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2000年4月
場所: ベルリンのある「寿司屋」
被害者: みちえ
ある日曜日の夕方、ダンナが突然「寿司が食べたい」と言い出した。
日本だったら、そんな時間でも気軽に寿司が食べられる。
寿司屋に行っても、きっと新鮮なネタがある(と思う)し、デパートの魚売り場が寿司を売ってたりするから。
・・・・でも、ここはドイツ。ついでに、ベルリン。
日曜日にはお店は閉まっていて、どう考えても新鮮なネタがあるとは思えない。
その上、生魚なんて、普通のスーパーには絶対売っていない土地である。
「日曜の夕方に寿司」というのに、少々ひっかかったものの、
私も家事をお休みしたかったし、納豆巻きとかカリフォルニアロールを頼めばいいかな、と思って同意した。
みちえ : 「でも、どこに行く?」
ダンナ : 「会社の人が、この近くに美味しい寿司屋があるって言ってたから、そこに行ってみたい!」
・・・・会社の人?それって、ドイツ人じゃん!!しかも、この近く?
うちの近くに日本人が経営する寿司屋があるなんて聞いたことがないんですけど・・・・大丈夫か?
と、疑問はいっぱいだったけど、「納豆がうまければいいのだ!」と一生懸命納得して、出かけてみた。
しかし、お店はお休み・・・・。
日曜も営業してるってしっかり入り口に書いてるのに。 ま、別にいいけど。(←素直な諦め方は在独生活に必須)ついでに、メニューはドイツ語とハングルで
書いてあったりした。
「韓国人経営の寿司屋か」と普通に納得する。(←悟りの境地)
「韓国風のお寿司もいいかもしれない。キムチとか旨いのありそうだな〜。」とか前向きに考えて、
急にめちゃくちゃこの店で食べたかったような気がしてきたりするから、私ってホント勝手だ。
みちえ : 「さて・・・・どうしようか。おうちに帰る?」
ダンナ : 「クライアントの所に行く途中に、バスから「SUSHI 」って書いてる店が見えるんだけど、そこはどう?」
・・・・クライアントの所って・・・・あの辺にも日本人経営の店があるなんて聞いたことないんだけど・・・・。
そこも韓国風寿司かもしれない!食べたい、食べたい!!
と、勝手に嬉しくなって、「そこ、行ってみよーーーーー!!しゅっぱーーつ!」と単純な私は同意して・・・・。
途中でダンナが「インド料理にしようか」と提案しても、もう韓国寿司モードになってる私は、
「もう、決めたんだから、なにがなんでも寿司を食べるよー!」と陽気に言っていた・・・・。インド料理食っときゃよかったのに・・・・。
着いた店は・・・壁にはどっかの土産物屋で売ってそうな、肌色のプラスチックの刀がクロスして掛けてあり・・・
金魚の入った水槽が、人工木目っぽい昔のテレビ台のような上に乗ってて・・・
光の具合できらきら反射して、まるで動いているようなお堀の水の後ろに姫路城が見えるような、これまた土産物屋額縁・・・・・。やばい、やばすぎ
る・・・・
かなり不安を覚えた私は、お茶と天丼を注文した。
ん〜・・・この急須のセンスも光ってるねー・・・・・トホホ。
これも土産物屋にありそうな、浮世絵の女性の顔入りで・・・・・。
そして・・・・天丼の登場ーーーーー・・・・・あれ?
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放心状態・・・・・。
しばらくお待ちください・・・。
私の目の前に登場した天丼・・・・・すんごい黒いんですけど・・・・。
天つゆでなくて、なんか「鯛のお頭を煮る時のタレの色」って感じ。
一口食べてみて、やっぱり濃いタレの味だとしっかり認識・・・・。
メニューには、「揚げたシーフードと季節の野菜がのってる」って感じの説明が書いてあったのだけれど・・・季節の野菜って、この巨大ピーマンだけです
か???!!!
赤い巨大ピーマン(パプリカ)が、縦に四つ割りされたのが揚げてのせてあった。
食べる前から想像はできたけど、ちょっと甘くて酸っぱい肉厚の赤ピーマンは全然合わないんですけど(涙)。
食べることが大好きで、作ることも大好きな私には、こんなマズイ料理を作るってことが想像を絶していたし、
不味すぎて、なんだか悲しくなって、涙が出そうでした。
お魚のような物体を食べ、ピーマンはやっぱり合わなくて不味いので端に除けて・・・・・
私の大好きな海老でも最後に食べて、満足したい・・・・(かなり泣きが入ってるけど)と思ってパク!!っと食べたら・・・・
むむむ!!!
こ、これは!!!!!!
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再び放心状態
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塩・こしょうされてるんですけどーーーーーー(泣)!!!!!!
天ぷらの海老の基本さえなってないなんてーーーーー。
ここでホントに本格的に泣きそうになり、ダンナにさっさとお金を払ってもらって帰りました。
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