Agnes Strange


Strange Flavour / Birdsnest BRL 9000 / 1975

 Freeと同様に、ブルーズ・ロックをさらにハードにプレイすることによって、オリジナリティを出そうと試みたバンド。サザンプトン出身でありながら、ジョニー・B・グッドなどのロックンロール的な楽曲をもプレイし、そのバック・グラウンドにシカゴ・ブルーズといったアメリカン・サウンドがあることを漂わせているが、HackensackのようにFreeの影響下にあることを如実に感じさせるサウンドではなく、むしろDeep Purple的なアプローチを採っているように感じられてならない。
 このアルバムは英独でそれぞれ発売されたものの、英ではPYEからの配給(ドイツ盤はRCA配給)ではあるものの、Birdsnestという弱小レーベルに属していたがために70年代屈指のサウンド&楽曲を持ちながらも不遇のバンドとなった。各楽曲のクオリティは相当に高く、Black Cat Bonesや、Incredible Hog, Budgieといったバンドにも十分比肩しうるものをうかがわせている。
 70年代のHRを語る上で、絶対に外せないバンドである。ファズの効いたサウンドだけでなく、アコースティックなメロディにもこのバンドのセンスの良さが感じられる。未聴の人は、まずここに登場したバンドが好きなら、ぜひともトライしてみて欲しい。
 ここに掲げた英初盤はかなりレアかもしれないが、CDも再発されている(国内盤はないかも?)はずなので、この絶品のサウンドにふれることのできるチャンスは十分にあると思う。


Give Yourself A Chance / Clever Fool / Birdnest BN 1 / 1975

 シングル盤。B面はアルバム未収録。


Can't Make Up My Mind / Johnny B. Good / Baal BDN 38048 / 1977

 2ndシングル。しかし、アルバムは発売されなかったため、両面ともにアルバム未収録。このままバンドは消滅する・・・。


Dust In The Sunlight / Thorns Backtrack Archive Series 7780 / 2000?

 独GTRが出した上記1stのCDに含まれていたボーナストラックをもとに、Rock Fever MusicからTheme For A Dreamというタイトルで2000年にCD(RFM004)の形でリリースされたのと同一の音源がアナログ化されたものだと思われる。
 内容的には、推測の域を出ないが、幻に終わってしまった本来の1stアルバムのデモ音源ではないかと思われる(この盤には1974年の楽曲としての表記がある)ものの、決して悪くない。いや、むしろ当時サポートに恵まれなかったことを残念にすら思わせるだけの充実したサウンドが堪能できる。ただ、如何せんこのバンドに染み付いたアンダーグラウンドな香りはバンドの活動自体にとってはマイナスだったのかもしれない。
 ちなみにジャケはドイツ初盤のものと一緒で、アルバムタイトルの箇所だけ差し替えてある。

RCAから出た独初盤のジャケット表面(参考画像)

Theme For A Dream / Rock Fever Music RFM 004 (CD) / 2000

 上記掲載のLPの音源と思われる独CD。1972年および74年の音源という記載がある。収録曲は、上記LPよりも多く、Failure, Children Of The Absurd, Strange Flavour, Odd Man Out, Highway Bluesの5曲のデモ音源がプラスされているため、マニアにとっては必携盤である。
 ちなみに、音質も相当リアルでいいのでオススメ。 個人的にはジャケがものすごく気に入っている。