今回からは、今まで学んできた様々なスケールの応用編と言う事で“モード”と言うものを解説していきますが、イキナリ本題に入る前に、まずは「モードとは一体どんなものなのか!?」っと言った事からお話ししていきましょう(^^) ←今回の講座はちょっと退屈かも知れませんが、せめて感覚的にでも“モード”について理解しておいてくださいm(_)m
現在、私達が日常的に楽しんでいるクラシックやポピュラー・ミュージック(ロックも歌謡曲もデス・メタルも全部ひっくるめての広い意味での・・・)などは、平均律(1オクターブを12等分して得られる音列のこと)と言う原則の上に成り立っている調性音楽で、長音階や短音階、和音やコード進行などと言った音楽理論も全て平均律を大前提とした概念です。
このような音楽理論が体系化された事によって、音楽はその表現の可能性を広げてきたワケですが、それ以前から、平均律とは違う音列を持つ音楽が世界中に存在していました。(むしろコチラの歴史の方が長い。)
その長い歴史を持つ音楽が、いわゆる“民俗音楽”と言うヤツです。
近年、ワールド・ミュージックと言うカテゴリーが脚光を浴びたおかげで、世界中の色々な音楽の中に、明らかに平均律とは違った音列を持つ民俗音楽を耳にする機会が多くなりました。
また、平均律に基づいてはいても、長音階、短音階とは違う配列を持つものもあります。
この様な音の配列を“モード(旋法)”と呼びます。
そして、モードによる音楽、つまりモーダル・ミュージックは、平均律に基づく調性音楽の理論には縛られない、まったく別次元の発想による音楽・・・とも言えなくありません。
世界の民俗音楽多くが、モーダル・ミュージックなのです。
そして、調性音楽にはない発想を求めて、調性音楽中にモードを取り込み、発展させてきたのが近代音楽の動きなワケです。そして様々なモードの中で、調性音楽と融合して来たのが、メジャー・スケールの各音を基点に転回して得られる7つのモード、それが『教会旋法』なのです。 ←グレゴリアン・モードと呼ぶ事もあります。
ロックやジャズにおいて、“モード”と言えば、この教会旋法の事を指すと考えて良いでしょう。
更新日:2005/07/01
第14回 「スケールの応用 〜モード Part I〜 」