JAN DUKES DE GREY
Sorcerers / Decca Nova SDN 8 / 1970![]()
CDジャーナル別冊ストレンジ・デイズでは、2001年4月号(No.20)で、NOVAレーベルの特集が組まれたにもかかわらず、ジャケット画像が掲載されなかっただけでなく、レビューすら行なわれなかったという不遇を託った1枚。
その実体は、ヨークシャー出身のソング・ライターのデレク・ノイ(G、Vo)と弦楽器から管楽器、打楽器まで器用にこなすミック・ベアストウ(G、Fl、P、etc)によるフォーク・デュオ。
David Anstey(ここでは何故かDragonとサインしている)デザインのジャケットを見ると、一見おとぎ話の世界を彷彿とさせるような魔法めいたサウンドを予感させるが、意外と外れておらず、World
Of OZにも似たサイケデリックさをやや含みつつ、木管の調べなどが漂うシンプルなアコースティックさが極めて童話的な香りを醸し出しており、フォーク・サウンドとしては極めて良質。
これほど英国らしさを感じさせる牧歌的、童話的フォークは貴重であるとさえ思う。DawnレーベルのHeronあたりが好きな人にはたまらないであろう。
霞がかった森の中で静かな湖畔にのんびりと佇みながら小鳥の歌や妖精との語らいを思い描かせるような、不思議で素敵な楽曲がここには散りばめられている。
そういう意味合いでは、フィメールVoではないTudor Lodgeといった趣もあるかもしれない。いずれにしろ、もっと再評価されて然るべきであり、フワフワ夢心地英国フォークの究極の1枚に挙げてよいと思う。
ちなみに、プロデュースはあのAardvark、Black Cat Bonesでも有名なDavid
Hitchcock。
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