ドラゴンへの道

  UPDATE 2000/02/11

ドラゴンへの道

解説:

 

まったく凄く、そして面白い映画ができたものだ。007の第一作「ドクターノオ」を上回るおもしろさである。
そのうえ、アクションは天才児ブルース・リーを中心とする出演者全員がすべて自分の身体を使って実際 にやっているから、迫力も並みの
アクション熱気踊る天才的闘技の圧倒的魅力と、あまりにもシッキングな急逝など、すでに伝説的存在となって、世界各国で映画史上空前
の大ヒットを放っている待望のブルース・リー主戦作品第四弾。
日本公開順で言えば、「燃えよドラゴン」「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」に次ぐ作品、天才的アクション・スター、ブルース・リーが
演技だけでは飽き足らず、ゴールデン・ハーベスト・プロのレイモンド・チョウと組んでコンコルド・ピクチャーズを創設・企画・脚本・監督・音楽
・武術指導・主演と一人6役をやってのけた話題のクン・フー超大作。武道家そして映画人としてのブルース・リーの秘めた意欲のすべてを
叩き込んだ迫真の娯楽巨編である。
ストーリーは、ローマの中華街にあるレストランに雇われて、はるばる香港からやってきたブルース・リーが、その周辺に巣食う悪徳ボスのグ
ールプと対決、超人的な闘技でこれに打ち勝つというもの。
空手、拳法など兇暴な腕を持った白人黒人を狩り集めて、執ように襲い掛かるボス一味のレストラン乗っ取り計画に真っ向から起ちあがるブ
ルース・リーの中国拳法、空手、棒術、そして初めて見せるダブル・ヌンチャクの華麗凄惨なアクションが展開、そしてラストは、ボスが雇った
アメリカ人強豪ボクサーとのコロシアム遺跡での一騎打ちに突き進んで行く。
出演陣は、中国人として初の世界的大スターなりながら四本の主演作と未完の異色編「死亡遊戯」を残して、73年7月20日に急逝したブル
ース・リーをはじめ、レストランの若い女主人に明朗ノラ・ミアオ、アメリカン・ボクサーに空手のグランド・チャンピオン、チャク・ノリスが扮して
いるほか、数多くのアクション派が大挙して登場している。
なおイタリア・ローマを中心に長期ロケーションを敢行、とくにラストのコロシアム決闘シーンは、最も秀でたアクション場面として長く記憶されよう。

ストーリー:

 

 

はるか東南アジアから空路、イタリアにやってきた中国人青年タンロンは、初めて外国でもあり、しかもイタリア語はおろか英語もだめとあって
、ローマ国際空港いかにも心細げにうろついていた。思い切って空港レストランに入れば、メニューが読めず、いきあたりばったりに注文、タン
のテーブルには何と5種類ものスープが並べられる始末だ。
そんな失敗を2、3度繰り返していたタンは、空港ロビーでようやくお目当ての美しい娘チェンと逢うことが出来た。チェンは、ローマの中華街で
、中華レストランを開いており、その経営に協力してもらおうと、タンを香港から招んだのである。というのは、このレストランのマネージャーで、
チェンの伯父にあたるワンの力不足で、経営困難び陥っている折も折、店の乗っ取りを企む悪徳白人グループが、毎日のように暴漢を使って
いやがらせを働くようになっていたからだ。
やがてチェンのマンションの一室を与えられたタンは、レストランに勤めはじめたが、何と言ってもおのぼりさんのこの青年、ローマ見物にうつ
つを抜かし、そのあげくコールガールとも知らず誘われるまま、アパートについていったが、女の目的を知って仰天、あわてて逃げ帰る始末。全くその頼りなさと言ったら、チェンはすっかり失望してしまったが、そうした間にも、中国人ホ・タイが率いる不良外人グループが押しかけ、店
の譲渡契約書にサインするよう強引に迫ってきた。
このレストランを守らなくてはほかならない。そう決意して空手の練習に励んでいたボーイたちは、再びやってきた乗っ取りグループと真っ向か
ら対決し、技を競ったが敵は屈強のボクサーばかり。
5人が5人全員打ちのめされてしまった。
ひょうきん者のタンが現れたのは、丁度その時。さァ、今度は俺が相手だ!とこともなげに言い放つと、凄まじい気合の奇声と共に、数人の白
人や黒人たちを忽ち蹴倒したのである。事の成り行きの意外さにチェンやワン、ボーイたちがびっくりしたのも無理はない。タンは幼いときから
中国拳法をやってきたクン・フー、乗っ取り団の残党十数人が一度に襲い掛かってきた時、この武術の達人は、腰から2丁のヌンチャクを抜き
放つと、目にも止まらぬ早業で、ダブル・ヌンチャクのあらゆる技を次から次へ、並みいる強敵を無雑作に打ち倒していた。
この日以来、タンはレストランのヒーローに奉りあげられたが、敵もさるもの、射撃のうまい殺し屋を雇い、タンとチェンの命を狙った。だが銃弾
よりも速いタンの投げ竹ナイフの威力は、この殺しのプロを見事に撃退、遂に乗っ取りグループの大ボスが、更に多勢の手下を率いて乗り込
んできた。
ローマから出てゆけば命は助けてやる!というボスの脅しを跳ね返したタンは、チャイニーズ・ボクシングと空手の妙技で奮闘、さらには鮮や
かな棒術で、またまた敵をなぎ倒し、ボスを追いつめた。
かくして万策つきたボスは、チェンを誘拐、その本拠で無理矢理レストランの譲渡を迫ったが危機一発、そこへタンとボーイたちが突然殴り込
みをかけ、大乱戦の果てにチェンを救い出した。
こしてボスの計画は完全に狂ったが、そのまま引き下がるような男ではない。ボスは忠実な部下ホ・タイを使いタン、チェン、ワン、そしてボーイ
たちを呼び寄せた。何も知らぬタン一行は、協定打ち合わせの場所に出向いていったが、そこに待ち伏せていたのは、何とアメリカン・ボクサ
ーと日本人の空手使い。ボスの悪計を初めて知ったタンとボーイたちは激怒、たちまち凄まじい戦いが始まった。鮮血噴き上げて激突するタ
ンとボクサー、この間、何を思ったかチェンの伯父ワンが、ナイフでボーイたちを刺殺、ここで初めてワンが、ボス一味の人間であると、タンが
知ったとき、突然ボスが現れてワンを射殺した。
−−−だがこれですべては終わったわけではない。ボスはあくまでもタンを殺してしまおうと、アメリカ人拳術家のナンバー・ワンを多額の金で
雇い入れていた。
人っ子一人居ない古代ローマの遺跡コロシアム−−。そこがタンと米人ボクサーとの一騎打ちの場所にえらばれた。中国クン・フィーとアメリカ
拳法との激突、この広いコロシアムの真っ只中で、誰にも見取られずに闘いを交える2人。上半身は双方裸、巨人のようにビッグな白人ボクサ
ーの先制攻撃が、小柄なタンを打ちすえる。危うしタン!唇から鮮血を流して体勢をたてなおそうとするクン・フー。やがてタンの矢継ぎ早らの
アタックが見事に決まり、強敵白人ボクサーの腕と脚がボキツと音を立てて折れた。それでもなおプライドのために闘いを捨てぬボクサー。
もう止めろと首を横に振るタン。だが最後の力をふりしぼって、ボクサーがタンに挑み、タンはボクサーの首をかかえる。ボキッという不気味な
音と共に、遂にこの激闘は終止符を打った。勝っしまった人間だけが味わう言い知れぬ悲しさ哀しさーーー。
やがてタンは、チェンに別れを告げると、ひとり静かにローマを去ってゆくのだった。

 

 

 

ドラゴンへの道は、東映が配給した初めてのブルース・リー映画でした。
TAMという東宝系のレコード会社がブルース・リーのサントラ版を出していたので このドラゴンへの道も同じTAMからサントラが
発売されています。しかし 他の東宝配給物と違ったのは、ブームの影響もあったとは思いますが少し違いました。
「ブルース・リー賛歌 ドラゴンへの道より」というLP盤が サントラ盤より先に発売されたのです。そのような事は全く解らなかった
当時小学生であった私は、迷わずこのサントラを買うことになります。また EP盤も先に発売されていましたので、それはすでに
購入済みでしたが・・・。これらのレコードには、今では解るのですがブルース・リー以外の怪鳥音が主録されています。
また EP盤の音楽とLP盤の音楽とでは歌詞の違いもあります。
いろいろな裏事情が判明している現在においては 納得できる事もおおいですが 不思議な現象が当たり前のように起こっていた
のです。当時は・・。ブルース・リーはとにかく上半身を裸にしなければいけないような感じで、本当の写真ではシャツを着ている
のに 裸にしているポスターや写真も沢山ありましたね。
いまとなれば 非常に懐かしい話題です。この解説にも「JEET KUNE DO」の言葉が全く使用されていないし、とにかく空手と
ボクシング(チャイニーズ・ボクシングは ブルースの死後 英訳されてセリフに使用されました)という当時のメジャーな格闘技を
使用しているところに時代を感じます。

・・・・・・・・・ドラゴン・リー

 


チラシ特集へ戻る