ドイツお菓子工房

DEUTSCHE KONDITOREI

ドイツ菓子工房

Hexenhaus ヘクセンハウス

ヘクセンハウスこのページはレー プクーヘンの続きです。

ヘクセンハウスとは、「魔女の家」という意味で、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」で登場する「お菓子のおうち」なの ですが、 レープクーヘンの生地で建てられたヘクセンハウスは、ドイツやスイスのクリスマスの風物詩の一つでもあります。

私の簡易版レープクーヘンレシピで作れば、生地はあっと言う間に出来てしまいます。もちろん全部食べることができますが、 もともと ヘクセンハウスは食べるよりも見て楽しむものなので、建材であるレープクーヘンも焼きっぱなしで結構ですので、本当にお手軽に作ることができます。ぜひお 試しください。
ちなみに、食べることを目的にヘクセンハウスを作られたい場合は、焼いた後の生地をアラビアガムでコーティングされるか(レープクーヘン・レシピをご参照ください)、レープクーヘン生 地ではなく、クッキー(テーゲベック)生地を卵で 照りをつけてから厚めに焼いて建材にされる方が良いと思い ます。


色の暗い粉を使用します。現在スイスに住んでいる私は、小麦粉にはRuchmehlを使用し、ライ麦粉は全粒粉を使用しています。ドイツでは、小麦粉は、 812、1050タイプ、 ライ麦粉は、997、1150タイプが主流ですが、 BIOのパン屋さんではすべて全粒粉で作ったり、ディンケル粉で作ったりもしました。これでも問題ありません。 このように、レープクーヘンのレシピは、小麦・ライ麦の割合やタイプについては幅が大きいのであまり神経質になる必要はないと思います。

スパイス
ドイツでは、Lebkuchengewürzという配合済みのスパイスが、クリスマス前にはどこのスーパーでも手に入りますが、 自分で配合したい場合の一例は以下の通りです。(ベルリンの製パン学校のレシピ)

レープクーヘン・スパイスの配合割合 (ひいた粉の状態 gemahlen)

コリアンダー(Koriander)
シナモン (Zimt)
アニス (Anis)
ナツメグ (Muskat)
クローブ(Nelken)
オールスパイス (Piment)
10g
5g
5g
5g
1g
1g

ヘクセンハウスHexenhaus 高さ約 20cm一軒分

蜂蜜
小麦粉タイプ1050
ライ麦粉
スパイス
250g
190g
60g
8g
重曹
ヨーグルト
5g
35g
アーモンド
ドレンチェリー
2粒
1個
牛乳
適宜
卵白
粉砂糖
レモン汁(または酢)
1個分
約200g
数滴
クッキーなど飾り

  • 鍋に蜂蜜を入れて、極弱火にかけ、60-70℃まで温めてサラサラの状態にします。これは、蜂蜜の中の糖分を溶かす ための作業で す。80℃以上になると香りが飛んでしまいますので、ある程度サラサラの状態になれば火から下ろしてください。その後、人肌くらいの温度になるまで冷まし ます。
  • 小麦粉、ライ麦粉、スパイスを混ぜておきます。
  • ヨーグルトに重曹(Natron)を溶かします。酸と反応してブクブクと泡が出ると思いますが、それで結構です。も しも、お手元 にキルシュが あれば、ヨーグルトの分量の5gをキルシュと置き換えると良い香り付けになりますので、お試しください。
  • 人肌まで冷ました蜂蜜に、Bのヨーグルト&ナトロンを混ぜ、そこにAの粉&スパイスを混ぜて一まとめにします。グル テンは必用あ りませんので、あまり捏ねすぎないでください。生地が馴染むように、できれば室温で1日寝かせると良いのですが、2時間程度の寝かせ時間でも結構です。こ の生地は乾燥しないように蓋のついた容器に入れて、冷蔵庫で数週間保存できます。
    蜂蜜を溶かします粉とスパイスを混ぜますヨーグルトとナトロンを混ぜます生地の出来上がり
  • 生地を寝かせている間に、おうちの設計をして厚紙で型紙作りをします。底、正面、両側面、裏面、屋根、煙突などな ど、作りたいも のの型紙を切ったら合わせてみて、忘れ物のないようにします。生地は焼き上げると膨らんで大きさが少し変わったりしますし、ナイフで平らに削ったりと、サ イズの変更は可能ですので、あまり神経質にならなくて結構です。
  • ドアにアーモンドで飾りつけをされたい方は、アーモンド粒を熱湯につけて皮をむき、縦に半分に割っておきます。アー モンドの粒が ドアの大きさに合わないほど大きいという場合は、お湯で柔らかくなったアーモンドは削ることが可能ですので、ナイフでお好きな大きさに加工されると良いで す。
  • Cの生地を打ち粉をしながら、約5mmの厚さにのばし(焼くと厚さは約2倍になります)、型紙どおりに切り抜いて、 ペーパーを敷 いた天板にならべ、艶を出すため表面に牛乳を塗ります。
  • 180℃のオーブンの中段で、約12分薄く色づく程度に焼きあげます。焼き上がりは少し柔らかいですが、持ち上げて みて生地がし ならない程度の固さは必用です。網の上で冷ますと固くなりますが、先にあまりにも柔らかく焼き上げていると、おうちが組み立てられません。
    型紙型紙どおり切り抜きます牛乳を塗りますヘクセンハウス建材
  • レープクーヘンが冷めたら、アイシングを作ります。ボールに卵白1個分と粉砂糖をまず 100g入れて、少し空気を含ませるように よく混 ぜます。卵白に酸を加えると泡が安定するので、レモン汁か酢を数滴垂らし、更に50gの粉砂糖を加えてよく混ぜます。あとは、固さをみながら粉砂糖を増や してください。スプーンで落としてみて、ゆっくりぼたっと落ちる程度の固さに仕上げます。粉砂糖はだいたい、175-200g必用になると思います。
  • 細い丸い金口をつけた絞り出し袋にアイシングを入れ、これを接着剤にしておうちを組み立てていきます。接着面になる 生地の断面 は、ナイフで平らに切ってからアイシングをつける方が安定します。クッキーなどでデコレーションを沢山貼り付けると更に可愛くなりますよ。また、軒先の氷 柱の絞り出し方ですが、まずはまっすぐにアイシングの筋を軒先一面に絞り出した後、付けたい箇所にゆっくり絞り出しながら金口を下げるだけ です。煙突からの煙は、綿菓子でも良いですし、脱脂綿でも構いません。
    残ったアイシングは、乾燥しないように蓋のついた容器に入れて冷蔵庫で一週間ほど保存できます。初めての場合は、おうちが傾いてきたりと不具合が生じて、 補修が必要になることもあるかもしれませんので、少し残しておくと良いと思います。もちろん、オーブンを使った後などに、残り熱を利用して焼きメレンゲを 作って食べても構いません。(砂糖が多いので、すぐに乾燥して出来上がります)
    アイシングを作りますアイシングが接着剤組み立てます氷柱を作ります

2005年12月14日 記