半節の“モゾッで釣れた50上” ( III )
待ちに待った二年目は期待に胸を膨らませて早春から通い続けました。
池の周囲を散歩する方や、池の傍にお住まいの方に魚が“バシャ、バシャ”と草のなかで卵を産んでいませんでしたか?もしも、見たら言って下さいね!とお願いをしておきました。
雨が降る度に飛んで行き、地元の二人にも時間が有れば覗いてもらったのですが、残念ながら期待をした程のハタキに出会う事は有りませんでした。
それでも、コンスタントに釣れ続けて10枚に一枚は47cmが混じりました。唯、不思議な事に尺半は全くといって程釣れなかったのです。
仲間も増えて42cmをメインに相当数の40上を釣ったのですが丈は伸びませんでした。もしかしたらこの池には50上が居ないのかも?いや、絶対居る!との自問自答の釣行が続いたのも事実でした。
当時は50上にチャレンジした時に目標としていた「50cmオーバーを5箇所で10枚」を目指していた時の目標達成の節目でしたので、贅沢な話しですが、出来たらこの池では釣れて欲しく無いと考えていたのです。
と言う寄りは10枚目の50cmを釣りたい場所が他に何箇所か有ったのでした。
ですが、心の中では“きっとこの池で釣れるんやぁ!”と思っていたのも事実です。
乗っ込みシーズンも終わりかけて亀が釣れだして、長い物が出始めた日の事です。
長い物が居座って何時もは滅多に入らない場所に断腸の思いで釣座を構えて、竿9尺、タナ1本弱で釣っていた時の事です。
順調に釣れ続けて、“何か今日は釣れそうな気がするな?”と思った一投でした。慎重に振り込んだ極柔のエサが馴染むと同時に浮子がゆっくりと確実に浮いて来たのです。
優しく合わすと、雑巾かビニール袋を引っ掛けたように重い白い物体が何の抵抗も無くゆっくりと浮いて来たのです。
瞬時に分かる50cmをオーバー超す巨体に“やっぱり、ここで釣れた!”と思った瞬間です。正にスローモーションの動画を見るように静かに身体を反転して外れたのです。(広島でも同じ様な事が有りました。)
何故か“クソッ!”とは思いませんでした。
それよりも、間違いなく50上が居る事が分かった事の方が遥かに嬉しかったのです。
近所の方に食料用のマブナを頼まれていましたので、名残は有りましたが、これを期に道具を畳んで旭川に向かったのです。
数投目から巨ベらが浮子の横でモジリ出して、一本のタナで40上が直に釣れ出しました。
2枚目を掛けた時に19尺竿が穂持ちで折れてしまいました。今日は“もうへらはいいか?”と16尺竿に変えて、本格的にマブナを狙う為にタナを2本半に深くしての一投目に生涯10枚目の50cmオーバー!51,7cmが釣れたのです。(何れアーカイブで書きたいと思っています。)
( IV )
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