第15話「アイドルを守れ!」<その2>



その日の夜、ソフィアのコンサートを開くという告知が、「すぐボン?シティ」中に流された。翌日のコンサート会場
はその告知を聞きつけたファンであふれかえっていた。

必勝ボン「ほぇぇ〜。スゴい人の量だよん。・・・やっぱソフィアちゃんってスゴいアイドルだよン。」

入り口に並ぶ大量の人を見て驚く必勝ボン。いつか自分もこんなに人が並ぶほどのギャグショーをやってみたい
なぁなどと、物思いにふけていた。

ゴルボン「あんだけハデに告知したんだ。絶対に犯人は来ているはず・・・。気は抜けねえな。」

必勝ボン「そうですね。(^ ^)」

しきりにニコニコしながらゴルボンの顔をジッと見る必勝ボン

ゴルボン「・・・な、何だよ?さっきから人の顔ジロジロ見て・・・。気持ち悪いな・・・。」

必勝ボン「いいえね、あの時の言葉・・・カッコよかったなぁ〜って。逃げてるだけじゃ、・・・いつまでたっても解
          決しないってヤツ・・・。」


必勝ボンの尊敬の眼差しに思わず照れるゴルボン。照れ隠しに頭をポリポリとかく。

ゴルボン「なっな〜に、正直なままを言っただけさ。・・・・オレだってナビボンの時、逃げちまってたからな。」

カバンの中からナビボンが残した涙の結晶を取りだし、ギュッと握り締めるゴルボン。その結晶に誓いを立てるか
のように、気を引き締めなおす。

ゴルボン「・・・・よし!そろそろ準備ができてるだろうから楽屋へ行ってみるか。」

必勝ボン「はいよン!」

二人はすばやくソフィアの待機している楽屋へと向かった。ドアを数回ノックし、楽屋へと入ると、そこには華やかな
衣装に身をつつんだソフィア・・・・ではなくなぜかやぶSANが待機していた。

ゴルボン「うんうん。体の色が同じな分、遠くから見れば本物ソックリだ。じゃ、よろしくたのむぜやぶSAN。」

やぶSAN「はい!私がソフィアさんに変装して、楽屋に来る犯人を捕まえるためのおとりなるんですよね!」

ゴルボン「そのとおり!・・・・・犯人が狙ってくるとしたら歌を歌う前の、この楽屋に待機している時のはずだ。
         その瞬間を狙って捕まえるって作戦さ!」


作戦の内容を自身満々に力説するゴルボン。敵の動きを予想することといい、少しは成長しているようである。

必勝ボンやぶSAN・・・・。キレイだぁ〜よぉ〜ン(=^ ^=)」

やぶSAN「・・・ど、どうもありがとうございます。(^ ^;」

相も変わらず必勝ボンは、やぶSANの衣装に身をつつんだ姿に見とれていた。

すぐボン?「どうやら準備は整ったようだな。」

ゴルボンたちが待機する楽屋に、すぐボン?ソフィア、それに数人の黒服が入ってくる。すぐボン?は少し心配
そうな表情でゴルボンに歩み寄った。

すぐボン?「今回の作戦はこの「すぐボン?シティ」の未来がかかっているといっても過言ではない。くれぐれ
           も失敗のないようにたのむぞ。」


ゴルボン「心配すんなって!・・・犯人はオレたちが絶対に捕まえてやるよ。」

すぐボン?「・・・・わかった。ソフィアの方はステージの側にある隠し部屋へ待機してもらうから、犯人を捕ま
           えたら連絡をくれたまえ。」


ソフィア「みなさん・・・・・気をつけてくださいね。」

一言そう言い残すと、すぐボン?たちはゴルボンたちに軽くあいさつをし、楽屋から出ていった。

―アナウンス「ただ今より入場を開始いたします。ご来場のお客様は受付の係員にチケットをお渡し下さい。」

会場内に入場の合図を知らせるアナウンスが響き渡る。無言でうなずき、気を引き締めるゴルボンたち。

ゴルボン「いよいよだな。・・・・・よし、気を引き締めていくぞ!」

必勝ボンやぶSAN「はい(よン)!」




続々と観客が入場する中、ひとつの怪しい影が楽屋へと近づいていた。足音も立てずにゆっくりゆっくりと楽屋の
ドアへ近づく人影。

????「ヌフヌフ・・・。うまく潜入できたもんね〜。」

不気味な笑い声を立てながら静かにドアを開ける人影。ドアのスキ間から楽屋の中をのぞき込み、ソフィアの姿を
必死で探す。

????「・・・・・・いた!」

ソフィアらしき人物を見つけた瞬間、勢いよくドアを開け、ソフィアらしき人物めがけて飛びかかる人影。ソフィア
変装していたやぶSANがすばやく振りかえりカードを構えた!

やぶSAN「アシスト!「ひじてつ」!!」

アシストカード、レッディの効果で、やぶSANはひじてつの達人になった!やぶSANはすばやい身のこなしで怪
しい人影のふところにもぐりこみひじてつをくらわせた!

????「ぐぼぇぁぁっ!!!!」

やぶSANのひじてつを腹にくらい、楽屋の外まで吹っ飛ぶ人影。あまりの恐ろしさに、その場から逃げ出した。

やぶSAN「ご、ごめんなさい・・・。少し強すぎましたね・・・。(^ ^;」

ゴルボン「逃がすか!」

楽屋のすみに隠れていたゴルボン必勝ボンが勢いよく飛び出し、犯人のあとを追った。しばしぼう然としていた
やぶSANもすぐにあとに続いた。

????「な、なんでソフィアちゃんじゃなくて他の子がいたんだぁ〜!?もしかしてソックリさんか〜!?」

状況が把握できず混乱する犯人。それでも逃げ足だけは速かった。

ゴルボン「な、なんちゅ〜逃げ足の速さだ!・・・このままじゃ逃げられちまう!」

必勝ボン「オレにまかせるよン!」

必勝ボンはふところから1枚のカードを出し、目の前にいる犯人に向けて構えた。

必勝ボン「アシスト!「そのかどをマーガリン」!!」

必勝ボンが出したカードは毎度おなじみのショックウェーブシステムだった。思わず青ざめるゴルボン

必勝ボン「コピー用紙はA4でええよン!」

必勝ボンの寒いギャグに反応し、ショックウェーブシステムからものすごい吹雪が吹き出した!吹雪はそのまま
犯人に直撃し、犯人の足元を氷付けにした。

????「な、なぬぅ〜〜〜!?」

身動きが取れなくなり、さらに混乱する犯人。ゴルボンたちがすかさず犯人に飛びかかる!

ゴルボン「よっしゃ!捕まえたぞ!・・・必勝ボン、すぐにすぐボン?に連絡だ!」

必勝ボン「はいよン!」

必勝ボンは腰につけていた無線機を使い、犯人を捕獲したことをすぐボン?に連絡した。

ゴルボン「この凶悪犯め!正体を見せやがれ!」

犯人のかぶっていた大きな黒ヘルメットを強引にはずすゴルボン。ヘルメットの中から出てきたのは見覚えのある
ヘルメット、その正体は何とダークムーンの一人、スギタであった。

ゴルボン「お、お前はダークムーンのロ○コン野郎!!」

犯人の意外な正体に驚くゴルボンたち。必勝ボンだけがヘルメットの中にヘルメットをかぶっていたスギタに疑問
を抱いていた。

ゴルボン「てめえ!ダークムーンのクセによくもこんな大それたことをしてくれたな!・・・こんな脅迫状なんか
         投げこみやがって!」


スギタ「へ?・・・・何すか、それ?」

ゴルボンが突き出した脅迫状を見て、首をかしげるスギタ。

ゴルボン「な・・・、しらばっくれんじゃねえ!ソフィアちゃんに歌を歌わせないよう、てめえが全部仕組んだこ
         となんだろう!?」


スギタ「な、何でボクがそんなことしなくちゃいけないんだよぉ!・・・ボクはただソフィアちゃんにサインをもら
        おうと思っただけなんだよぉ!」


おびえた態度からして、どうやら本当にスギタは何も知らないようだ。ゴルボンの脳裏に最悪のパターンがよぎる。

ゴルボン(ま・・・まさか、本当の犯人は別にいるってことじゃ・・・・。)

血相を変えて立ちあがるゴルボン必勝ボンやぶSANもようやくその危機を感じ取った。

ゴルボン「急いで戻るぞ!・・・ソフィアちゃんが危ねえ!」

ゴルボンたちはスギタをロープでグルグル巻きにすると、近くの川に落としてソフィアのもとへ走り出した。




一方、隠し部屋で待機していたすぐボン?たちは、犯人捕獲の報告を受け、歓喜の声を上げていた。

すぐボン?「こうも簡単に犯人が捕獲できるとはな・・・。今まで悩まされていた自分がバカみたいだ。(- -;」

ソフィア「でも・・・、これでようやく歌が歌えるのね!」

歌が歌えるよろこびに満面の笑みを浮かべるソフィア。その笑顔を見て思わず赤くなるすぐボン?

ソフィア「こうしている間にも、観客の人たちがずっと待ってる・・・。早くステージへ上がらないと・・・!」

すぐボン?「あ、ああ・・・。そうだな。今までガマンしてきたんだ。思う存分歌ってくるがいいぞ。」

ソフィア「うん!!」

満面の笑みを浮かべながら隠し部屋を飛び出したソフィアは、マイクを手にし、ステージへとあがっていった。客席
からいっせいに歓声がわき上がる。

ソフィア「みなさん、本当にお待たせしちゃってごめんなさい。・・・今までお待たせしちゃった分、今日はたくさ
         ん歌いたいと思います!」


ソフィアのあいさつが、さらに観客の活気を大きくする。会場内に観客の声が響き渡る。

ソフィア「ありがとう、みなさん!・・・それじゃあいきます。まずは一曲目!」

ソフィアの合図で、ステージ後方にいるバンドメンバーがいっせいに演奏を始め出した。ソフィアが大きく息を吸い
こんだ瞬間、彼女めがけて一発の光弾が飛んできた!

ソフィア「キャアッッ!!」

手にしていたマイクへと光弾が直撃し、その衝撃で倒れるソフィア。ステージわきにいたすぐボン?と黒服が急い
ソフィアのもとへ駆け寄ると、上方から数人の男が飛び降りてきた。たちまち混乱する観客たち。

すぐボン?ソフィア!・・・お前たち何者だ!?」

ソフィアを包囲する謎の男たちに問いかけるすぐボン?。すると今度は客席の方からその男たちのボスらしき人
物がステージへと姿をあらわした。

謎の男「ケケケ・・・!警告したはずだぜ。これ以上歌うことを続ければ、命はないぞってな!」

すぐボン?「ま、まさか!・・・・・・犯人はアイツらが捕まえたはずでは!?」

謎の男「ケケケ・・・!誰を捕まえたのかは知らんが、とんだ見当違いだったようだな。我ら黒い水晶団の精
        鋭部隊が貴様らのようなボンクラに捕まるわけねえだろう!」


すぐボン?「く、黒い・・・水晶団・・・!!」

謎の男「そうだ!・・・オレの名は黒い水晶団暗殺部隊隊長、カッティオ!・・・この女は約束どおり、この場で
        八つ裂きにしてやる!多くのファンが見ているこの場でな!ケケケェ〜!」


ソフィアの腕をつかみ上げ、彼女ののどもとにかぎ爪の刃をつきつけるカッティオ

すぐボン?「やめろぉ!黒い水晶団だろうが何だろうが、ソフィアに手を出すことはこのボクが許さん!(怒)」

ソフィアをつかみ上げるカッティオに対して怒りを燃やすすぐボン?。腰につけていたケースからバトルセットを取
りだし、戦闘体勢を取った。

カッティオ「ほぉ〜、このオレとビーバトで勝負するつもりか・・・。おもしれえじゃねえか!大衆の面前で無様に
          散らしてやるぜぇ!」


カッティオもバトルセットを取りだし、見下した目でにらみながらすぐボン?と対峙した。

すぐボン?カッティオ「ビージャンケン!」

ビージャンケンはすぐボン?が勝ち、先攻をモノにした。

すぐボン?カッティオ「ビーオープン!」

二人がお互いのビーダ戦士を表に返す!


すぐボン?(手札=0)
カッティオ(手札=0)
バトル場
ダークプリンス(パワー1/エネルギー4)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
ダークプリンス(パワー1/エネルギー4)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

●シルドーク(パワー1/エネルギー6)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0
バトル場
あおボン(パワー1/エネルギー4)
メタル命中率「2」Bマーク(ダメージ)=0

ベンチ
きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

きいろボン(パワー1/エネルギー5)
メタル命中率「1」Bマーク(ダメージ)=0

ソフィアすぐボン?!」

すぐボン?「待っていろ、ソフィア。・・・こうなったからにはボクが君を助け出してやる!おまえたち(黒服たち)
           も手を出すなよ!」


今にも敵に飛びかからん勢いで構えていた黒服たちだったが、すぐボン?に止められたため、しかたなさそうな顔
で後ろへと下がった。

カッティオ「ケケケ・・・!ずいぶんと勇ましいお坊ちゃんだな!」

すぐボン?「フ・・・、このすぐボン?様特製のダークプリンスステーキのシルドーク添えセットの威力を見
           せてやる!ビードロウ!」


余裕の笑みを浮かべながら山札を1枚引くすぐボン?。引いたカードは・・・。

すぐボン?「いきなりきたぞ!アシスト!「スーパーチャージ!!」

「次の番までアシストは使えなくなるが、山札から2枚カードが引ける」という効果を持つアシスト、グレイボン博士
であった。すぐボン?は山札から2枚カードを引いた。

カッティオ「ほぉ〜、幻のキラカードを持っているとはな〜。だてに金持ちを気取ってるわけじゃねえようだな。
          ・・・だが、強いカードを持っているだけじゃオレには勝てねえぜ!ケケケ!」


すぐボン?「フフフ、強がりを言うな。この超高価なカードのみで構成されたボクのこのセットに、お前のよう
           な庶民が勝てるものか。」


自信満々な態度でそう宣告したすぐボン?は、今引いたカードを手札にし、自分の番を終了した。

すぐボン?ボンだ!」

カッティオ「ケ!・・・戦いの「た」の字も知らんようなボンボンがよぉ!・・・お前に本当の戦いってヤツを教え
          てやるぜぇ!ビードロウ!」


勢いよく山札からカードを引き、それを確認するカッティオ。すかさずそのカードを場に出した!

カッティオ「ケケケ・・・!アシスト!「エネルギーリーク!!」

カッティオが場に出したカードは「次の番までアシストは使えなくなるが、山札から2枚引き、そのうちの1枚をトラッ
シュにすてる」いう効果を持つアシスト、助手ボンであった!カッティオは山札から2枚カードを引き、そのうち1枚
をトラッシュへと捨てた。

カッティオボンだ!」

すぐボン?「フ・・・、なんともまあ質素なカードだ。あわれすぎて同情してしまう・・・。ビードロウ!」

カッティオの使うカードバカにしながら自分の山札からカードを引くすぐボン?。引いたカードは「メタコロをふって
「1」が出たら相手のビーダ戦士すべてをビーダウンさせる」という効果を持つアシスト、アイドルボンであった。

すぐボン?「ちっ!アイドルボンか・・・。相手の中にビーダ戦士はいないから役には立たないな。」

役立たずのアイドルボンをしぶしぶ手札にすると、すぐボン?は自分の番を終了した。

すぐボン?ボンだ!」

カッティオ「ビードロウだぜぇ!」

カッティオが山札から1枚カードを引く。引いたカードを確認すると、カッティオはそれを手札にした。

カッティオボンだ!」

すぐボン?「ビードロウだ!」

すぐボン?が山札から1枚カードを引く。そのカードを確認した瞬間、すぐボン?のメガネがキラリと光った。

すぐボン?「フフフ、また来てしまったか・・・。」

ふくみ笑いをしながらカードを空にかかげるすぐボン?。そのまま勢いよく場に叩きつけたそのカードの正体は?

すぐボン?「アシスト!「ミラクルチャージ」!!」

「メタコロをふって「2」が出たら、山札から3枚カードを引ける」という効果を持つアシスト、プロフェッサーボンであ
った!メタコロを右手に召喚し、グッと構えを取るすぐボン?

すぐボン?「このすぐボン?様の・・・華麗なるミラクルを見せてやろう!メタコロール!」

すぐボン?の手から勢いよくメタコロが投げ放たれた!出た目は・・・・・・・・・・・・・・「3」!!

すぐボン?「ばっ、バカな!・・・しっ、失敗!?」

ミラクルチャージ」、まさかの失敗!!はたしてこの勝負の行方は・・・!?

To be Continued



NEXT(その3)