Jericho


Junkies, Monkies and Donkies / A&M AMLH 68050 / 1971 (as "Jericho Jones")

 1stはこのJericho Jonesとしてリリースされたが、Jericho名義での2ndと違い、ハード色よりはサイケ色の方が強い。
 そこで微妙に1stと2ndとで好き嫌いが分かれるかもしれない。


Jericho / A&M AMLS 68079 / 1972

 イスラエル人達によって英国で結成され、英A&Mからデビューしたバンド。そのためか、ガイド本「英国ロックの深い森」には収録されず。でも、それが惜しいと感じさせるだけの内容を十分すぎるほど伴っている。A面1曲目から、こいつらただ者じゃないぞ〜って思わせる構成力、雰囲気的には、T2やThree Man ArmyのTwoや、Leaf Houndといったあたりと似た感じがする。というわけで、単にヘヴィなサイケっぽいサウンドではなく、むしろ純粋なハード・ロック・サウンドの中に、さりげなく泣きのメロディーを織り込んであるといった美味しいとこをきっちり解った音造りには、ただただ脱帽。この後にはもうアルバムを発表していないようなのが、とても残念。個人的には、A面の疾走感あふれるチューンも捨てがたいけど、やはり何といってもB面の叙情性豊かなメロディアス・ハードが一押し。

 ホンモノの英原盤の表ジャケと裏ジャケ(画像上)およびレーベル(画像下)

 なぜ、上記画像について、わざわざホンモノと記載したかというと、この盤には、英国レアレコード・プライスガイドにおいて言及されているように、実は怪しげな盤が存在するからである。
 一つは、同プライスガイドでちょっと薄いジャケのカウンターフィットに注意と記載されているものと、もう一つは、表面がコーティングされたやや厚めのジャケットのものである。

いわゆるカウンターフィットと言われているものの表ジャケと裏ジャケ(画像上)

 このカウンターフィットと呼ばれるもののジャケはたしかに胡散臭い。まるで原盤のジャケと同様の色の紙にカラープリンターで印刷したようにも見える。
 紙も比較的新しいように思えるし、何よりもプライスガイドの指摘どおり原盤に比べるとやや薄い紙質である。
 しかし、なぜか理由はわからないが、私が手に入れたこのジャケのものには、原盤とまったく同じ盤が入っている。どう照らし合わせて比較してみても全く同じ盤であった。
 ということは、盤は正規盤だが、ジャケのみが私製(偽物)ということになるのだろうか。なぜそんな面倒なことをしたのだろうか…少なくともプライスガイドが指摘するくらいだから、相当の量は出回っているものと推測されるから、どこかで盤だけが大量に見つかって、それを利用する形で、こういったものが何者かによって作成されてしまったんだろうか。
 とにかく盤が正規盤であると考えられる以上、ひょっとするとこの偽ジャケ盤を持っていても自分の持っているジャケが偽物とは全然気づいていない人も多いような気がする。場合によっては相当落ち込むかもしれないが、ぜひとも手持ちのものを確認しておくべきだろう。

 表面がコーティングされた厚めのジャケットのもの(画像上)

 続いて、上記画像のものだが、これはジャケの表面がラミネートコーティングされたもので、実はバンドメンバーの画像だけとってみれば、原盤よりも写りがいい。困ったもんである。で、これと原盤のジャケにはさらに違いがある。

 コーティングされたもののジャケ裏の真ん中下の部分
 原盤のジャケ裏の真ん中下の部分

 このように、ジャケ裏のメンバーの写真の下の氏名表記の下の部分に記載されているクレジット表記が異なる。
 さらに、コーティングされたもののジャケ裏の右下には次のようなクレジットが記載されている。

 おそらく、これは輸出用かあるいは南アフリカ盤ではないかと考えている。いずれにしても、上記のカウンターフィットと呼ばれているものとは、明らかにジャケも盤自体のレーベルも異なるが、それ以外はマトリクスなどは全く一緒であるので、マスターは一つだったということなのだろう。

 さて、これら3種類のジャケを重ねて見てみよう。上から原盤ジャケ、カウンターフィットジャケ、コーティングジャケの順である。

 上の2つの画像から判るように、原盤ジャケは厚みが端まで一定であるのに対して、カウンターフィットジャケは端になると相当薄くなる。コーティングジャケは、背部分の表記が全く異なるので判別しやすいっていうか、コーティングされている時点で思いっきり区別できる(爆)。
 しかし、こんな盤2枚もここで紹介するためだけにわざわざ買ってどうするんだ。オレ……orz