第16話「信じる心の宝石」<その1>

〜前回までのあらすじ〜
ナビボンを救う手がかりを持つという伝説のカード職人ビーダマイスターの元へと向かうゴルボン達は、その途中で「アシ
スト大陸」一の大都市といわれる「すぐボン?シティ」へと立ち寄った。そこで彼らは、大人気アイドルの少女ソフィアと
出会い、彼女を中心とした一大事件に巻き込まれてしまった。
ソフィアの命を狙う凶悪犯を捕まえるため、彼女のプロデューサーで、「すぐボン?シティ」の市長でもある少年「すぐボ
ン?」と協力し、犯人捕獲作戦を展開するゴルボン達。作戦は見事に成功し、ゴルボン達は一人の犯人を捕まえたが、それ
はソフィアのおっかけをしていただけのダークムーンの戦士スギタで、真犯人はすでにソフィアの近くへと迫っていたのだ
った。
コンサート会場のステージで真犯人に襲われるソフィア。彼女の命を狙う真犯人とは、黒い水晶団の戦士カッティオで、彼
はソフィアの歌声に秘められた聖なる力を恐れ、彼女を暗殺する計画を立てたのだという事を彼女に告げる。カッティオの
魔の手からソフィアを守るために、真剣ビーバトでカッティオに挑むすぐボン?だったが、自分のバトルセット構成ミスに
よって一気に窮地へと陥ってしまった。しかし、誇り高き彼のプライドが、そのビーダマの中に眠るプラネットエンブレム
と、彼の持つレジェンドカードを目覚めさせ、その二つの力と、ソフィアの聖なる歌声の力を合わせる事で、見事、カッテ
ィオを打ち倒す事ができたのだった。
プラネットエンブレムを目覚めさせた事で、自分がゴルボン達と同じ光の十勇士なのだと知ったすぐボン?は、ビーダマイ
スターを探すゴルボン達の旅に、同行する事を決意したのであった。


嵐が吹き荒れる暗黒の大地にそびえ立つ、ここ「ダークムーン城」。その城内にある無数の回復カプセルが並ぶ
「治療フロア」内に、緑色の鎧に身を包んだ一人の男・・・・・ダークムーンの戦士、オオタが立っていた。

オオタアイさん・・・・。」

回復カプセルの中で眠るコバヤシを見つめるオオタ。その表情は、悲しみと怒りが入り混じった、複雑な感情がこ
もっていた。

オオタダークムーンのヤツらは、仲間のアイさんがやられたってのに、誰も動こうとしやがらねえ・・・・。しま
       いにゃダークムーン将軍様が、光の十勇士には手を出すなとまで言いやがる始末・・・!」

仲間に対しての怒りで、握り締めたこぶしを振るわせるオオタ。そして、その手でコバヤシの回復カプセルの側に
置かれた、彼女のヘルメットを取った。

オオタマツモト将軍代理も誰も動かないってんなら、このオイラがアイさんのかたきを取ってやる!・・・・この
       アイさんのヘルメット内に記憶された、光の十勇士ビーバトデータを使って・・・!」

光の十勇士への復讐心を燃やすオオタの顔は、いつの間にか鬼のような恐ろしい表情へと変わっていた。そんな
オオタの心境に同調するかのように、稲妻が何度もはげしく鳴り響いた。





「ダークムーン城」でそういった出来事が起こっている一方、ゴルボン一行はビーダマイスターに会うために、ここ
「元素の山」へとやって来ていた。山とは名ばかりで、無機質の岩でおおわれた、草木も生えぬ火山であった。

ゴルボン「ここが「元素の山」か〜。まさか火山だったなんてな・・・。」

額に浮かぶ汗をふきながら、先へと進むゴルボン達。馬車を引く馬ロンもあまりの暑さに、歩く気力をなくしていた。

必勝ボン「こ・・・こんな暑い所に、ホントにビーダマイスターが住んでるのかよン?」

すぐボン?「フ・・・、そう心配するな。わが「すぐボン?コーポ」の最新鋭ネットワークで手に入れた情報だ。
           ・・・・100%信用できる!」

必勝ボン熱湯(ねっとう)は悪(あく)・・・かよん?(^ ^;」

すぐボン?「そうそう!ねっとうわあく・・・・・・・・・ってちゃうわい!」

ボケる必勝ボンに対し、すばやくボケツッコミをするすぐボン?。あたりに冷たい風が吹く。

ゴルボン「おお!必勝ボンすぐボン?の寒いマンザイのおかげで、少しすずしくなったぞ。(^ ^)」

イヤミたらしい口調で必勝ボン達をあざ笑うゴルボン。マンザイコンビ扱いされたすぐボン?は心に大きなダメー
ジを受け、ビーダウンしそうになった。

すぐボン?「そんな・・・・。この誇り高きすぐボン?様が、こんなくだらんダジャレマンとマンザイコンビ扱いされ
           てしまうなんて・・・・。(T T)」

やぶSAN「まあまあ、そんなに落ちこまないで・・・。結構おもしろかったですよ?(^ ^;」

グサッ!すぐボン?をなぐさめるつもりで言ったやぶSANのその一言が、さらにすぐボン?の心に大ダメー
ジを与えた。ショックで真っ白になるすぐボン?

必勝ボン「それにしても・・・何でナビボンさんを救い出すのに、カード職人のビーダマイスターに会う必要が
          あるんですかよン?」

ゴルボン「んん?・・・ああ。あの龍皇使ってヤツが言ってたんだよ。ナビボン救出のカギは、ビーダマイスタ
         ー
が握ってるってな。」

ゴルボンは灰色の煙でくもった空を見上げながら、ふと龍皇使の言葉を思い出していた。



ゴルボンめたころじゅほう?」

龍皇使「そうだ・・・。ジェイルという男がメタコロに妖精ボンを封印したのなら、まちがいなくそれはメタコロ
        呪法
と呼ばれる技だ。」

ゴルボン「何なんだよ、そのメタコロ呪法ってのは・・・?」

龍皇使メタコロ呪法というのは、BBマスターの使う能力、ビーダスキルの一種で、戦闘不能になったり
        元から戦闘能力を持たない者の肉体を消滅させ、魂そのものであるビーダマを、メタコロの中に封
        印するという伝説の禁呪法だ。」

龍皇使の話を聞き、恐怖を感じるゴルボン。思わず顔が青ざめる。

ゴルボンビーダマンの魂そのものであるビーダマを封印・・・・つまり死んじまうって事か・・・。な、何かおっ
         かねえ技だな・・・。」

龍皇使「・・・禁呪法と言うのは、あまりに恐ろしい効果を持つために、使用を禁止されたビーダスキルの事
        だからな。恐ろしくて当然だ。・・・普通のBBマスターなら、まず使わないだろう。 」

ゴルボン「・・・で、どうすればナビボンを、そのメタコロ呪法から救い出せるんだ?」

龍皇使「方法はただひとつ。エレメンティアカードと呼ばれるカードを使い、消滅した肉体を復元してやれば
        妖精ボンをメタコロ呪法の呪いから解放する事ができる。」

龍皇使の言葉から何かを悟ったのか、突然手の平をポンッと叩き、納得の表情を浮かべるゴルボン

ゴルボ「なるほど!・・・そのエレメンティアカードを、さっき言ってたビーダマイスターって人からもらえば
        いいんだな?」

龍皇使「そうだ。・・・・・・・だが、エレメンティアカードを渡してもらえるかどうかはお前次第だ。・・・妖精ボン
        を・・・仲間を助けたいという純粋な想いを忘れるんじゃないぞ。」


必勝ボン「なるほど・・・。ナビボンさんを救うために必要なエレメンティアカードをもらうために、ビーダマイス
         ター
に会いに行くんですね?」

ゴルボン「ああ・・・。エレメンティアカードを作れるのはこの世でただ一人、伝説のカード職人ビーダマイスタ
         ー
だけらしいからな。・・・直接会ってたのむしか方法はねえ。」

必勝ボン「大丈夫ですよン!・・・相手は元四のクロ様にカード生成法を教えたほどの立派な人。ワケを話せ
          ば、きっと力になってくれますよン!」

深刻な表情を浮かべていたゴルボンの肩を叩き、はげましの言葉をかける必勝ボン

ゴルボン「・・・そうだよな。きっと力になってくれるよな!・・・・サンキューな、必勝ボン!」

笑顔で振り返り、必勝ボンとガッチリ握手を交わすゴルボン。その時・・・・!

やぶSAN「みなさん、あれ!」

やぶSANがとつぜん大きな声を上げながら、前方を指さした。仲間達がすぐにやぶSANの指さす方向を見ると、
そこには山道のど真ん中で倒れる、一人の老人の姿があった。

ゴルボン「ひっ、人が倒れてるぞ!」

あわてて馬ロンの手綱を引き、馬車にブレーキをかけるゴルボン。馬車は間一髪、老人が倒れた場所の手前で停
車する事ができた。

ゴルボン「ふぃ〜、あぶなかったぜ・・・。何でこんなトコに人が・・・。」

すぐに馬車から降りて、老人の元へ駆け寄るゴルボン達。しかし、老人はピクリとも動く気配がない。

ゴルボン「お〜い、大丈夫かジイサン?・・・もしかして死んでんじゃないだろうな。」

十分に注意しながら、老人の体を数回ゆするゴルボン。すると、横向きに倒れていた老人の体は、ゴルボンにゆ
すられた事で仰向けになった。その瞬間、老人の口からものすごい酒臭さが発せられた。

「くっ・・・・・・、くさぁ〜い!!!!」

老人の放つ臭気の、あまりの臭さに思わず鼻をおさえるゴルボン達。見ると老人は、酒ビンを片手に、気持ち良さ
そうに寝息を立てていた。

ゴルボン「こっ、このジジイ・・・!ただ酒に酔って寝てただけかよ!」

タコのように真っ赤な顔をして眠る老人に、腹を立てるゴルボン。その時、寝ていた老人の目が大きく開き、あたり
をキョロキョロを見まわした。

老人「ん〜?どこじゃ、ここは〜?」

ゴルボン達が驚いた顔で見る中、老人はゆっくりと起き上がり、尻についた汚れをポンポンと手ではたいた。

老人「ん〜?何じゃぁ〜、お前達は〜?」

トロンとした目でゴルボン達の顔を見まわす老人。

ゴルボン「何じゃぁ〜、じゃねえよ!・・・ったくビビらせやがって!こんなトコで倒れてるから、死んでるかと思っ
         たじゃねえか!」

老人「何ぃ〜?ワシが死んでると思ったじゃとぉ〜!?縁起でもない事を言うんじゃない!」

酒臭い息を吐きながら叫ぶ老人に、カチンとなるゴルボン

ゴルボン「んだとぉ、このジジイ!・・・だったらこんな道のど真ん中で、酔っ払って寝てんじゃねえよ!(怒)」

老人「んあぁ〜!?ワシがどこで寝ようと、ワシの勝手じゃろうが!・・・口の悪い小僧じゃの!年寄りを大切
        にせいと親から教わらんかったんか!?」

老人の口から放たれた酒臭い息が、ゴルボンの顔に直撃する。吐き気に襲われ、顔が真っ青になるゴルボン

ゴルボン「こ・・・、このジジイ・・・。(怒)」

やぶSAN「まあまあ・・・、落ち着いてゴルボンさん。相手は酔ったご老人なんですから・・・。」

必勝ボン「そうですよン。今はこんなご老人にかまってる場合じゃないですよン。・・・一刻も早くビーダマイスタ
          の家を見つけないと・・・。」

老人相手に本気で怒るゴルボンを、両手をつかんで止める必勝ボンやぶSAN

ゴルボン「そ、そうだったな・・・。危うくジジイ相手に、ビーバトおっぱじめる所だったぜ・・・。」

必勝ボンやぶSANの説得で冷静さを取り戻したゴルボンは、酔っ払う老人に背を向けた。

ゴルボン「じゃあな、ジイサン。悪いけどオレ達、用があるからあんたに付き合ってるヒマはねえんだ。」

捨てゼリフのようなアイサツを老人にし、馬車へと歩き始めるゴルボン。その時、急に老人が彼の首に巻かれた赤
いスカーフをつかんだ。

ゴルボン「ぐぅぇっ!!!!

老人に引っ張られた赤いスカーフで首がしまり、奇声を発するゴルボンゴルボンが足を止めたとたん、パッとそ
の手を放す老人。

ゴルボン「じっ、ジジイ!いきなり何しやがる!オレを殺す気か!?(怒)」

老人「小僧ぉ〜。お前達さっき、ビーダマイスターがどうのこうの言ってなかったか?」

ゴルボン「ああ!?てめえには関係ねえだろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、何!?」

急に老人の方へ振り返り、老人の肩を勢い良くつかむゴルボン

ゴルボン「ジジ・・・じゃなくてジイサン!あんた、ビーダマイスターの事知ってんのか!?」

老人「んあ?知ってるなんてもんじゃないぞ〜。・・・何なら、家まで案内してやろうか?」

老人の言葉に、思わず満面の笑みをこぼしてしまうゴルボン

ゴルボン「助かるぜジイサン!じゃあ、早速案内してくれよ!」

老人「んあぁ〜?どうしよっかな〜。さっきあんだけ邪見にされたしの〜・・・。」

イジワルそうな目つきでゴルボンを見る老人。

ゴルボンぐっ!このジジイ・・・・。わかったよ!オレが悪うございました!」

老人「わかればいいんじゃ〜!ほれ、行くならさっさとワシを馬車に乗せんか!」

えらそうな態度でゴルボンにおんぶを催促する老人。ゴルボンのこめかみ付近でピキピキと音が鳴る。

ゴルボン「んぎぎぎ・・・・・・・・・!ほらよ!」

爆発しそうな怒りをおさえながら、腰を下ろし、老人に背中を向けるゴルボン

老人「よしよし、なかなか素直で良い子じゃないか。・・・んじゃ行くぞ。」

地鶏足でゴルボンの背中へ乗ろうとした時、足元に出っ張った石に足が引っかかり、 勢い良く転ぶ老人。その時の
勢いで、手に持っていた酒ビンが、ゴルボンの後頭部に炸裂した!

ゴルボン「○△□※☆Θ〜!!!!」

言葉にならない奇声を発し、後頭部をおさえるゴルボン。割れた酒ビンの破片が、彼の後頭部に刺さっていた。

老人「このバカタレ!ちゃんとおんぶせんか!せっかくの酒が割れてしまったじゃないか〜!」

苦しむゴルボンには目もくれず、しぶしぶと割れた酒ビンを見つめる老人。ゴルボンの目が怒りによって血走る。

ゴルボン(うおおおおぉぉ〜!!!!ぶん殴りてぇ〜!!!!(怒))





突如、目の前に現れた謎の酔っ払い老人の案内で、「元素の山」を馬車で駆け回るゴルボン達は、やがて木で作
られた、一軒の小屋の前へとたどり着いた。

老人「おお〜!着いたようじゃの〜。」

ゴルボン「着いたようじゃの〜って、ジイサン!・・・ホントにこんなボロい小屋にビーダマイスターが住んでる
         のかよ!?」

老人「何じゃ、小僧!ワシをうたがっとるのか〜!?ええ〜!?」

先ほど以上に酔いが増し、ゴルボンにからむ老人。迷惑そうな表情で老人を突き放すゴルボン

必勝ボン「どうもあてにならないよン・・・。すぐボン?のネットワーク情報ではどうなってるのかよン?」

すぐボン?「すぐボン?通信衛星」から、たった今入手した情報でも、この付近にビーダマイスターの家が
           あるとされている。老人の案内にまちがいはないようだ。」

ノートパソコンのキーボードをタンタンと叩きながら、仲間達に説明するすぐボン?

老人「ワシをあの小屋に運べばわかることじゃ!・・・さあ、さっさと運ばんか!」

ゴルボン「へいへい・・・。わかったよ!」(まったく、人使いの荒いジジイだぜ!)

ゴルボンはからんでくる老人を背負い上げると、馬車から降りて小屋の方へと歩き始めた。仲間もその後に続く。

老人「ドアのカギは開いとるから、勝手に入っていっても良いぞ〜。」

すっかりおえらいさん気分の老人。必勝ボンは老人を背負うゴルボンより先に小屋のドアへ歩み寄り、ドアをゆっく
りと開いた。ゴルボン達が小屋の中へ入ると、そこには色々な鍛冶用の道具が置かれていた。

ゴルボン「よっこらしょっと・・・。ほらジイサン、小屋の中に着いたぜ。」

ゴルボンは近くのソファーに老人を降ろすと、くたびれた表情でソファーの前の床に座り込んでしまった。

ゴルボン「まったく・・・。ビーダマイスターに会うためだけに、これほどの苦労が待ってたとは・・・。で、どこに
          いんだよ?ビーダマイスターは・・・。」

老人「んあぁ?何を言っとるんだ。・・・ここはワシの家じゃ。」

ゴルボン「お前ん家かよ!!!!(怒)」

老人のふざけた態度に思わずズッこける仲間達。ゴルボンの今までこらえてきた怒りが一気に上昇する。

老人「どうじゃ、小僧。せっかくワシの家に来たんじゃ。一緒に一杯やらんか?・・・・と言っても、お前ら未成年
        だからムリか〜!ファッハッハッハッ!!」

ゴルボン「このジジイ・・・・。」

ゴルボンは小屋の中にあったバケツを手に取ると、それにあふれるほどの水を注ぎ込んだ。

ゴルボン「いいかげんに酔いさましやがれ!!!!」

バシャァァン!!老人めがけてバケツの水をぶちまけるゴルボン。老人の座るソファーのまわりが水浸し
になる。

ゴルボン「オレは一刻も早くビーダマイスターに会わなきゃならねえんだ。あんたの遊びに付き合ってるヒマ
         はねえんだよ!!」

老人「・・・・・。」

ゴルボン「ホントにビーダマイスターの居場所を知ってるんなら、とっとと教えてくれよ!」

老人「・・・・・・・・・・・・・さっきからビーダマイスタービーダマイスターって、うるさい小僧じゃ。」

水をかけられて沈黙していた老人が、急にゆっくりと立ち上がる。そして鋭い目つきでゴルボンの顔をにらむ。

老人「お前の探してる人物なら、もうとっくに目の前にいるぞ。」

老人の言葉に、思わずため息をつくゴルボン

ゴルボン「何、ワケわかんねえ事言ってんだよジジイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、まさか!」

急に何かを察したのか、ゴルボンの顔色が急変する。

老人「そうだ・・・。ワシがビーダマイスターだ。」

酔っ払いの老人の口から出た意外な言葉。思わず言葉を失うゴルボン達。

ゴルボン「あ・・・、あんたがビーダマイスター・・・・。」

老人の言葉が未だに信じられず、疑いの視線で老人を見るゴルボン

必勝ボン「う・・・、うそだよン!あの元四のクロ様にカードの作り方を教えたほどのえらい人が、あんたみたい
           な酔っ払いのジイサンなワケないよン!」

老人「信じる信じないはお前達の勝手じゃ・・・。ワシがかつて、ビーダマイスターと呼ばれていたという事は、
        まぎれもない事実なのだからな。」

ぬれたソファーにズッシリと座り込み、近くの机の上にあったタバコのパイプをくわえ、火をつける老人。

ゴルボン(ついに見つけたぜ、ビーダマイスター・・・!これでようやくナビボン救出の方法がわかる!)

ゴルボンの下で握り締めたこぶしが、期待に震える。

老人「・・・で、小僧・・・。それほどまでに必死で探していたビーダマイスターに、いったい何の用じゃ?」

ゴルボン「あ、ああ・・・。実はあんたに作ってもらいたい物があって来たんだ。」

老人「・・・・!」

ゴルボンの言葉に、まゆ毛をピクリと動かす老人。

ゴルボン「大切な仲間を救うために、どうしてもエレメンティアカードが必要なんだ!たのむ、作ってくれ!」

老人の前に置かれた机に手をつき、頭を下げるゴルボン。その姿に、しばらく無言になる老人だったが・・・。

老人「断る。」

ゴルボン「・・・!!!!

思いもよらなかった、老人の意外な返事に、ショックが隠せないゴルボン。老人の言葉の真意は・・・・・・!?

To be Continued



NEXT(その2)