――悪いが今回はザッピングネタなんで出番少なめだ双月先生!
いやむしろ吊し上げられずに嬉しかったりしてる!? そんな先生の今後の展開は巨大な触手に巻き取られて深き水底の果てへ!
そんな時くらい日記を手放せ先生! どーでもいいけどダレが読んでんですかコレ!?
■ 私立ぷそ学園。■
〜HR編〜
きーんこーんかーんこーん。
勇 「……あ、予鈴。危なかった。なかなか手強かったなあ双月先生。
まさか廊下のコーナーを直角に曲がってくるとは僕の予想を、」
???「隙ありいィ――――――――――――――――ッッッッッ!!!」
がちん。
勇 「……やあおはよう、クラス委員長の月神タケルさん。
毎度のことで悪いんだけど、朝っぱらからいきなり木刀で殺気すらまとって斬りかかってくるのはカンベンしてくれないかなあ?(※ぎりぎりとつばぜり合い)」
タケル「……おはよう寮長の七本槍くん! 今朝は珍しくぎりぎりでしたね!
私こそ毎度のことで済まないとは思うんですが、いいかげんそろそろ私の恋の成就のために一肌脱いで死んでくれませんかっ!?(※ぎりぎりぎり)」
勇 「…………そうなんだよちょっとスカーフェイスなヤクザに追っかけられて。
いやそれはそれとしてくどいようなんだけど何で僕が君の恋のために死なないといけないの?(※ぎりぎりぎりぎり)」
タケル「…………それは災難でしたね七本槍くん!
いやそれはそうと何度も話すとおりに昔から言うじゃないですかか将を射んと欲すればまず馬から(※ぎりぎりぎりぎりぎり)」
勇 「………………ホントにね月神さん。
何度言われてもワケわかんないよっ(※ぎりぎりぎりぎりぎりぎり)」
タケル「………………気を付けるに越したことはないな七本槍くん!
理解する必要はないので今すぐ果ててくださいッッッ(※ぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎり)」
生徒A「最近なんか日常だよなー。このハード・ゴアな確執」
生徒B「朝の光景ってカンジ?」
生徒C「俺としては七本槍があの白ランの内ポケットからどーやって刺付き棍棒を取りだしてるのか、以前から気になって仕方がないのだが」
生徒D「そもそも何故刺付き棍棒」
生徒E「そりゃオマエ仕様だろ」
きーんこーんかーんこーん。
九重「全員着席するでござる。……ちなみにそこで高校生離れしたつばぜり合いを繰り広げているふたりは、毎度のことで済まぬがテキスト量にして約1.8メガ相当の説教があるゆえ後で職員室へまかり越すように。
と言うより今すぐ武装解除しないと発砲するでござるぞこのアルティメット高校生」
勇 「うちの学校、何でこんなに殺伐としてるんだと思う?(※何事もなかったかのように嘆息)」
タケル「そうですね。教師からしてこの調子では(※何事もなかったかのように<汗)」
九重「…………………(※たった今説教を2メガに増量)」
第一話 完
第二話
勇 「や。おはよう安曇(あずみ)さん。今日は朝からきちんと来たんだね」
安曇「…………………おー。ウザかったんだけどさー。妹が出ろってうるさくてさー」
タケル「いいことじゃないですか柏木安曇さんっ。
やっとこのクラスにも打ち解けてくれたんですね?」
勇 「転校してきてから間もないしね」
安曇「いや……そういう問題じゃなくてな……」
勇 「違うの?
今時絶滅危惧種みたいなロンスカルックだし背中に恥ずかしげもなく「喧嘩上等」なんて見てるコッチの顔が燃えてくるよーな文句しょってるし、僕はてっきり嗚呼この人は時代を愛せずに社会に背を向けた挙げ句行き先もわからないまま盗んだバイクで走り出すタイプなんだろうなって」
安曇「……いつかテメエとは決着つけてやるつーかブッ殺すぞ七本槍。
それはともかく、ちょーどいいから教えてやるけどあたいが来ないのはだな」
九重「む。副委員長がおらぬとなると――。
七本槍、お主が代役をつとめるでござるよ」
勇 「ああ、はい? じゃあ月神さん」
タケル「はいっ」
安曇「やっぱやるのか」
九重「それはまあ」
タケル「きりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっっツ!!!!(←教室を震わせるような気合いをこめた武人の咆哮)」
勇(※代理)「礼」
タケル「ちゃくせぇぇぇぇぇ(勇「着席」)ぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっキ!!!!」
九重「……うーむ、やはり副委員長がおらぬと締まらぬでござる」
安曇「……狢屋と月神、絶対立候補だろ……」
勇 「なんでわかったの?」
第二話 完
第三話
九重「えー、今日から新しい先生がこのクラスを受け持つことになったでござるが」
タケル「……何処に?」
九重「いや、どーゆーワケか現れんのでござるよ」
勇 「なんとなく予想がつくけど」
がらっ。
海乃「おはようございますっ! 狢屋海乃、只今参上!!」
双月「遅刻してきてそこまで堂々とできるのはアレか。才能か」
玲奈「ううううっ、ごめんなさいぃご主人様……」
双月「だからその呼び方はやめろ。つーかやめてください。後生だから」
玲奈「え、でもでもっ」
海乃「何故ですっ。個性的でいいではありませんかっ!?」
双月「――オマエの個性的すぎる感性もどーにかしろおおおおおおおおおっ!?」
勇 「ほらね」
九重「しかも微妙に不穏な人間関係が構成されておるような……」
タケル「……口喧嘩しながらぞろぞろ歩いてきたんでしょうか……」
生徒A「ヤクザだ」
生徒B「ヤクザだわ」
生徒C「スジモンだな」
生徒D「つーか熊殺し?」
生徒E「……アンチェイン?」
玲奈「あのぅ……わたしはヤクザさんには見えませんから……」
海乃「……先生、ファイトですっ」
双月「もー運命だと諦めます<ワカメ涙」
ファイトだ。
第三話 完
第四話
双月「あー、そういうことでこのクラスを受け持つ双月だ。よろしく頼む」
九重「今日は授業見学ということで、ひとつよしなに」
安曇「なー月神。此処の教師ってどいつもこいつも特殊だよなー」
タケル「……ううん。あの脚運びはなかなかできますね」
安曇「そーじゃねーだろ」
タケル「――あ。髪型もかぶるので変えなければなりません(汗)」
安曇「そーでもねーってばよ」
勇 「重要なことだと思うけどな」
安曇「そーゆーオマエは帽子を脱げ」
双月「(※ぎらり)…………………おいそこ」
つかつかつかつか。
安曇「あ、ヤベ――」
がしっ。
双月「……此処に来てはじめて……常識人に会えました……っっ(※感涙にむせびながら)」
安曇「……苦労してんだねアンタも……」
第四話 完