半節の“モゾッで釣れた50上” ( IV )
いよいよ正念場の3年目の春がやってきました。正念場と言いますのはいくら確信が有っても過去に実績の無い場所で50上にチャレンジするには一つの目途を立てておかなければと思っていたからです。
50上にチャレンジしだした時から、ダム以外の場所では期間は3年、いくら釣れても同じ池では3枚迄と決めていました。
実際にはこの池では4枚。広島の二箇所の池でも4枚と5枚釣りましたが、これは目標を達成した後に、仲間と一緒に釣行した時に釣れたのです。
3年目にも成りますと、地元の人達ともすっかり親しく成りまして、“釣れもせえへんのに今年も又来られたん”と散歩の方、アパートの二階から声を掛けて下さる方達とすっかり打ち解けていました。
休日には各地の仲間も集結して常に7人〜8人での池としては少し多い人数?かも知れませんが、未だ見ぬ巨ベらへの挑戦が肌寒い3月の初旬から始まりました。
特に雨の日や雨後には確実に47cm位までは釣れたのを覚えています。
その当時はゴールデンウイークはダムで過ごすのが恒例に成っていたのですが、3年目は初めて池で過ごす事に成ったのです。
確か、連休の二日目だったと思います。タイムリーに雨が降り初めて全員で大いに期待をしたのですが、寒雨だったせいなのか雨が強すぎたのか期待に反して全く結果がついてきませんでした。
その内に、雨足も強くなり雨宿りをする場所が恋しく成りましたので梅ちゃんと近くのホームセンターにターフを買いに行ったのです。
堰堤の駐車スペースに張り終えて、軽食を口にしながら暫しの休憩をしたのですが、さらに雨は強まる一方で道路から流れ込んだ泥水で見てる間に池は濁りました。
雑談を交わしながらも池からは目を離さずに隅から隅までモジリを探したのですが一度のモジリも有りませんでした。
夕方に成って、小雨に成った時の事です。薄暗く成った対岸の岸近くで一度だけモジリが見えたのです。
場所を移動するにも少し離れていますし、暗く成り始めていましたので、皆さんに手伝って貰って急遽移動をしたのです。
仕掛けはそのままで、大雑把ですが急いで底取りをしての一投目から明らかな触りが有りました。
電話で仲間の一人に“直に来い!”“ハイ、分かりました!”二投目を打ち込んで馴染むと同時でした。力強い一節のツンアタリで確かな手応答への後に大きな口が顔を出したのです。
急いでルーラーで計測をすると50cmを少し超えていました。
あまりの速さに誰も気が付かなかったようでしたので、皆が居る場所迄車で見せに行くと、全員が狐に騙された様にポカンとしていたのを覚えています。
その後、場所代わりをした仲間は一投目からアタリが止まらずに、朝まで尺半以上47cm迄7,8枚を含む40上が14,5枚釣れたのです。
この年は私が2枚の50上と仲間二人が50上を釣りました。
普段はモジリの多かった池で当日は全くモジリが無かったのは“嵐の前の静けさ”だったのかも知れません。
( V )
Sorry クラブ細鱗 Only No21
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