死亡遊戯に関して           LAST UPDATE 2000/05/05

”李振弱”さんからの投稿

                                                                     

 「死亡遊戯」中国語版について
現在入手できるソフトで、日本初公開の「死亡遊戯」(東宝東和版)に最も近いのは、アメリカのCBS・
FOX版だと思われます(ただし、怪鳥音はクリス・ケントですが)。
まあ、ポニー版もさほど違いませんが、おおざっぱにこれら馴染み深い英語版をスタンダード版と呼ばせ
て下さい(以下、S版と表記)。
では、「死亡遊戯」中国語版が、S版と違う箇所を列記していきます。

1.怪鳥音

 怪鳥音は、基本的に中国語版ではどれもホンモノです。ただし、東宝東和版とは異なるアフレコで、
  たとえば、冒頭のチャック・ノリス戦では、「ドラ道」の同じシーンの声が使われています。また、
  東宝東和版でニセモノだった、控え室でスタイナーを殴る部分、イノサント戦でヌンチャクを構える
  ところ等もホンモノが使用されています。東宝東和版の音声は、日本オリジナルだと思われますが、
  公開前に放映された木曜スペシャルでは怪鳥音が中国語版の構成となっていたので、どちらが先かは
  不明です。(同番組中、映し出されるワールドプレミアがニセ怪鳥音なのも謎ですね)また、中国語
  版の怪鳥音は、東宝東和版より使い方が控えめな感じです。

2.オープニング

 S版は、ジョン・バリーの曲に乗って、数々のゲームが「ドラ道」中心のB・リーの姿とコラージュ
  されていく構成ですが、中国語版は、広東語または北京語の主題歌が流れ、画面はB・リーの顔写真が
  タイルを壁に貼っていくように現れスクリーンを埋めていく感じのデザインです(写真の中に代役のタ
  ンロン、アルバート・シャム氏を混ぜているのはご愛敬)。
  そして、漢字&英文表記のキャスト・スタッフ名が登場し、何回かB・リーのアクションシーンがマス
  目を割って現れます。その中でも貴重なのは、本編でカットされた「死亡遊戯」ヌンチャクシーンのワ
  ンカット!(東宝東和の予告編の一つに使用されましたが、幻のショットとなりました)。
 このタイトルロールは、なぜか「死亡の塔」英語版ビデオのエンドクレジットにも流用されましたが、
  それは英語題「GAME OF DEATH 2」に無理矢理こじつけようとした結果かも知れません・・。
 中国語版オープニングで例外は、最近発売された香港DVDですね。絵柄は従来のものですが、音楽は
  ジョン・バリーのメイン・テーマ短縮バージョンになっています。ただし、ラストは広東語主題歌です。

3.ストーリー

 人気スター、ビリー・ローが悪の一味に狙われ、死を装って反撃する・・という物語のあらすじは同じ
  です。しかし、ストーリーの展開で、S版とは異なる部分があります。
 まず、前半ですが、S版のロイ・チャオ扮する伯父にビリーが相談に行く場面、拳ダコが目立つビリー
  の電話シーン(第3の代役?)、船上でビリーとアンが会う部分などが中国語版にはありません。
 ジム、アンとともにレストランを出た後は、窓際で練習するビリーが登場します
 (「ドラ道」の流用)。鼻歌まじりに部屋を出た彼は、カサノバ・ウォンからの挑戦状を発見(後ろ姿
  のみ。代役ですね)、ご存じ「死亡の塔」の目玉(笑)、温室の決闘に続きます。どうせニセモノです
  が、ここで「死亡の塔」とも違うのは、勝負の後いったん帰りかけたビリーがまた振り返って喋り、倒
  されたカサノバがくやしまぎれに側の壷を掌底で叩き割ることです。
 そして、ドクター・ランドらのシーンをはさみ、また「ドラ道」からの流用場面が出てきます。例のレ
  ストランの名刺を持って電話をかけるカットが、ランドから脅迫を受けてジムに相談する姿として使用
  されています。名刺は、脅迫状になっとるワケです。合間のランド一味の会話は、中国語版のストーリ
  ーに沿った内容に改変され、狙撃される前後はS版とほぼ同じ。実際の葬儀フィルムは、少々短いよう
 ですね。生々しいからか、あるいは実在の有名人物が映ってしまうと映画の興をそぐからでしょうか?
 怪我を治し、反撃していく件りは、S版とだいたい同じですが、ジムが病院のアンを見舞うシーンはカ
  ットされています。また、カール・ミラーを倒したビリーがクンフー着にサングラス姿でフェリーに戻
  って来る場面があります(船長が「お前のおかげで(カジノで)すってんてんになった」と、ビリーに
  毒づいたり結構味のある会話をします)。
 さて、クライマックスですが、ビリーがレッドペッパーレストランへ行くまでの流れは、S版とだいた
  い同じ。いよいよ登場するホンモノB・リー、幻のフィルムは、ビデオごとに違います。よって、後述
  ・・。
 最後、S版は絶命したドクター・ランドからB・リー映画名場面集のようなクレジットへ移りますが、
  中国語版では、ランドの死を見届けたビリーが階段を昇っていくところまで入っています(ここはタン
  ロンのようです)。で、ここから数種類あるラストシーンに枝分かれするわけで・・残念ながらコリー
  ン・キャンプの歌は流れません。詳細は別章で・・。

4.細かい部分

 以上の箇所が大きな違いですが、チマチマとチェックすると、色々細かい差異があります。上映時間の
  関係か、ビデオ会社が入荷したマスターのせいか判断がつきませんが・・。冒頭のチャック・ノリス戦
  はS版より短く、BGMが余ってしまいます。また、回想シーンとして使われた「J・ティエン対ジャ
  バー」も若干短いようです。スタイナー対ビリー(タン・ロン)が少し短いものもあります。それらの
 「短さ」もビデオによって色々あり・・ああ、ややこしいでありまする。

 「死亡遊戯」中国語版について 2

1.香港/ゴールデン・ハーベスト・ホームエンタテイメント版(ビデオ&LD)本家G.H.社が発行
  した、広東語版です。池漢載は登場せず、ラストは警察に連行される、いわゆる“連行バージョン”。
  近年発売されたVCD、香港DVDは、ほぼこれに準じた内容なので、中国語・基準バージョンと言っ
 ても良いかも知れません。もっとも、一番時間は短いのですが・・。
 “連行シーン”については、いかにも取ってつけたような印象です。具体的には、まず、ランドが落下
  してすぐ、突拍子もなくパトカー&救急車が現れます。出てきた警官がランドの死体(S版のラストシ
  ーン)を発見、頭上を見ると、ハシゴを昇るビリーの姿が!(いつまで下を見てたんだ?ビリー・・)
 警官数名が走り出し、ありゃりゃと言う間に画面は切り替わり、両腕を掴まれたトラックスーツ姿の男
  がパトカーに押し込められ、クルマは走り去り、唐突に海上を去るフェリーにB・リー本人の顔写真が
  ダブって“終劇”の2文字。
 予備知識ナシで見ると、「何だったんだ、今のは??」とガク然となること請け合いです。最大限に好
  意的解釈をすれば、「危機一発」のオマージュ??
 ちなみに、ビデオは最後にB・リー作品&他作品の短いガイド、LDは本編の前後に収録作を含む4本
  のG.H.映画のハイライトシーンが収められています。

2.香港/泰盛ビデオ版(ビデオ/LDは未確認)
 80年代に発売したと思われる、広東語版。最近、ジャケットがリニューアルされたものが売られていま
  す。「泰盛ビデオ版」と便宜上言っておりますが、過去には別のメーカー、あるいは社名で出ていたよ
  うです。これの目玉は、何と言っても“池漢載登場シーン”です。
 池漢載は、ラストの決戦ではなく、ストーリーの中盤に出て来ます。
 狙撃された後、傷が癒えるやいなや変装し、ランド一味を追うビリー・ロー。
 ビリーがバイクにまたがり走り出すところから、場面はいきなり夜の繁華街へ。
 老人に化けたビリー(なぜかクンフー着)が、街をうろつくシーンです。ふと、ビリーがレッド・ペッ
  パー・レストランを見上げたところで、また画面は変わり、撮影所の控え室とおぼしき所で、老人メイ
  クのままビリーは誰かと電話で話しながらトラックスーツを着込み、丁寧に黄色のシューズに履き変え
  ます。受話器を置き、付けヒゲに手をかけると、また場面転換、いきなり池漢載との戦いが始まります
  。倒した後、どうなるのか?と思えば、ランドのフェリーを追うシーンにアッサリ戻り、なんの説明も
  ありません・・。しかも奇妙なことに、これらの部分のみ、字幕が一切ありません。他のシーンは全て
  中英文字幕付きですが・・。
 ちょっと面白いと思ったのは、この池漢載戦が、東宝東和版とほぼ同じだったことです。(ポニー版等
  にある、数秒のシーンがありません)
 ラストは、“ハッピーエンド・バージョン”。墜落したランドを見届けたシーンから、フェリー乗り場
  でビリー(背広姿)とアンがジムに別れを告げるカットにつながります。そして、去っていくフェリー
  にダブるB・リーの写真。
 このラストだけは、一度だけ日本版ソフトに収録されましたね。言わずと知れた、ポニーのLD-BOX
  「李小龍大全集」です。

3.台湾/標緻ビデオ版(ビデオ/LDは未確認)
 さて、こちらは北京語版です。音声以外に違いはあるのかと言いますと、実はこれが一番の“クセモノ”
  版なのです。
 発売元の標緻録影有价有限公司は、既に存在しないという噂もありますが、現在でも中古品や海賊版〜
  この場合は復刻版と言うべきでしょうか??〜の入手は可能です。
 まず、このビデオはオープニングタイトルが異なります。絵柄は同じで中国語&英語表記なのですが、
  文字やクレジットの出方が違うのです。これも映像を見ていただいた方が早いと思いますが、英文は手
  書きのよう、そして、「死亡遊戯」の4文字は、最近香港DVDで見られるようになった、香港版予告
  編の書体と同じです。“編劇(脚本)・李小龍”がド〜ンと1枚で出たり、“監督・李小龍/高洛斯(
  クローズ)/洪金宝”とされていたりするところが、明らかに他では見られない箇所です。
 ストーリーは、他の中国語版とほぼ同じ。問題なのは肝心のラスト、本物B・リーのアクションシーン
  以降です。イノサント戦では、なぜかヌンチャク戦のみがカットされています。バオ対カリの後、パス
  カルがヌンチャクを取り出すと、いきなりビリーのハイキック、連続回し蹴りでハイ、おしまい。当初、
  在英中国人向け?などと考えたりしていたのですが、最近出た台湾版VCDでも似たような削除がされ
  ているので、家庭用ソフト等ではヌンチャクは規制されているのかも知れません(VCDでは、なぜか
  一瞬だけ映るのですが)。また、怪鳥音を発するB・リーのアップが一カ所、なぜか裏焼きになってい
  ます。
 池漢載戦では、最初にビリーと池が北京語でゴチャゴチャ言い合いをします。
 もちろん、未公開映像ではなく、それぞれ相手が映っている時に喋るという「裏技」です。(このビデ
  オでは、ちゃんと池漢載はパスカルとハキムの間に登場します)そしてジャバー戦と続き、“ハッピー
  エンド”につながるのですが・・・
 2の泰盛ビデオより、ホンのちょっぴり(数秒)長いのです。アンとともにフェリーに向かいながらビ
  リーが手を振り、ジムが応じるところまで入っています。

 

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