56回放送

2013.6.8


今回も音落ちしてしまって失礼しました。

火曜日初舞台で緊張しております。

 

 

という事で、今回の挑戦者は組です。

 

早速挑戦者の皆さんの熱演をご覧頂きましょう!

 


 

1組目:1/4の騎士団 (目標301KB

 

水能登:1/4の騎士団リーダー水能登計。名前の由来は初野晴のデビュー作「水の時計」。

 

 春親:1/4の騎士団メンバー野間春親。名前の由来は初野晴の小説「ノーマジーン」と「退出ゲーム」をはじめとする初野晴の看板シリーズ「ハルチカシリーズ」。

 

 とわ:1/4の騎士団メンバー野岡永遠。名前の由来は初野晴の小説「カマラとアマラの丘」と「トワイライト・ミュージアム」。

 

  円:1/4の騎士団メンバー岸円。名前の由来はカルテット名と同じで初野晴の小説「1/2の騎士」とその小説の主人公のマドカから。

 

水能登:今回演じるコントは「説得の難事」。タイトルの由来は初野晴の小説「漆黒の王子」。

 

 春親:「漆黒」と「説得」はともかく、「王子」と「難事」って遠すぎない?

 

湘南美容外科クリニックのCMや!

韻は踏めてるから大丈夫!  1/4の騎士団!

 

コント:説得の難事

 

水能登:(舞台下手袖から走って登場)

 

 春親:(舞台上手袖から走って登場)おーい! 水能登!

 

水能登:春親!

 

 春親:……やっぱり…………お前も?

 

水能登:ああ、とわちゃんのメールだろ。

    「みんなへ。

     突然ごめんなさい。もう生きていけません。

     最後にお別れが言いたいです。

     東キャンパスの3号館屋上で待ってます

 

                         野岡永遠」

    これだろ?

 

 春親:ああ、俺も急いで行くところだ。……畜生! とわの奴、なんで自殺なんて……。

 

水能登:考えるのは後だ! 行くぞ!

 

(二人、舞台を走る。往復したところで、上手袖よりとわ登場。二人の立ち位置は舞台センターに)

 

水能登:いた! おーい! とわちゃーん!

 

 とわ:……来て、くれたんだね。

 

水能登:来るに決まってるだろ!

 

 春親:そうだよ、とわちゃん。

 

 とわ:……ありがとう。

 

水能登:なんでだよ! なんで自殺なんてするんだよ!

 

 とわ:…………。恋人がいたんだ。こんな私のことを受け入れてくれてさ、とても大切でこの人と一緒だったら救われるって信じてた。

    でも、「好きな人ができた」って、捨てられちゃった。私、大切な人に裏切られてまで生きていたくない! ここから飛び降りて死ぬわ!

 

 春親:!

 

水能登:そ、そうだったんだ……。

    とわちゃんにとって、その人がどれだけ大切なのかわからないから勝手なことを言うのかもしれないけれど、

    その人がいなくなってすごく辛い思いをしたのはわかるし、思いつめちゃうのも仕方ないのかもしれない。

    でも、でもさあ。いまは辛くても、これから先、また素敵な恋ができるかもしれないじゃん! ……ほら、歌にだってあるじゃん!

 

 春親:(水能登の肩を叩きながら)水能登。

 

水能登:♪おーとーこーなんて しゃーぼんだまー

 

 春親:(水能登の肩を叩きながら)水能登、水能登。

 

水能登:♪きつくだいたらー こーわれーてきーえたー

 

 春親:水能登!

 

水能登:なんだよ! 今、説得してるだろ!

 

 春親:いや、実はさ……。俺、とわちゃんのこと…………好きなんだよね。

 

水能登:?

 

 春親:ずっと前から狙ってたんだけど恋人がいるって聴いてたから積極的になれなくてさ。

    それで、今の話聴いて…………正直、チャンスだなって思った。

 

水能登:はあ!?

 

 春親:それでさ、これから自殺を止めつつ、とわちゃんにアプローチするからお前もそれとなく手助けしてくれない?

 

水能登:お前、状況わかってるのか!? とわちゃんは自殺しようと……

 

 春親:だからだよ! 失恋して、もう立ち直れないって思いつめているわけだろ。新しい恋が始まれば自殺する必要なんてなくなるだろ。

 

水能登:……まあ、そうかもしれないけれど、そんないきなり恋とか言っても混乱させちゃうって。

 

 春親:大丈夫だよ。俺だって女の子の口説き方ぐらいわきまえてる。

 

 とわ:……ふたりともどうしたの?

 

水能登:……ああ、なんでもないよ! とわちゃん、一回じっくり話し合おう。

 

 とわ:話したってあの人が戻るわけじゃないわ。もう生きていたってしょうがないのよ。

 

 春親:確かに戻らないかもしれないけれどさ。本当に終わりにしていいのかな? さっき水能登も歌ってたじゃん。「FROM BATH ROOM WITH MY LOVE」って。

 

水能登:それはもうちょっと先の歌詞だけれどな。

 

 春親:前の恋人以外にも恋する人ができるかもしれないよ。その人とはもう出会っていて、案外そばにいるかもしれないよ?

 

 とわ:無理よ! あの人以外に恋するだなんて考えられない! それに、あの人のことを忘れて誰かに惹かれるくらいなら死んだ方がましよ!

 

 春親:とにかく、まずは話し合おう。……新婚旅行に行くとしたらどこがいい?

 

水能登:!?

 

 春親:俺はイタリアがいいんだけど永遠ちゃんはどこに行きたい?

 

 とわ:ど、どういうこと?

 

水能登:お前、ちょっと来い!(春親を舞台下手に引っ張っていく)どういうことなんだこれは!

 

 春親:俺なりにちゃんと考えがあってのことだよ。

 

水能登:じゃあ、どこをわきまえたら、自殺を止めるために新婚旅行云々を持ち出せるのか一から説明しろ!

 

 春親:最初はサークルで自己紹介したときかな。とわちゃんの名字が野岡で俺の名字が野間だろ。名前が似てて親近感があったから意識していたんだよ。

 

水能登:惚れた理由から話さなくていいよ! そして驚愕するほどどうでもいいきっかけだな!

 

 春親:とにかく、気を落ち着かせるために雑談することから始めたんだよ。

    で、前に生協で買った雑誌で読んだんだけれど、女の子に「なになにが好き」って話をよくしていると、

    そのうち「俺」と「好き」っていう単語がセットでインプットされて、恋愛感情を抱きやすいらしいんだよ。

    それを一歩進めて、新婚旅行とかの話をすることによってより手っ取り早く俺のことを好きにさせるんだよ!

 

水能登:理屈が胡散臭いのは置くとして、展開が早すぎるんだよ!

 

 春親:事態は急を要するんだ。ある程度は飛ばしていかないとダメなんだよ。

 

水能登:だとしても、飛ばし方ってものがあるだろ。別に展開が飛んでもいいけれど、飛ぶんならちゃんと飛べよ! ちゃんと!!

 

 とわ:……飛んでもいいの?

 

水能登:ああ、とわちゃんのことじゃなくて!

 

 春親:新婚旅行の話なんだけれどね、俺はローマやヴェネツィアを観光したいんだけれど、どうかな?

 

水能登:こんな話をして乗っかるわけないだろ……。

 

 とわ:イタリアよりもスペインに行きたいわ。

 

水能登:乗っかったよ!

 

 春親:どっちもヨーロッパだ……。俺達って気が合うね!

 

水能登:強引だよ。

 

 春親:これだけ気が合うんだからさ、俺たち付き合わない?

 

水能登:!?

 

 とわ:!?

 

 春親:……どうかな? いまの言葉を聴いて「嬉しい」とまでは言わなくても、ちょっとドキッとしたり、

    一瞬でも俺と付き合っているイメージが浮かんだなら、まだ誰かを好きになれる可能性があるってことだと思うんだよ。

 

水能登:お前、さっきから火中にトン単位で栗を放り込むのやめろよ。

 

 とわ:嫌悪感しかなかったわ。

 

水能登:だろうね!

 

 春親:愛情の反対は嫌悪ではなく無関心。誰かに嫌悪感を抱けるのなら、反対にまだ誰かを愛せるっていう証拠だよ!

 

水能登:お前ポジティブだな!

 

 春親:そして憎しみが強ければ強いほど、裏返ったときの愛情も大きくなる。つまり俺を深く愛せるんだよ!

 

水能登:お前、もう一回こっち来い!(春親を舞台下手に引っ張っていく)なんのつもりだよ!

 

 春親:……俺、とわちゃんのこと絶対に落とすから。

 

水能登:……どっちの意味でだよ! このまま続けたら地面に落ちちゃうよ!

    ていうか、こんなところでグダグダ喋っていたところで、落ちるわけないだろ!

 

 とわ:……水能登君は私に落ちてほしいんだね。わかった、飛び降りる!

 

水能登:ああ! そういうことじゃなくて!

 

 春親:お前、説得する気あるのかよ!

 

水能登:……お前が叱るの?

 

 春親:大体、手助けしてくれって頼んだのに否定ばっかりでなんの役にも立ってないし。

 

水能登:俺が止めに入っていなければとっくにゲームオーバーだったろ!

 

 とわ:……そうだよね。水能登君が邪魔をしなければ私の人生もゲームオーバーになってたんだよね。わかった、今すぐ死ぬわ!

 

水能登:だから、とわちゃんじゃなくて! 

 

  円:(下手袖から走って登場)とわ!

 

水能登:……円ちゃん。

 

 春親:とわちゃん。君が飛び込むのは地面じゃない。僕の胸だよ! ……ほら、どう? ときめいた?

 

水能登:お前は黙ってろ!

 

 とわ:円……。よかった……。来てくれたんだね。このままお別れできないと思ってた……。

 

  円:お願いやめて! どうして? どうしてこんなことを!?

 

 とわ:……どうして? よくそんなことが言えるね。

    ……ずっと昔から、ほかの女の子と好きになる人が違うことが怖かった。自分はなにかの間違いで生まれてしまったんじゃないかって不安で不安で……。

    そのことがバレないように、ほかの子たちに合わせた普通のフリで生きてきた。大学に入って、私を受け入れてくれる人と出会えたと安心したのに……。

    それなのに……裏切られたんだよ! 気持ちを踏みにじられたんだよ! ……ねえ。私の気持ちわかる?

 

  円:ごめんね……。

 

水能登:…………え、じゃあとわちゃんの恋人って!?

 

  円:私なの……。

 

水能登:!? お、おい春親。

 

 春親:……さっき、新婚旅行まで話を進めたから次のステップに行くか。でも、とわちゃんが行きたいスペインの話がまだだからな……。

 

水能登:なにぶつぶつシミュレーションしてるんだよ! いまの話ちゃんと聴いてたか?

 

 春親:ああ、聴いてた聴いてた。で、スペインの話をするとしたら……

 

水能登:なんでそんなに無関心なんだよ! とわちゃんの恋人は円ちゃんなんだぜ! 驚かないの!?

 

 春親:驚いたってしょうがないだろ? 俺がやることはとわちゃんを落とす。それだけだ!

 

水能登:でも、好きな子が同性愛者だったらいろいろと考えないの?

 

 春親:別に。むしろチャンスは広がったから大歓迎よ。

    男に絶望させられたなら、俺個人を好きにさせる前に男性への信頼を取り戻すところから始めなきゃいけないけれど、

    女に絶望したなら、もうこれは揺り戻しで男に惚れるしかないじゃん! 俺はそのときの受け皿になればいいんだよ!

 

水能登:お前、本当にポジティブだな!

 

 春親:そうか! イタリアでは認められていない同性愛結婚が認められているからスペインに行きたがってたんだな!

 

水能登:どのタイミングでどのポイントに釈然としてるんだよ。

 

  円:とにかく、死ぬなんて馬鹿なことやめて!

 

 とわ:じゃあ、私のところに戻ってくれる?

 

  円:それはできないわ!

 

 とわ:じゃあ、ここから飛び降りて死ぬわよ!

 

  円:それは嫌! ……でも自分の気持ちに嘘をつくのはもっと嫌なの!

 

 とわ:つまり私に死んでほしいんだね?

 

  円:そうじゃないの! とわには生きていてほしい! ただ、復縁するのはなにがあってもできないの!

 

水能登:ちょっとごめんね!(円を舞台下手に連れて行く)……円ちゃん、刺激させちゃダメだよ。ここは話を合わせておこう。

 

  円:だって、自分の気持ちに嘘はつけない。

 

水能登:そう言わないで。この場を収めるためにも好きって言おう。ほら、嘘も方便っていうでしょ。

 

  円:でも、ここで好きって言ったら私のこと誤解されちゃうもん……。だって私の好きな人は……(春親を見る)。

 

水能登:えー!?

 

  円:そういうことなの! お願い!

 

水能登:……なにこの面倒くさいの。……もうやだ。うちに帰りたい!

 

 とわ:土に帰ったらいい!?

 

水能登:言ってないよ!

    …………円ちゃん、事情はわかったけれどさあ、いまはとわちゃんの命を優先させよう!

 

  円:わかったわよ。その代わり、自殺を止めながら春親君にアプローチするけどかまわないわよね?

 

水能登:君も!?

 

  円:? ……ねえ、永遠。お願いだから自殺なんてやめて! まだあなたと話したいことがたくさんあるの!

 

 春親:そうだ。話といえばさ、とわちゃん。さっきの新婚旅行の話だけれど、スペインに行くとしたら……

 

  円:ええ〜! 春親君って新婚旅行はスペインに行きたいタイプなんだ! 私も新婚旅行だったらスペインに行きたいな!

    闘牛やサグラダ・ファミリアなんかも生で見たいですし、なんといってもグエル公園に行ってみたいの!

    長嶋有の短編小説に「バルセロナの印象」っていう作品があって、それを読んでから一度は行きたいなあって思ってるんだ♪

    新婚旅行でなんて言わず、今度の長期休暇の時にでも一緒に行ってみない!?

 

水能登:!?

 

 とわ:……スペイン、一緒に行ってくれるの?

 

 春親:いや、スペインに行きたいのはとわちゃんで、俺が行きたいのはイタリア……

 

  円:イタリア! 私イタリアも大好きなんです! むしろスペインよりも。だって、ほら「ローマの休日」!

    母が古い映画が好きで、小さいころからなんども観ていて憧れたのよ!

    新婚旅行で行くなら、ベタだけれどスペイン広場でジェラートを食べたり、ベスパに乗ったり、真実の口に手を突っ込んだりしたいよね!

    あ、でも今ではスペイン広場での飲食は禁止されてるんだったっけ。ちょっと残念だよね♪

 

水能登:アクティブだなおい! こっち来て!(円を舞台下手に連れていく)自殺止める気ないよね! アプローチしかしてないじゃん!

 

  円:春親君、いまの話聴いてたら想像妊娠しちゃった!

 

水能登:ねえ、なにが目的でここに来たの!? 撹乱? それとも死ぬ様をこの目で見たいとか?

 

  円:前に生協で買った雑誌で読んだんだけれど、異性相手に「なになにが好き」って話をよくしていると、

    「その人」と「好き」っていう単語がセットでインプットされて、恋愛感情を抱きやすいらしいのよ。

 

水能登:よかったらあとでその雑誌の名前教えてくれる? 生協に購買を中止してもらうよう投書出すから!

 

  円:それを一歩進めて、妊娠や子育ての話をすることで、意中の相手をすっかり夫婦の意識にさせて、自然と私を好きにさせる作戦なの!

 

水能登:進める一歩の歩幅がでかすぎる! もはや「進撃の巨人」クラスだよ!

 

  円:それって池乃めだかさんとか?

 

水能登:それ「新喜劇の重鎮」! めだかさんだったらきっと歩幅も小さいよ!

 

 とわ:妊娠……。私の子!?

 

水能登:残念だけれど違う。本人が想像って言ってるし、女性同士で子供ができるほど現代科学は発展していないよ。

 

 春親:とわちゃんの子供か……。きっと母親似でかわいいんだろうな……。

 

水能登:よし、あの馬鹿は放っておこう。

    とにかく、円ちゃん。春親のことが好きなのはわかったからここは抑えて……。

 

  円:もう無理。これ以上、好きな気持を抑えられない。

    ……とわ、ごめん。やっぱりあなたの気持ちには応えられない。好きな人がいるの。

    そして、その好きな人は春親君。あなたなの。お願い、私と付き合ってください!

 

 春親:!?

 

 とわ:!?

 

水能登:ああ、もう! 告白しちゃったよ!

 

 春親:……ごめん。気持ちは嬉しいけれど、俺には好きな人がいるんだ。

 

 とわ:(舞台センターに移動)

 

水能登:かわいそうだけれど、こればっかりはしょうがないよな。……って、ええ!? とわちゃん!? どうしてここに!?

 

 とわ:だって、円が振られたなら私のところに帰ってくるしかないじゃない。なら、死ぬ理由なんてなくなるわ。

 

水能登:ああ。そうなるのかな。円ちゃんには悪いけれど、これで一件落着かな……。って、ええ!?

 

  円:(いつの間にか舞台上手に移動して)来ないで! 好きな人に振られてしまってはもう生きていけない! ここから飛び降りて死ぬわ!

 

 とわ:そんな……。円が死ぬなら私も死ぬわ!(舞台上手に移動)

 

水能登:ああ、最初よりややこしいことになった!

 

 春親:待ってくれ、とわちゃん! 俺……とわちゃんのことが好きだ。

 

水能登:どのタイミングで告白してるんだよ! 触発されたのか!?

 

 とわ:ごめんなさい。私には円という心に決めた人がいるの。

 

水能登:まあ、そりゃそうだわな。

 

  円:春親君が振られた……。私にもチャンス到来!? 生きるわ!(舞台センターに移動)

 

 とわ:円が生きるなら私も生きる!(舞台センターに移動)

 

水能登:移動がめまぐるしいな! とにかくみんな生きていこう!

 

 春親:(舞台上手に移動)もう、生きる気力がなくなったよ。みんな、さようなら。

 

水能登:……お前まで死のうとするなよ!

 

  円:春親君のいない世界なんて考えられない! 私も死ぬ!(舞台上手に移動)

 

 とわ:一人にしないで! 私も死ぬわ!(舞台上手に移動)

 

水能登:なんだこの大移動! お前ら「頭の体操」か! 行商人がキャベツとヤギとオオカミを小舟に乗せて対岸まで上手く渡せるかってそういうタイプの……

 

 三人:……「頭の体操」?

 

水能登:なんで三人揃ってピンと来てないんだよ!

 

 春親:だって、俺たちヤギでもオオカミでもましてやキャベツでもないし。

 

 とわ:こういうのは一回に動けるパターンが決まっているからパズルとして機能するのであって、好き勝手に動いてる私たちには当てはまらないわよ。

 

  円:そもそも、積み荷が三つもあるのに積載量がひとつの小舟しか用意してないって設定に無理があるわ。

 

水能登:……それ以上俺のたとえを否定するな! 悲しくなってくる! そして、最後の文句は多湖輝に言え!

    とにかく、全員一回こっちに来い!

 

(三人、舞台センターへ移動)

 

水能登:揃いも揃ってなんだよ! 自分の気持ちが受け入れられないからって、死ぬだのなんだの言わないで生きて相手を振り向かせようって思わないの!?

 

 春親:……そうだよな。つい、感情的になっていた。

 

 とわ:……私も。

 

  円:うん。自分のことしか考えていなかった。

 

水能登:だろ? 三人ともややこしい関係になっちゃったけれど、これからはお互いの気持ちを尊重して、そのうえで自分のことを好きになってもらう努力をするように。わかったな!

 

 春親:ああ、そうするよ。

 

 とわ:円。私、絶対にあなたを私のところに戻してみせるから。今日からは私があなたを振り向かせるのが早いか、あなたが春親君を振り向かせるのが早いか勝負ね!

 

  円:受けて立つわよ。絶対に負けないんだから!

 

水能登:まったく、本当に面倒くさいやつらだな。よし!(舞台上手に向かう)

 

 春親:……お、おい! お前そんなところに行ってなにを!?

 

水能登:いや、だってさあ……。お前ら三人で盛り上がってるのに俺一人だけ蚊帳の外じゃん!

    俺だけ、誰からも好きになってもらってないんだよ!

     ……さびいしいよ! 三角関係がこじれればこじれるほど、俺がかまってもらえなくなるじゃん!

    そんなのやだ! だから死ぬ!

 

 三人:うわあ、こいつ面倒くさい!

 


 

2組目:メリケンパンチ (目標301KB

 

米倉:初めまして。メリケンパンチです。

稲本:寝ないで作った上方漫才をご賞味あれ〜。

 

寝ない方がネタ作り冴える事ありますからなぁ〜

笑いのパンチを繰り出す!  メリケンパンチ!

 

漫才:アイドルをプロデュース

 

米倉:どーも、大阪からやって参りました。メリケンパンチです。

稲森:米倉君。最近テレビ付けると俺ら芸人よりアイドルがめっちゃ目立ってるな〜。

米倉:まあ世の中アイドルブームですからね。AKB48とかももいろクローバーZとか。男性で言うたらジャニーズとか。

稲森:でもこうやってアイドルだらけになると誰でもアイドルになれるんちゃうかなーと思うんですよ。

米倉:イヤお前それは甘いで。あの子達も厳しいオーディションやレッスンの成果でテレビ出てますからね。

稲森:よしっ決めた!!俺芸人辞めてアイドルのプロデューサーになるわ!!

米倉:はっ!?お前何言うとるん!?

稲森:このアイドルブームに便乗していまだかつてないアイドルを俺がプロデュースすれば一気に大金持ちや!!

米倉:漫才の仕事はどうするん?

稲森:それはまぁ・・上手くいったら解散やな・・。

米倉:ふざけんなや!!大体そう簡単にかわいい女やカッコいい男なんか見つからんぞ!!

稲森:誰も人間相手にするとは言うとらんやん。俺がプロデュースするアイドルは人間じゃ無くてゴリラやねん。その名も「ゴリドル」。

米倉:・・・頭大丈夫か?

稲森:人間がアイドルやるとどうしても嫉妬する奴が居るやろ。だから動物のアイドルにすれば大方の人は純粋にカワイイって思ってくれるやん。

米倉:理屈はわかったけど何でゴリラなん?

稲森:たくましくてカワイイやん。あの剛腕にアンバランスなつぶらな瞳がもう何て言うか・・あかん興奮して来た。

米倉:お前ヤバい顔になっとるぞ。でもゴリラをどこからスカウトして来るんや。

稲森:天王寺動物園に「ドンキーちゃん」って言うメスゴリラが居るんやけどその子スカウトしようと思ってる。前見物しに行った時に他のゴリラとは違う光るモノを感じたんや。

米倉:ゴリラなんてどれも同じやろ。でもそれ職員に何て言うて許可取って来るんや。

稲森:おたくのドンキーちゃんは未来のアイドル界を担う原石です!!是非ウチと契約して下さい!!

米倉:頭おかしい奴来た思われるぞ。まぁええけどゴリラの面倒は誰が見るんや。

稲森:お前。

米倉:はぁっ!?絶対無理やし!!俺ゴリラ飼った事ないぞ!!

稲森:お前飼うって何や!!未来のスーパーゴリドルのドンキー様のお世話をさせて頂くんやろがコラァ!!

米倉:何でキレてるん?お前がスカウトしたんやからお前が面倒見ろや。

稲森:俺動物アレルギーやねん。

米倉:よくゴリラプロデュースしようと思ったなぁ!!

稲森:まあスカウトはこの位にして・・。

米倉:ゴリラ一頭に全力投球するんかお前!!

稲森:次はライブのプロデュースやな。

米倉:早っ!!レッスンとかしないんか!?

稲森:自然のまま見て貰いたいし。あと金無い。

米倉:ムチャクチャやな・・。

稲森:ドンキーは最初こそ知名度ゼロで地味な存在かも知れない。ここは天王寺動物園に協力して貰って宣伝をする。「天王寺動物園発!!ゴリラのアイドル ゴリドル!!その名もドンキーたん!!初ライブ開催!!」という見出しで。

米倉:昭和のインチキポスター並みの雑な売り文句やな。あとドンキーたんって?ドンキーちゃんじゃないんか?

稲森:しょこたん的なニュアンスで売り出したいから。

米倉:既にキャラブレとるし!!そんなんで人来るか!?

稲森:そしてライブ当日や。会場のなんばグランド花月にはドンキーたん目当てのお客

   がひしめき合うんや。

米倉:NGKでやるんか!?

稲森:胡散臭い外国人が大道芸やるコーナー潰して吉本新喜劇の前座として行う。まぁドンキーたんが売れだしたら新喜劇が前座になるやろうけど。

米倉:お前新喜劇の楽屋行って謝って来い。

稲森:そしてライブがいよいよスタートする訳や。「ドンキー!ドンキー!」会場にはファンのドンキーコールが鳴り響く。

米倉:絶対無いと思うわ。

稲森:そこにドンキーたんが剛腕を振るいながら太くて長い丸太を背負ってステージに登場する。

米倉:何で丸太持ってくんの?

稲森:ステージ中央でドンキーたんがツメで丸太にサインを施す。それを観客席にぶん投げる。

米倉:危ないやんけ!!ヤバいで!!ゴリラが丸太ブン投げるとかよぉ!!

稲森:それを筋肉質のファン数人が全力で受け止める。それを見たドンキーたんは嬉しさのあまり胸を叩いてアピール。ファンの大歓声が鳴り響く。

米倉:だから無いってファンの大歓声は!!ゴリラが丸太ブン投げただけやろ!!

稲森:そして惜しまれつつドンキーたんはステージを去って行く。

米倉:えっ!!これで終わりなん!?

稲森:そこでファンのアンコールがかかるわけや。でもドンキーたんは出て来ない。ファンに媚びない事がドンキーたんのポリシーなんや。

米倉:媚びないって言うか人間の言葉わからんやろ。出て来た所でやる事無いし。

稲森:これが後のゴリドル。ドンキーたんの伝説の初ライブとなるわけや。

米倉:一人で盛り上がってる所悪いんやけどそんなアイドル絶対受けへんぞ。金返せってなるし、何よりも天王寺動物園の職員も協力せえへんぞ。お前にはアイドルのプロデュースは無理やと思うわ。

稲森:わかった・・アイドルのプロデュースは諦める・・。

米倉:やっと分かってくれたんか・・。

稲森:その代わり俺がアイドルになる!!米倉君、プロデュースは君に任せたで!!

米倉:やめさせて貰うわ。

2人:どうも、メリケンパンチでした。

 


 

3組目:whitewhite (目標301KB

 

安正:おしゃべり武者修行

前田:ハンサム兄弟メードインジャパン

 

そうけそうけ。

高木新平・万平が漫才全国ツアーやな!  whitewhite

 

コント:賢者の贈り物

 

安正:187円、か・・・

「それで全部だった。

それもそのうち60円は1円玉だ

八百屋や肉屋でけちけち値切って、はてはそんなしみったれた買いかたを無言のうちに非難されて

顔から火が出る思いまでして、一枚、二枚と貯めた1円玉だった。

女は三度数えなおした。

187円。

そして、明日はもうクリスマスだった」

 

安正:あぁ・・・

「みずぼらしい小さなソファに身を投げ出して、女は考えた

何故私だけがこんな目にあわなきゃならないのか

何故私だけがこんな目にあう世の中になってしまったのか

政治か、政治が悪いのか

女は激怒した

女には政治が分からぬ

けれども邪悪に対しては人一倍敏感で」

安正:ちゃう

「失敬」

 

安正:明日のために一円も無駄にせず貯めたつもりなのになぁ・・・

「ホッチキスの検品の内職では、たいしたことができるはずもない

支出は予想を上回った

彼氏にプレゼントを贈るのにたった187円しかないなんて。

何か素晴らしい物をとあれこれ考えて

女は何時間も幸福な時を過ごしてきたのに

なにか、すばらしい、めったにない、立派なものを・・・

女は鏡に写る自分の姿を見ながらため息をついた」

安正:・・・あっ

「女はふと閃いた

あった

彼に素敵なものをあげるためのたった一つの方法を

彼女は急いで身支度をし、急いで街路へと出た」

 

 

 

 

安正:私の髪を買って下さる?

 

 

 

 

 

 

「男は帰りが遅れたことは無かった

女は玄関のそばのテーブルの端に腰をかけた

やがて一階の階段を昇ってくる足音が聞こえてきた

そして、ドアが開いた」

 

前田:メリーク・・・

「男はクリスマスの社交辞令を言おうとした途端ぴたりと動かなくなってしまった

眼はじっと女に注がれ、そしてそこには女に読み取れない表情があった

怒りでも、驚きでも、不満でも、恐怖でもなかった

女が覚悟していたどの表情でもなかった

男はそんな表情を浮かべ、おずおずと口を動かした」

 

 

前田:なんだいその女子ソフトボール部副主将みたいな髪型は

安正:聞いて。私が髪を切って売ったのは、あなたにプレゼントもしないでクリスマスを過ごすなんてできなかったからなのよ

前田:・・・切って売った?

安正:ええ。・・・もう好きじゃないっていうの?髪が無くても私は私でしょう?

前田:・・・(辺りを見回して)君はもう、髪が、無いと、言うんだね?

安正:探すことないわ。あなたのためだったのよ。さあ、とりあえず食事にしましょう

「女は冷凍のシュウマイをレンジにかけようとした

男はしばらく呆然と立ち尽くしていたが

たちまち何かから醒めたようになり

そして、そっと女を抱きしめた」

 

 

 

「週給8000円と、年商一億円の違いとはなんだろう?

数学者や才人に質問してもその答えは正しいとは限らないだろう

東方の賢者たちはいろいろ貴重な贈り物を持ってきたが、その解答はその中にも含まれていなかったのだ」

 

 

 

前田:・・・誤解しないでくれ

「男はパーカーのポケットから包みを取り出し、テーブルの上にぽんと置いた」

前田:髪を切ろうと、顔を剃ろうと、シャンプーがナメクジの粘液だろうと、そんなことで君を好きでなくなるとうなことはないさ。

   ただ、その包みを開けたら・・・全部、分かるよ

「女はあたためボタンを押そうとしたその指ですばやく紐と包み紙を引きちぎった」

安正:・・・!・・・ああ、あ、あ、あ、あ、

   あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!

「箱の中には櫛が入っていた

女がかねがね憧れていた、サマンサタバサのウィンドウに飾ってあった

本物のべっ甲で、ふちに宝石をちりばめた、美しい櫛だった」

 

 

前田:・・・落ち着いて。大家さんにまた怒られるよ

「売ってしまった

あの髪にさすのに似合いの色だった

高価なものだとは分かっていたので、持てるとは夢にも思わないで

ただ欲しくて憧れていただけだった。

それが今、自分の物なのだ

そしてその待望の櫛を飾るフサフサとした髪はなくなっていたのだ」

 

「女はふと我に返った」

安正:・・・大丈夫、髪ならすぐに伸びてくるわ

   そうだ、私も街中探してやっと手に入れたプレゼントがあるのよ

   きっと喜ぶわ

前田:立ち直ってくれてよかったよ。で、なんだいそのプレゼントって

安正:じゃーん

 

 

 

 

胃薬よ

 

 

 

 

 

前田:・・・えっ?

安正:貴方ずっと胃腸が弱かったでしょ?だから町中あらゆる薬屋さん探して、それでこれが一番効くって

   さあ、食事にしましょう、そして胃薬を飲みましょう、胃薬は食べる前に飲むのよ

前田:・・・片づけよう

安正:えっ?

前田:僕たちのクリスマスプレゼントはかたづけて、しばらくしまっておこう。今使うには立派すぎるよ

安正:いや、でも生薬パワーはいつ使っても効くものじゃ・・・

前田:

 

 

 

胃袋を売ったんだ

 

 

 

安正:・・・え?

前田:櫛を買うお金を作ろうと思って。じゃあ、僕は今日はもう寝るとするよ

「ご承知のように、贈り物を持ってきた東方の賢者たちは、すばらしく賢明な」

安正:待って待って待って待って待って待って待って待って待って

   え?え?え?え?え?え?え?え?え?え?え?え?え?え?

前田:オチだよ

安正:オチじゃないわよ。オチじゃないわよ

前田:なんだよ。お互いのためにお互いが一番大切なものを失った。それだけの話じゃないか

安正:だって、だって

 

 

 

もっと売るべき臓器があったはずじゃない

 

 

 

 

前田:どういうことだよ

安正:二個あるんだから腎臓がアンパイだったはずでしょう

前田:臓器にアンパイなんかないよ

安正:いきなり胃袋はないでしょうよ。もっと切羽詰ってからの胃袋でしょうよ

前田:人生に余裕のあるうちの胃袋だよ

安正:というかよ、今あなたに胃袋がないとするなら、どうやって消化してるわけ

前田:

 

 

 

胃袋の位置にちっちゃいダイソンを入れてるんだ

 

 

 

 

安正:・・・え?

前田:おやすみ

安正:何も解決してないわよ。何も解決してないわよ

前田:なんだよ。食べたものをダイソンで吸い込んで、一週間に一度研究所で取り換えるだけの話だよ

安正:だけまでの情報量が多すぎるわよ

前田:なんだよ、何が不満なんだよ

安正:だって、だって

 

 

 

そっちの方が高くつきそうじゃない

 

 

 

 

前田:そんなことないよ

安正:だって胃腸が弱いんだもの。その胃が高く売れるとは思わないもの。ちっちゃいダイソンの方がきっと技術がすごいもの

前田:ダイソンは小型化に力を入れてるんだよ

安正:吸引力の変わらなさに力入れなさいよ

前田:っていうかさぁ

 

 

 

 

胃薬ってなんだよ

 

 

 

 

安正:今はいいじゃない

前田:一番重要だよ。クリスマスに胃薬もらうやつの気持ち考えたことあるのかよ

安正:ないわよ

前田:あれよ

安正:だって相手に胃袋が無いなんて思わないじゃない

前田:胃袋があるとしてももっと選択肢があったはずだよ。(ふと時計を取り出し)ああ、もうこんな時間だ

安正:・・・そんな懐中時計持ってたっけ?

前田:ああ。おじいちゃんからもらったんだ。売ったら30万円くらいするんじゃないかな

安正:それ売りなさいよ

前田:なんでだよ。形見だよ。売れるわけないじゃないか

安正:大切なんでしょう?

前田:大切に決まってるじゃないか

安正:お互い大切なものを売るんだったら適切な選択肢の一つになるじゃない

前田:胃袋だって大切だよ

安正:そんな弱い胃袋なんて大切の内に入らないわよ

前田:なんてこというんだよ。ちびまるこちゃんの山根くんに人権がないみたいじゃないか

安正:ないわよ

前田:あるよ

安正:じゃあ、分かった。その時計売って、私の髪を買ってきてよ

前田:むちゃくちゃだよ。君は髪の毛を取り戻して、僕は胃袋も時計も失うことになるじゃないか

安正:時計ならすぐ伸びてくるわ

前田:髪の毛と同条件じゃないよ。気に入ってる時計なんだよ

安正:私も髪の毛気に入ってたのよ。お似合いの櫛をさしたかったのよ

前田:僕もこの懐中時計にあうチェーンがあったらよかったんだけど

安正:それやったあああああああああああああああああああああああ

   それやったあああああああああああああああああああああああ

 

 

 

 

 

それやったああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・

 

 

 

 

「彼らは賢明だから、彼らの贈り物も賢明だった

恐らく重複したら他の品物に取りかえる特典も与えられていただろう

ところで私がここにつっかえつっかえ語ったのは

自分たちのいちばん大切な宝をお互いのためにいとも愚かしく犠牲にしてしまった

アパート住まいの愚かな二人のたいした波乱もない物語なのだ

だが最後に現代の賢明な人達に一言言っておくと

人にものを送る人のなかで、この二人こそもっとも賢明だったのだ

贈り物をあげたりもらったりする人の中で

彼らのような人間こそもっとも賢明なのだ

世界のどこに住んでいようと、彼らこそもっとも賢明なのだ

彼らこそ東方の賢者である

・・・ところで延滞してる家賃いつごろ払えそうですか?」

前田:あ、売った分が余ってるんでそれで

安正:胃袋すげー

 


 

4組目:あかつき (目標249KB

 

高崎:あかつきがやられたようだな…

小山:ククク…奴らは北関東四天王の中でも最弱…

筑波:岩手ごときに負けるとは北関東の面汚しよ…

   これからは我々「あおつき」の時代の幕開けだ…

 

前橋&宇都宮:黙れ県内ナンバー2ども

 水戸:ちゃんとあかつきがネタしますよ。

 

パワーパフガールズの敵で出てくる男の子のやつみたいなアレかしら・・・>あおつき

ちゃんと彼女らがネタやってくれるらしく、安心安心!  あかつき!

 

漫才:ワールドワイド・スーパーガイ

 

 前橋:どうもー!

 

宇都宮:今のアイドルは昔に比べて劣るだの品が無いだの言われてるけど、

    歌手の名前や年齢が歌詞に入ってる曲や、ただ寿司食えと言うだけの曲が売れてた昔も大概よね。

 

    でお馴染みのあかつきです。

 

 水戸:よろしくお願いしまーす。

 

 前橋:そんなアイドル批判した覚えはないんだけどね。まぁ頑張ってやってきましょう!

 

 水戸:あたし最近ハマってる物があるんだけど、卒塔婆を借りて言ってもいい?

 

 前橋:あー………この場なら貸せるかな?ここお墓じゃないんで。

 

 水戸:実はね、イケメン探すのに凝ってるんだ。

 

 前橋:わーぉ!こっちまでテンション上がるマイブームだね!イケメン嫌いな女子はいないからね!

    イケメンは正義だからね!正義のヒーローはみんなイケメンだからね!つまりイケメン=正義だからね!

 

宇都宮:なんだか珍しい趣味ね。

 

 前橋:ねーねー!今イチオシは誰?誰?

 

 水戸:えーっとね、アゼルバイジャン。

 

 

 

 前橋:…………は?

 

 水戸:アゼルバイジャン。

 

 前橋:えーっと……あー……アゼルバイジャン……どこの国の人だろう……な、名前的にヨーロッパっぽいかな…?

 

宇都宮:中東ね。イランの隣国。

 

 前橋:え…?あ、その国生まれのイケメンがタイプなんだね!国名からして相当なイケメンだろーだなー!

    イランのお隣だからきっとダルビッシュみたいな感じなんだろーなー!

 

 水戸:アゼルバイジャンっていいよねー。なんと言っても濁点の数。3つだよ3つ!

    この力強さは他の国には出せないよ。

 

 前橋:思ってたのと全然違ってたぁーーーーー!!!!

    え!?そういうことなの!?イケメンってそういう観点なの!?

 

宇都宮:そうね、同じ濁点3つでもジンバブエやバングラデシュとは比較にならないイケメンぶりね。

    奴らの濁点は「つめたい」を「ぢみでぇ」と言っちゃうような田舎訛りに過ぎないから。

 

 前橋:まさかの共鳴ーーー!!!

    え!?なんで通じ合うの!?なんでそんな局所的ジャンルを分かりあえるの!?

 

 水戸:そうそう!アゼルバイジャンって男らしいんだよね!

 

宇都宮:うーん、でもちょっとガテン系過ぎて私は苦手かな。

 

 前橋:この人たち、何言ってるか、ワタシ、ワカリマセーン。

 

宇都宮:イケメンって観点なら、私はリヒテンシュタインが好きかな。ほら、スマートなカッコよさがあるじゃない?

 

 水戸:あー、小さな皇帝・リヒテンシュタインとか目の付け所がいいね!

    孤高の天才・スイス、白き彗星・スロバキアと肩を並べる欧州中央御三家の一角だもんね!

 

 前橋:あのー、そういう初見に優しくない漠然とした異名を多用するのやめてもらえるかな?

    「注目度No.1K-POPアイドル」並みに何が凄いんだから伝わってこないんだわ。

 

宇都宮:まーこのコは先のアゼルバイジャンとはまた違ったベクトルでイケメンだからねー。

 

 前橋:国家を「このコ」て。

 

宇都宮:アゼルバイジャンがガテン系の筋肉イケメンなら、

    リヒテンシュタインは知的なインテリイケメンってところかしら。

 

 前橋:あー…………今脳内で照英と東進の林修先生に置き換えたらわかった気もする。

    でも即座にこの2人が出てくる自分が嫌いだ。そうだ、帰ったらツイッターのアカウントを消そう。

 

 水戸:ねぇ、前橋はどんな国がイケメンだと思う?

 

 前橋:はい!?

 

宇都宮:そうね、イケメンと聞いて貴方が一番喜んでたし。

 

 前橋:や、だってあの時は人の方だと思ってて……まさか人の集合体について語るとは思わないじゃん!

 

 水戸:別にメジャーな国でもいいからさー。ガイアナとかエストニアとかセントクリストファー・ネイビスとか。

 

 前橋:全部知らねーわ!ウチの水戸の間にいつの間にか価値観のベルリンの壁が出来てるよ!

 

宇都宮:あー、もしかしてあれか。前橋はマイナー派か。ボツワナとかルワンダとかアンティグア・バーブーダとか。

 

 前橋:今聞いた6ヶ国全部ドマイナーにしか聞こえないよ!!どこにあるどのくらいの領土の国なのかサッパリ!

    でもまぁ……知ってる国から強いてイケメンっぽいのを挙げるとなると…

 

 水戸:となると……?

 

 前橋:……オ、オーストラリア?

 

 

 

 水戸:あー……いいと突くなぁ。

 

宇都宮:思いの外正統派ね。

 

 前橋:え、そうなの!?これ正統派なんだ!

 

 水戸:選んだ理由はー?

 

 前橋:えーと……ほ、ほら!グレートバリアリーフとかエアーズロックとか凄く綺麗だし言葉自体もイケメンじゃない?

 

 水戸:…………。

 

宇都宮:…………。

 

 前橋:あ、あれ……?

 

 水戸:あーあ…やっちゃった。

 

宇都宮:地名以外を持ち込まないでくれる?私ら純粋にそれだけを楽しみたいんだわ。これだから素人は……

 

 前橋:なんかワケの分からない理由で叩かれてるんだけど!んなルール知ったこっちゃないし!

 

 水戸:で、でもオーストラリアはすごくイケメンだよ。ねぇ…?

 

宇都宮:まぁ音が完璧よね。ア行2つ、サ行2つ、ラ行2つと、とてもオシャレでスタイリッシュな配分。

 

 前橋:あのー、素人にも理解できるよう日本語でお願いしやす。

 

宇都宮:はぁ………「オシャレ」「スタイリッシュ」って言葉にも、ア行やサ行、ラ行が多用されてるでしょ?

    だから似た子音を持つオーストラリアも仲間なの。おわかり?

 

 前橋:…もういいや。この辺で納得しないと深みにハマりそう。あーうんわかったー。

 

 水戸:それに「オース」「ストラ」「ラリア」どこで区切ってもカッコいいよね。

    これは並大抵の国ができることじゃないよ。

 

 前橋:ウチはそんなの考えた事もないし、これからも絶対考えないと思う。

    夏川純は今どうしてるんだろうくらい考えないと思う。

 

 水戸:そしてなにより「リア」で終わっていること!「リア」で終わる国は大体カッコイイからね。

    有名なのはイタリア、ブルガリアあたりで、

    アフリカに目を向ければアルジェリア、ナイジェリア、ソマリア、エリトリア、リベリアと大豊作!

 

 前橋:さっきから一見スジが通ってるように見えるけど、やっぱりよくわかんねーわ。

 

宇都宮:でもさ前橋、オーストラリアを選んだということは、当然オーストリアの存在を承知の上でしょうね?

 

 前橋:おめーはまだ追い討ちするか!知ってるけど知らねーよオーストリアなんか!

 

宇都宮:いい?この2カ国は国名で見る時には切っても切れない関係にあるの。

    「ラ」の入ったオーストラリアって、オーストリアより力強そうに見えない?

 

 前橋:じぇーんじぇん。

 

 水戸:ほら、「ゴジラ」とか「ラリアット」とか「タイラノキヨモリ」とか。

    「ラ」のつくものってどれも力強そうでしょ!?

 

 前橋:それは選ぶ側の匙加減でしょ!?チョイスに作為的なものを感じるね!

 

宇都宮:ただ、この「ラ」という言葉は幼さも兼ね備えてて、

    「コーラ」「エビフライ」「ダニエル・ラドクリフ」みたいに、いかにも子供っぽい単語によくつくのよね。

 

 前橋:3つ目はある意味子供そのものだけどね。

 

 水戸:オーストラリアって、この力強くも幼さを残す「ラ」が有るから

    童顔なのにムッキムキなチャン・グンソク的魅力を生み出してるんだよねー。

 

 前橋:お客さん、お食事とトイレなら今の内にどうぞ。早めの休憩時間ですよ。

 

宇都宮:対するオーストリアは、幼稚さを感じさせる「ラ」が無い分、

    上品でエレガントな年上の女性を連想させるオシャンティな言葉なんだけど、

    一方で「オーストリアぁ?それオーストラリアだろ?オーストリアなんて国ねーよwやーいバーカバーカw」

    と男子小学生にバカにされる数少ない国なのよねぇ。

 

 水戸:そうそう。首都のウィーンも

    「ウィーンとかなにそれwそれ自動ドアの開く音じゃんw」

    って男子小学生にバカにされる数少ない都市名ってのもなんだかねー…。

 

 前橋:えーと、今1113分だから……1118分になったら次の組のネタ始めますねー。

 

宇都宮:こうなるとイケメンという点ではオーストラリアに分があるのよね。

 

 水戸:…あ、でもオーストリアも小学生に小馬鹿にされる可哀想なお姉さん的な要素を含んでいて、

    これはこれでそそられない?

 

宇都宮:あー……悪くないね。初めて担任するクラスの男子達に弄ばれる26歳女教師と見た。

 

 水戸:あぁ、惨めなオーストリア姉さんが愛おしい……。

 

 前橋:はい、じゃあ次はD列からF列の方お願いしまーす。トイレの混雑緩和にご協力くださーい。

 

 水戸:これで一周したから次はあたしかな?

 

 前橋:え゛!?2周目あんの!!?

 

 水戸:これは結構好き嫌い分かれると思うけど、あたしは好きかな。

 

    パプアニューギニア。

 

 前橋:うん、好き嫌い以前に興味がねえ。「未来のなでしこジャパン」くらい興味がねえ。

 

宇都宮:パプアニューギニア…?水戸だいじょうぶ?場違いにも甚だしいわよコレ。

    私に言わせれば頭にパ行、それも2つも続くなんて……まるでパパイヤ鈴木みたいじゃない。

 

 水戸:たしかに「パプア」ってパ行2つで始まるのはカッコ悪いけど、

    「ギニア」という力強い語尾とのギャップがたまらないんだよ!

    それも直接「パプアギニア」ではなく間に「ニュー」というクッションを置くことで

    パプア、ギニアそれぞれの持ち味を相殺することなく接続してるの。

    「パプアギニア」だと、イントネーションが1コ目の「ア」に置かれて後半の「ギニア」が死んじゃうけど、

    「パプアニューギニア」にすることでイントネーションが「ニュー」に置かれ「パプア」と「ギニア」の両立が可能になるの!

 

 前橋:たっぷり長セリフ使って今日イチで意味がわからねえ事言ってんじゃねーよ!!

 

 水戸:さらに言語学の研究者によれば、「パプア」という可愛げのある語頭と「ギニア」という男らしい語尾とのギャップ、

    そして「パプア」「入」「ギニア」という誤表記がきっかけとなり、

    「パプアがギニアを攻めてる感じがイイ!」と一部の日本人女性から支持されているという研究結果が出てるんだって!

 

宇都宮:ふーん……パプアがギニアを攻めている、と言うと、

 

    「や、やめろよ…!」

    『なんですか先輩、今更恥ずかしがってるんですか?ほら、こんなに澱みないピンク色したニューギニア持ってるじゃないですか』

    「そ、それは……それに、オ、オレのギニアは別におニューなんか……あぁっ…!」

    『どうしたんですか?先輩のギニア、まるで女みたいにヒクヒクしてますよ?本当は入れて欲しいんじゃないんですか?』

    「そんなわけねえんあっ!!……っあ……ぁぅ……」

    『もう…先輩は口が達者なんだから。じゃ、僕のパプア入れますね……先輩の…ギ・ニ・ア・に』

    「あっ!んっ…ぱ……ぱ…………ぱ、ぱぷぁーーーーー!!」

 

    こんな感じ?

 

 前橋:おめーらパプアニューギニアにぶっ殺されんぞ!国家をモデルに上級者向けエロ同人みたいなことすんなよ!

 

宇都宮:あら、私は包丁を手に持つ板前さんと、捌かれる前のサケをイメージしてたんだけど?このコったら何を妄想してたのかしらねぇ。やらしー。

 

 前橋:ちくそー!!おめーなんか板前にパプア入れられて死んじまえ!!

    てゆーかさっきから繰り広げてるパプアニューギニアの二次創作はどこがイケメンなの!?

    イケメン要素はどこいったのさイケメンは!

 

 水戸:え?イエメン?

 

宇都宮:イエメンって名前だけはイケメンと似てるけど、こいつはイケメンじゃないわね。

    田舎の高校生がB系ファッション誌を鵜呑みにした結果、全然似合ってないタイプ。

 

 前橋:いい加減にして!!

 


 

5組目:理系文系 (目標249KB

 

文「どうもお久しぶりです!」

理「どうもにぎやかしです」

 

らしいです。

この子らが賑やかすだけ賑やかしてすぐ計量です。  理系文系!

 

漫才:最後の晩餐

 

理「どうも理系文系です、よろしくお願いします」

文「よろしくお願いします。さて、相方さんは【死ぬ前に食べたいモノ】ってありますか?」

理「どんな食べモノに毒を混ぜて食べたいか、と言う話ですか?」

文「死因となる食事の要望を聞いてるワケではないです! そんな自殺を前提とした質問をした覚えはない!

  食べたいものと死との因果関係は無いものとしてお答え下さい!」

理「んー、言われてみると結構いっぱいあって、迷いますねぇ」

文「ああまぁ確かに急に言われたらそうかもですねぇ」

理「『コレ生きてるうちに食べておかないと後悔しそう』って考えてしまうと」

文「なるほど」

理「例えば【おくすり飲めたね単体】、とか」

文「それ!? 薬局とかで売ってる、粉薬とかを覆って飲みやすくするゼリーのヤツですよね!?

理「だってイチゴ味ですよ?」

文「もっとまともなイチゴ味が他にいっぱいあるハズです!」

理「でもアレ自体の味をちゃんと思い出せないのは、気になって死にきれないかもしれない」

文「死を邪魔するモノとしてはあまりにしょーもない気がかりですね!」

理「あと、【オブラート単体】」

文「今度はボンタンアメの周りにあるヤツ!」

理「アレも気になるじゃないですか、どんな味だったか」

文「それに関してはもう回答してあげましょう、無味ですよ!

  無味無臭がセールスポイントですものあのフィルム!」

理「ネタバレされた……」

文「こんな情報が原因で落胆!?

  あんなただのベタつき防止用保護膜にどんだけのワクワクを抱いていたと!?

理「……まぁ気を取り直して別の食べモノに想いを馳せるコトにしましょう」

文「今の所ちゃんと【食べモノ】カテゴリにすんなり認定されそうなモノが出てきてないんですが」

理「【歯ブラシ単体】」

文「言ってる傍からプラスチック!」

理「基本、歯磨き粉の味が強いので素材本来の味の方は楽しめてないですからね」

文「いやいや! そもそも楽しもうとするモンじゃないですからねそれ!」

理「でもあの強すぎるミントの風味をなんとかすれば味わいを楽しめる気が」

文「無理ですよ! 歯磨き粉をソース扱いで味改善の余地探してるようですが無理ですよ!」

理「えー? 何故に?」

文「何故なら歯ブラシが食べモノではないから!

  前の2つはまだグレーゾーンだったケド、歯ブラシはもう完全に食べモノではないから!」

理「それはアレですか、飲み込めないモノ差別ですか。

  飲み込めないモノを食べモノ界から迫害しようとする政治工作の一環ですか」

文「んなワケありますか! そんな意図、思いついたコトもありません!

  そして今の政治はそんな平和な議論など視野に入れてはいない!」

理「ではガムに対して後ろめたい気持ちとかもないと?」

文「ありません! 食べ物と言われようが言われなかろうがガムはやっていけると信じているから!」

理「ならば良し」

文「一体何が良しなのか……。

  あー、じゃあ食べてみたいモノ系統じゃなくて【懐かしい味】とかのジャンルではなんかありません?

  『死ぬ前にもう一度思い出の味を』みたいな」

理「ああ、【シャボン玉液】とか?」

文「そーじゃなくて!

  確かに幼少期に遊んでてしくじった時にのみ味わえるという意味では懐かしいですが!」

理「苦い思い出(ダブルミーニング)」

文「ハイハイそーですね!」

理「まぁでも、思い出を懐かしむタイプの食べモノは別に死ぬ前に食べなくていいかなと思いますね」

文「ほう? それはまたなんで」

理「わざわざ死ぬ前に食べなくても、走馬灯で再経験できると思うんで」

文「何その発想!? そんな形で走馬灯アテにしちゃうんですか!?

理「私はある程度、観ようと思った夢を観れたりするタイプです」

文「そのシステムが果たして走馬灯にも適応できますかね!? そこそこ勝手が違う気がするんですが!」

理「だからやっぱ味わったコトの無いモノが優先されますね」

文「だとしても、どうかと思うラインナップでしたよ!

  なんだあの単体シリーズ! 改めて思い起こせば薬局との癒着を疑わざるを得ないラインナップ何だったんですか!」

理「あ、スポンサーお待ちしておりまーす」

文「ホントに癒着狙いだったんですか! もういいです! でもちょっとだけ良くやったと思わなくもない!」

理「でしょう?」

文「印象悪くなりそうだから話し自体はココでぶった切りますケドね!」

 

理&文「「どうも、有難うございました」」

 


 

以上で、全組の熱演が終了しました!

運命の結果発表はコチラ!!