半節の“モゾッ”の押さえで釣れて来た50上!! ( I ) 


  岡山県の山陽町の一戸建の住宅街に有る周囲700m〜800mほどの中規模の池の話です。 この池で初めて50上を釣られた人は沢山おられます。

私の超大型釣(50cmオーバー)の歴史においても忘れられない池の一つです。 自身としましてもこの池では結果的に4枚の50センチオーバーを釣りましたが、私の知る範囲だけでも9人の方がこの池で始めて50上を釣られました。

数十年前は数が釣れる事では少しは有名でしたが、大型を狙い始めた当時は釣り人も皆無で同じ町内の釣り人でさえもヘラ鮒が居る事を知らなかったのです。

何故、この池にチャレンジしたか?一枚目の50cmが釣れるのに何年掛かったか等を思い出せる範囲でお話をしたいと思います。

当時は夏(大体8月1日に決め手いたのですが!)に野池や川で一日百枚釣りに挑戦をしていたのです。
その日も山陽町の池でチャレンジをしていると、温厚で優しそうなI氏が後ろに来られて黙って見ておられました。
暫くすると、お友達のM氏がやって来られて二人の会話が途切れ途切れですが背中越しに聞こえてきました。

どうも大型狙いの釣りをされてる事、浮子を自作されるてるようでした。当時は気心が知れた仲間でさえも殺気だってる私に声を掛けられなかったそうですから、初めてお会いする方は近寄り難かったと思います。

“この人は普通と違う”“絶対違う”と言葉が何回か聞こえた午後に意を決したかのように“すみません、浮子を見せて貰えませんか?”“どうぞ、車の中に有りますから”探していたものを見つけた無邪気な子供のようにニコニコしながら大事そうに筒から浮子を出して一本、一本手に持って一杯に伸ばした腕越しに頷いておられたのを今でもはっきりと覚えています。

あまりの熱心さに何年間も続いた100枚チャレンジを途中で始めて断念して、浮子の事や釣の事をじっくりと話出したのでした。

“何でこの池を知っておられる?”“吉井川から旭川に行く時に通るので知ってました。””吉井川は冬に成ると、ハエ釣の人が大量の撒き餌をするので、日並にもよるが尺上が良い時には100枚以上釣れる”等、途中にお譲りした浮子のテストに小一時間釣をされましたが、日が傾く迄色んな話を沢山しました。

お別れ直前に“何処にお住まいですか?”と訊ねましたところ、"山陽町です"との返答に“近くにM池が有るでしょう、最近は如何ですか?”“随分前に雑巾のようなぼろぼろのヘラが釣れたと聞いた事が有るけど、最近は釣をしてる人を見掛けた事も聞いた事も無い”との事でした。
そして、“昔は尺ちょいが良く釣れたのですよ!”“釣り人がいなくて水さえ抜いて空っぽに成って無い限り、絶対に50上がいると思います。”の言葉に家が近くのせいも有ったのですが、数日後に早速竿を出されたのです。

そして結果は直ぐに出ました。一回目の釣行で47cmが釣れたのです。47cmが釣れたのなら50cmオーバーは必ずいると仲間と地元の二人でチャレンジが始まったのです。 ( II )