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第2話 なぜかパン職人に |
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夫は私が外国人としてドイツに来ても、専業主婦をすることには 反対で、何でもいいから何かやって社会に溶け込むように! と口を酸っぱくして言っていました。 私だって、日本に二人で住んで夫に専業主夫をされるのは ぜーーーーったい嫌です。 それに、私は結婚してると言っても夫だけが稼いできた 家計から自分の「物」を買うのに良心がチクチク痛んで しまうようなビンボー症のところがあるので、何もしないで 家にいるのは本当に気が重いのです。 その一方、「物」ではない「学習」とかいう出費や時間の使い方 に関しては夫に払ってもらってもいい! という変なカテゴリー分けが私の中にあって、 このカルチャースクール通いも何の後ろめたさもなしに 私の中で即決してしまったのでした。 仕事から帰ってきた夫に私のアイディアについて話してみると、
「そんな学校あるのかなぁ?」と意外な返事。 ベルリンで大学に通っている日本人の友達に相談してみたところ、 数日後、「こんな住所をみつけたから見に行ってみたら?」と ベルリンのパン組合の住所をメールで送ってくれたのでした。 組合って何???っては思ったけれども、考えていてもしょうがない! すぐにバスに乗って、その組合とやらに行ってみました。 ごく普通の住宅街の、ごく普通の建物に「ベルリン パン職人組合」という 名前がかかげられています。いきなり事務所に入っていくのも 気が進まなかったので、中庭のような場所に入りこんで、建物の中を 伺ってみました。おぉ!なんだか家庭科室のような雰囲気ではないですか! 階段のところに張り出してある紙にも、何やら時間割のようなことが 書いてあります!!!! やったーーーー!パンの学校発見!!! 気をよくした私は、事務所に入っていって秘書の方とみられる女性に 「弟子」とか「マイスター」とか聞きなれない言葉がいろいろ並んで
いたので、ちゃんとは理解できなかったのですが、どうもここは
一般人がパン作りを習う場所ではない、ということは分かりました。
しかし、このまま「はい、そうですか。」と帰ることは子供でもできる!
大人の社会人は後に続けなければいけないー!と、東京の社会人としては
思うわけでして、「日本にはパン作りなどが習えるカルチャースクール
があるんですけど、ベルリンではどこに行けばいいかご存知ないですか?」
と聞いてみたところ、 えぇ!!!パンを習うには弟子入りしか方法がないですって?! と、内心すごく驚きながらも、なぜか度胸が据わってしまいました。 それしかないなら、やってみようではないかっ!弟子入り! |
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