半節の“モゾッで釣れた50上” ( V )


私し個人としましては二枚で十分だったのですが、一番熱心だったI氏が未だ釣っておられませんでしたので、何とか釣って貰いたい一心で天気予報と睨めっこをしながらチャンスを待っていました。

三月の終わりでした。少しまとまった雨が降ると言う予報を信じての雨が降り出してからの出発でした。

岡山の池には二時間強で着いたのですが、既にI氏が待っておられました。
ナイターをしようと思ったのですが、強い雨に早寝と決め込んで車の中で横に成ったのです。

何時もの事ですが早朝に魚が起こしてくれました。普段は現在もそうですが、一番遅くまで寝ていて釣をしない事も珍しくは有りません。
処が、自慢では有りませんが、釣った時は夜中の二時には必ずと行って良いほど目が覚めてポイントを探しているのです。(皆さんが不思議がられます。)

当日も早朝に目が覚めて池を一周するとこの池に通い始めて3年目で初めてのまともなハタキに出会ったのでした。
急いで車に戻り、I氏を起こして準備をしたのです。

先ずは足元の金魚藻にハタイている魚(釣れる可能性は低いのですが、沖目が駄目な時の為に何時も準備をしておきます。)を狙う為に9尺をセットして、次に回遊してくる沖目を釣る為に16尺をセットしました。(アタリが出る確立少ないのですが、アタリさえ出れば釣れる確率が非常に高いのです。)

慎重に底取りをすると逆駆け上がりに成っていました。ゴミが無い駆け上がりを狙う為に片金仕掛け(エサが転げ落ちないように!)にして浮子のメモリが二メモリ出るように調整しての二投目でした。

僅か半節ですが(モゾッ!)押さえたのです。普段は合わすアタリでは無かったのですが、釣り始めであった事も手伝ったのか?思わず手が反応していました。
直ぐに根掛かりのような確かな重量感が伝わって来たのですが、一本半のタナからは大した抵抗も無く一目で50上と分かる大きな白い魚体がゆっくりと浮いて来ました。

手前の草に逃げ込まれないように腕を思い切り伸ばして掬おうとしたのですが、魚の大きさに一瞬は玉網に入るかと心配をした位でした。
何とか無事に取り込んで5m横のI氏の方を見ると、I氏は全く気付かずに下を向いて仕掛け作りの真っ最中でした。

後ろから玉網に入った魚を顔の前に置くと、“オウー”と言って手の平を二回魚に当てて“ある、アル”と初めて見る50cmオーバーに目を白黒しておられた顔を今でもはっきりと覚えています。

車に戻ってルーラーを出して慎重に測ると53cmを少し超えていました。

現在も含めて 一番バランスが良くて綺麗な五十上だと思っています。

大阪のフィッシングショウに実物大の大きさの写真で出品させて頂きました。 ( VI )