鶴田ダムの想い出 ( 一 )
鶴田ダムにはお袋の故郷が鹿児島だった事から機会が有るたびに良く行っていました。
本格的に行きだしたのは法事が終わってからナイターをしに出掛けた時の事だったと思います。
鶴田ダムでは皆さんマイボートの釣りが主体でしたので、当日は船着場に車を横付けにして釣る事にしたのです。夕方に成って常連さん達が集まって来たのですが沖に係留してある船を直ぐ側の横に付け始められたのです。
岸に横付けをして釣るなら岡っぱりからやれば良いのにと思ったものでした。慣れたもので船の係留は直ぐに終わり、皆さん車からバッテリーを下ろして、それ以前からバッテリー自体は使っていましたので驚きはしませんでしたが、車のヘッドライトを照らすものですから不夜城状態で、これには驚きました。
少し離れてやってる私はサーチライトでの照らし釣りです。
周辺が完全に暗く成りだした頃から浮子に変化が出だし、コンスタントに尺二クラスが釣れだしたのです。
時折、横を見るのですが誰の竿も曲がりませんし、合わしてる気配も有りませんでした。
入れ食いに近い状態に見兼ねたのかリーダーらしき一人が船から降りて“良く釣れますね!”と見にこられたのでした。
簡単な挨拶を交わして、N氏が見られて時に“ツン”と一節入るアタリを合わすと、不思議そうに“あんな小さなアタリを合わされるのですか?” そこで、空かさず“どんなアタリを合わされるのですか?”と問い返しますと“ズボッ!と消し込む迄合わせ無い”と笑いながら答えが返って来ました。
直ぐに釣り座に帰って仲間の皆さんに“一節押さえたら合わすんや!”と言われたのです。
それからは皆さんもボツボツと釣れだしたので喜んで貰いました。
そして、お陰さまで一気に和む事が出来て色んな話をしたのでした。
会話が一段落してから 、ふと、足元を見ると随分と水位が下がっていたのです。 幸いにも釣り座がスロープ状の場所でしたので少しずつ移動することで対処は出来ました。
そこでやっと、岸に船を着ける意味が分かったのでした。
情報源が少なかった鶴田ダムでしたが、その時に早い年は2月の中旬にはハタキだして3月の中旬なら間違いなくハタキが始まってるとの情報を得たのでした。
( 二 )
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