“うちの”はるかはこんな子です

〜からだ〜







LIGHT OF THE BAR ★体温が低い。ものすごく低い。
 体温が異常に低く、平熱は水銀の体温計(なんてもうそこらにないだろう、と思いきや、はるかは持っているらしい)では出ないぐらい。
 37度も熱があったら、もう死にそう状態。


 【文例】
 ふたりはしばらくそうしていた。微妙に周期のくい違う二人の鼓動が時を刻んでいた。時は過ぎていくのに、時が過ぎるにつれて、うさぎはどうしても足りないものを感じはじめていた。
 ついに、うさぎは、そのことを口にした。
「はるかさんの身体、冷たい」
「そうかな。平熱、低い方なんだ」
「それにしても冷たすぎるわ」
うさぎははるかの顔を見た。大きな枕に半ば埋もれるようにして在るはるかの面は、白い彫刻の大理石のような、すべらかな、そして少しひんやりとした質感をもっているように見えた。それはうさぎの息の流れを半ばせきとめてしまうほどうつくしいのだけれど、それを目にしたときの胸を絞られるような感じは、たとえそれが〃快〃の感覚であったとしても、つらかった。
(『優しい黄金の厳粛』掲載『眠りの青いタブレット』)



LIGHT OF THE BAR ★ごはんを食べない。
 別に全く食べないわけではないが、あまりたくさんは食べない。
 暑かったり、疲れていたり、悩み事があったりするとすぐに何も食べなくなって、みちるが回ってしまう原因を提供する。




 【文例】

[選んでいます。お待ち下さい!]






LIGHT OF THE BAR ★でも消化器自体は頑丈かも。世界標準。
 ごはんを食べないのは多くは精神的な原因によることが多く、実は消化器それ自体は壊れてない場合が多い。
 しかも、世界中どこの国の道端でごはんを食べてもおなかをこわさないという、超抗菌仕様(生水を飲んでも平気かも!?)

 【文例】
「はるかったら、子供みたいにすぐ食べられなくなるんだから。
それでいて、どこの国の道端の屋台みたいなところで怪しげなものを食べても、ちっともおなかをこわしたりしないなんて、いったいどういうつくりになってるのかしら、はるかの消化器は」
「食べ物に、国境なんてないよ。おいしいものは食べられなきゃ、損だ」
「国境はなくても、雑菌はいるでしょう。不用意に変なものを食べて、大変な病気になったりしたらいやよ」
「大丈夫だよ。子供のときにあちこちいたから、免疫ができてるんじゃないのかな」
(『意外に遠い処まで』掲載『意外に遠い処まで』)



LIGHT OF THE BAR ★生理は痛い。のに、血は出ない。
 とにかく生理のときはいつもものすごく痛がる。痛みのあまり気を失うこともあり。
 それだけ苦労しながら、出る血は針の先程度。みちるは、生理用ナプキンと偽って“生理日以外にお使い下さい”と指定されているおりもの用パンティーライナーを与えている。


 【文例】
 朝のトイレの冷たい空気の中でしぶしぶ下ろされた下着には、針の先に染め粉をつけてちょん、と突いた後のような、小さな赤い点がついていた。それはまぎれもなく、経血が極端に少ないはるかの生理の、はじまりにほかならなかった。はるかに生理が訪れたこと、それ自体は奇跡でも何でもないのだ。奇跡なのは、生理のたびにはるかを襲う、立っていることさえ困難なほどの痛みが、その気配も感じられないということだった。
 誕生日の朝には、奇跡が起こる。
 そう確信してはるかは、気持ち良くトイレの水を流した。
(『虚飾も平気で楽しんで』掲載『奇跡の朝』)


 はるかの下着を脱がせる。思った通り、下着を汚した経血はほんの僅かだった。はるかに生理が訪れたとき、痛み止めのことにばかり気を取られて、みちるの場合には真っ先に問題となる生理用品のことは二人して忘れ果ててしまうのが通常パターンなのも、このためだった。こんなに大層な痛みを与えておいて肝心の経血はこれか、と思うと、みちるは神様のやる気を疑いたくなる。みちるは憤慨しながら小鳥の怪我の跡のようなはるかの下着を取り去り、渾身の力を込めて放り投げた。
       (『優しい黄金の厳粛』掲載『しろばらのひ』)




LIGHT OF THE BAR ★すんなりしたおなか、腰。
 子供並の生理は、子供並の腰から。背ばかり高くて、全く未成熟。


 【文例】
 背ばかりすらりと高くなって、身体の線をゆったりとさせるまるみとか、外からの衝撃をやわらげるゆとりとか、そういうものが少しも育とうとしなかった、はるかの、からだ。このままはるかは、少年と少女のはざまのような身体で、あやうい均衡の上を生きていくのだと、みちるはいつの間にか思い込んでいた。ほんとうならあたりまえの、はるかにとって望ましい変化、それをうれしいと思う反面、微かな違和感を覚えている自分にみちるは気づいた。そのきざしがあまりに突然訪れたせいだろうか、それとも自分の中にはるかを永遠にこのままの状態に閉じこめておきたい欲求があるのだろうか、と、理解できない違和感の正体を突き止めようとみちるがしていた、とき。
(『透明な冷い水の様に』掲載『銀過失』)


 少しの無駄もない、かたちよく筋肉のついたはるかの脚に、腕に、みぞおちのあたりに、みちるはゆっくりと手を触れていった。はるかの身体はあまりにも機能的に発達しすぎていて、痛みを吸収するふくらみというものが完全に欠落していた。女性の身体の丸みを帯びたかたちが産みの痛みに耐えるためのものだとしたら、はるかの身体は、痛みに耐えられる構造につくられていなかった。生理のたびのはるかの苦しみようをみちるは思い起こした。ほんの僅かの経血を絞り出すためにはるかが見舞われる激しい痛み、そのたびごとのはるかの激しい消耗が、まざまざとよみがえった。それはすこやかなはるかの身体の、一番の弱点だった。戦いの中で致命的とならなかったのが不思議なぐらいの、大きすぎる弱点だった。
(『永遠のレディードール』掲載『白い花冠は君に輝く』)



LIGHT OF THE BAR ★貧乳
 でも、触れば一応所在は確認できる。触っていれば、そのうち出てもくる。



 【文例】

[選んでいます。お待ち下さい!]






LIGHT OF THE BAR ★低血圧
 寝起きは半分以上意識なし。朝、へんな時間に起きてしまうと昼過ぎまで真っ白な顔をして暮らすはめになる。夜明けの海を見に行きたいというみちるの呼び出しに応じてみちるを迎えに行ったときも(CD『ウラヌス・ネプチューン・ちびムーンPLUS』)、結局海には行けずみちるにベッドに押し込まれた。



 【文例】
 二人で、夜明けの海を見に行こう。
この未明、そう言ってみちるを連れ出したのははるかだった。
夜明けの海、には思い出があった。
はるかと共に戦うようになった後、でも、生活のほとんどを共にするようになるよりは前に、みちるははるかを電話で起こして、夜明けの海を見に行こうと誘ったことがあった。いかにも眠ってましたという第一声でみちるの名前をつぶやいたはるかは、しばらく不機嫌そうな声で文句を言っていたが、結局は車を出してみちるを迎えに来た。そしてその日は、みちるがはるかの低血圧を知った、記念すべき朝となった。ドアを開けるたところにぼんやりと立っていたはるかの真っ白な顔色を見て、みちるは即座にはるかの手を掴んで自分のベッドに押し込んだが、はるかが固形物を口にできるようになったのは、その日の午後、日が傾きはじめた頃、やっとだった。
 あの日はたまたま体調が悪かったんだ、そうはるかが後で何度も弁解したのも一応嘘ではなく、その後はるかは早起きをして散歩をしたり、夜明け前に目を覚まして買い物に行ったりしても平気なことだって多かった。しかし、はるかが低血圧なのは動かぬ事実だし、みちるがはるかを二度と夜明けの海に誘う気になれなかったのも事実だった。
 でも、今日は。
(『空の青さや海の匂い』掲載『誓 DAWN』)



LIGHT OF THE BAR ★病弱系の噂が立っている…
 書いている側としては決してそんなつもりはないのに…


 【文例】

[守峰はそのつもりはないので、文例ナシ。]





  守峰は現在もがんがんはるか小説を書き続けているため、設定はどんどん増える見込み。
  このコーナーも今後とも増補アップデートしていきます!