなずく男。

謎の男「そうか・・・。ならば「すぐボン?シティ」ヘ向かったあと、「元素の山」にいるビーダマイスターに会
        いにいけ。」


ゴルボンビーダ・・・・マイスター・・・?」

謎の男「この世界にただ一人といわれる、伝説のカード職人だ。元四のクロ殿にBBカードの作り方を教え
        たほどのな・・・・・。彼に今回の事情を話せば、きっと力になってくれるはずだ。」


男は一言そう言うと、ふところから首飾りのような物を取り出し、ゴルボンに手渡した。

ゴルボン「こ・・・これは?」

謎の男「これは第二のエンブレイダーレッドブレイズだ。・・・プラネットエンブレムの探知機能以外に、
       カードに宿るパワーの威力を少しだけアップしてくれる効果を持っている。」


ゴルボン「え・・・エンブレイダーってオレの持ってるヤツ以外にもあったのか!?」

謎の男「本来エンブレイダーは、BBマスター四天王王ゴルボン殿からいただいたものらしいからな。こ
        の世に4つはあることになる。・・・お前の持つその手袋型のはコスモブラックというヤツだ。」


男から2つ目のエンブレイダーを受け取るゴルボン。彼の手の中でエンブレイダーが神秘的な光を放っていた。

ゴルボン四天王しか持っていないはずのエンブレイダーを・・・・。あ、あんたはいったい・・・・・。」

謎の男「勘違いするな。オレはBBマスター四天王なんかじゃない・・・。オレの名は龍皇使。・・・ただのしが
        ない風来坊さ・・・・。」


男は軽く鼻で笑いながら、ゴルボンに背を向け歩き出した。彼の姿がゆっくりと夕闇に消えていく。

謎の男「いいか、ゴルボン。この世のすべてはみな、想いの力でできている。・・・お前の想いが、あの妖精
        ボンを救うカギだということ・・・絶対に忘れるな。」



ゴルボン「・・・・たつ・・・・おうし・・・。」

馬車の運転席で、胸元で輝くエンブレイダーに手をやりながら、男の名をつぶやくゴルボンナビボンを救い出す
ことができるかもしれない・・・そんなわずかな期待に鼓動を高鳴らす。

必勝ボンゴルボンさん!・・・絶対にナビボンさんを助け出しましょうよン!」

馬車の中から顔を出し、運転席にいるゴルボンに笑いかける必勝ボンやぶSAN。その笑顔につられ、ゴルボ
も軽く笑い返した。

ゴルボン「ああ!・・・もちろんさ!」

青い空を見上げ、強き意志を秘めた目を向けるゴルボン。その空にはナビボンの笑顔が浮かび上がる。

ゴルボン「行こうぜ・・・ナビボンを助けに・・・!!」

新たな目的地に向け、馬車が走らせるゴルボンたち。その胸に強い決意を秘めながら・・・・。

To be Continued