僕は落伍者です。腐敗した生き物です。
嫌いです。
僕は、生まれなければよかったのです。
父上にご迷惑をかけ、
母上にご迷惑をかけ、
姉上を巻き添いにしたのですから。
全ては僕がリンプンを巻いたことから始まったのです。
当時、僕は一人きりでした。
僕は、胃を痛めながら
一人で穴に閉じこもり、
生活を過ごしていました。
人に本性をばらすなど、
そんな地雷を踏むようなことはいたしませぬ。
ひっそりと笑い、
ひっそりと泣きながら、
極在り来たりな、
人々が簡単に口にする、
尋常な毎日を送っていました。
とある時、
僕の前に眩しい一つの画面が
現れたのです。
光輝いていました。
なぜそうも光るのか。
訪ねても返事は返ってこず、
ただ只管にそいつは、明るい光を放ち
僕を吸収いたしました。
画面の中に逃げ込む度に
喜び歌いました。
画面の中の故人となった
一人の人間との共鳴で
僕は自分を正当化していました。
小さな傷は治りくい
大きな傷ほど治りやすい。
なぜなら、大きい方が
他人には気づきやすいから。
だから、小物傷ばかり
僕は増やしていました。
助けてと訴えたくても
我慢して、
傷を大きく大きくして
酷く悪化させることだけ、
熱心に努力していました。
そして、誰かに気づいてもらいたくありました。
誰かに、自分を見て欲しくありました。
存在が不確かない毎日で
生きているよと見つけて欲しくありました。
小さな足は何もえらべずにおりました。
未来?将来?此の先?
わからないのです。全て。
想像を膨らませることも出来ず、
考え付くこともあらず、
ただ、暗闇だけが見えていたのです。
そういう時こそ、逃げるべき世界が
勝手に作り出され、
僕はいつも妄想の中におりました。
妄想など何処にいても簡単に
すばやく
作り出せました。
家の中、学校の中、トイレの中
眠りに着く前、
全ては妄想の中で生活していたのです。
誰かを殺し、自分を殺し、
隕石が落ちて、誰かが事故る。
全ては妄想で作り上げてました。
この世はいつも誰かが死にます。
そして、誰かが誕生します。
どちらが悲しむべきかなぞ、
考えることはしなくていいのです。
どちらとも悲しむべきなのだから。
画面の中の一人の人間
今思えば、僕はその人に
助けを求め、
助けを貰っていたのかもしれません。
まさに、
その人は神であったのです。
きっと、
神とは夢想の人物ではなく、
案外近くにいる人間なのかもしれません。
だけれど、染み付いた考えは一向に
消えうせず、
ひっそりと思い哂いながら
実行しているのです。
僕の周りが
全てがグチャグチャになることが
楽しくて仕様がないのです。
僕は落伍者です。腐敗した生き物です。
嫌いです。
死ななければいけないのは、
父でも母でも姉でもなく
僕なのです。
鏡を見るたびに、
僕は僕に死ねと申しました。
だけれど、死ねぬのは、
誰かへの想いがあるから。
そして、誰かからの思いがあるから。
生きることが生まれてきた、
そして、今までの行為の
償い。
ただ、
こんな僕を
こんな世界で
落ち着かせてくれるのは、
一つの歌と、君の声だけ。
安心できる世界にいれる、尋常になれる。
だから、いつも一緒にいてください。
こんな僕だけど、
見捨てないで。