鶴田ダムの想い出 ( 四 )
もう十分過ぎる釣果に片付けるかと時計を見ますと2時を少し回っていました。自分だけ先に止めては行けないと思い、家内の釣りを見たり、周辺の写真を撮ったりして時間を過ごしてから道具を片付け始めました。
片付け終わって間もなくでした、対岸の大崎氏も満足な釣果が得られたようで、ボートがこちらを向いてやって来ました。
大崎氏の“どうでしたか?”の問いかけに“140枚迄は数えたのですが!”と答えますと、一瞬、驚かれた表情の後に、“写真を撮りますので、持って来て貰えますか?”との事でした。
“とてもや無いですが持てませんよ!少し逃がしても良いですか?”の答えに“何とかして逃がさずに、全て持ってこれませんか?”と続けられたのです。
“では、チャレンジして見ます”と無理だとは分かっていたのですが、持ち上げに掛かりますとビクともしませんでした。
そこで、少し上手から水辺に降りてから撮影場所まで水中をゆっくりと引っ張て行き、嫁と二人でフラシを転がして、何とか撮影が出来る場所まで持って行ったのでした。
それから、嫁のフラシを引き上げに行きますと、“バシャ、バシャ”との後に結構な重量感が伝わって来ました。数えてはいませんでしたので、正確な数は分かりませんでしたが50枚はいたと思います。
夫婦共に爆釣だった事と前夜の能書きが有りましたので、嫁以外の4人の驚きの顔を見てると結果が出せた安堵感と満足感で一瞬でしたが、至福の時間を持つことが出来たのです。
撮影が終わってから、片山氏が”温泉で一風呂浴びてから帰ったらどうですか?”との有り難いお言葉に甘えて再度、宮之城温泉の「玉の湯」に向かったのです。
入浴後は女将さんがお茶の用意をして下さって、当日の釣果に付いての話が始まりました。
マッシュ主体のエサの威力に驚かれ、当時は鶴田ダムは絶頂期だったのですが“関東方面から沢山の先生方がお見えに成るのですが、こんなに釣られたのは片岡さんが初めてです”と関心をなさったのでした。
冗談半分に“先生達とは誰なのですか?”と問いかけをしましたら、そうそうたる名前が次から次えと出て来ました。
“では、私は大先生ですね!”と皆さんで大笑いをした後に、ゴールデンウイークに再度お邪魔をしますとお礼を言ってからお別れをしたのです。
( end )
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