デジ絵本 扉の言葉
『金の香り、金の花』
『金の香り、金の花』
風が硝子のように澄んでくると
懐かしい甘い香りが
いつのまにか街を染めている
香りにひかれて
こぼれるように咲く花に気付く
金色の柔らかな香り
金色の小さなの花
小さい花をひとつひとつ
拾い集めて瓶に詰めた人
お見舞いに窓から
両手いっぱいの花を降らせてくれた人
雨が続くと散ってしまうと
花を惜しんで悲しんでいた人
ゆく秋ごとの
ひとつひとつが愛しい
千千の花のような思い出
金の香り
金の花
2005-10-27