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冠天神のご神体石。社殿裏の一段高いところにある。
「天神」というぐらいだから、菅原道真に関係があるとお思いでしょう。その通りです。
菅原道真がここを訪れたようです。
太宰府に流される途中、尾道の対岸向島に立ち寄った菅原道真。
ある一軒の家に立ち寄ったところ、村人が小麦餅を差し上げるとことのほか喜んだ。
また、近くの神社に詣で、冠をとり、そばの岩の上に置いてしばらく瀬戸の海を眺めたそうだ。
それでこの山を天神山、神社を冠天神、岩は冠に似ているので冠岩と名付けられたとのこと。
しかし、ポイントは「近くの神社に詣でた」とのこと。
つまり、以前からこの岩は神社のご神体であり、イワクラだったということだ。
高さ約3.5M 幅約2M。
この岩と岩屋山山頂、そして千光寺山頂はぴったり一直線に重なり、
千光寺から見た冬至の日の出線に一致すると考えられる。
すぐ東には、山頂に光る玉があったという伝説のある竜王山がある。
このあたりには何かありそうな感じがする。
江戸時代後期に「ご神体を雨ざらしにするとは畏れ多い。岩を覆う神殿を建てよう。」
と協議していたところ、天神山がにわかに鳴り動いたので協議は中止になったという伝承がある。
尾道に「御袖天満宮」があり、同じような伝承がある。
そこには道真の「腰掛け岩」がある。

冠天神から海を眺める。菅原道真が眺めた景色。
手前の島が加島の九頭竜山。浄土寺山の龍伝説と言い、妙に龍が関連してくる。
浄土寺山の龍はこの海を泳ぎ、奥に霞んで見える島の手前、百貫島から天に昇ったという。
ここからだとちょうど九頭竜山の陰になる。

冠岩。下に見えるのが冠神社社殿。
高さ約3.5M。
冠を置こうとすると少し無理があるかもしれないが、上部は平らなようだ。
写真を撮ろうとしたとき、急に陽がさして岩の右上部を目のように光らせ、中央の切れ目にスポットを当てた。
この角度から見ると蛇か何か、生き物のように見える。畏れにも似た感情を抱かせる光景だった。

冠岩上部。下の切り込み、右上の切り込みは人為的なものか?

この方向から見るとまるで動物の顔。ちょうど鼻の位置には鼻の穴まである。(上の写真参照)
もしこの角度からの命名だと「獅子岩」とかいう名前になったのではないか。
葦嶽山の獅子岩を思い出させる形だ。
もっとも、獅子というより、アシカかなにかに見えるが・・

背中(獅子にしてしまっている)から見た冠岩。
やはりこれでは冠はおけない。高すぎる。他の岩に登って置くしかない。
冠を置いた、というより冠に似ているから冠岩、という説明の方がしっくりくる。
注連縄の所を境にして、そこより上部の構造は何か人工的なものを感じる。
見る方向によって全く違う印象を与える岩である。

社殿の側から見た冠岩。こちらから見るとまた表情が少し異なる。
なぜか砲弾もまつってある。
参考文献:歌島の盃状穴 奇石・珍石 (歌島郷土研究会)
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