<復刻モデル編>

左から'96年製CustomShop、'05年製MasterBuilder by M.Kendrick、'06年製MasterBuilder by J.English
3本の復刻モデル達です。復刻モデルはいずれもジョージ・レプリカです。ROSEWOODの復刻モデルは当初生産型のタイプしかなかったようですが、'95年頃になって日本のビートルズ専門店のオーダーで初めてジョージ・レプリカが発売されました。その後はカスタムショップやマスタービルダーで時折少量生産されているようです。
それらはいずれもホローボディとなっており、ジョージのものがホローだからと今まで私は考えてきましたが、前述のようにソリッドにした場合の重くて割れやすいという弊害を考慮し、FENDER社が敢えてホロー構造を採用しているということではないでしょうか。


左から'96年製CustomShop、'05年製MasterBuilder by M.Kendrick、'06年製MasterBuilder by J.English
復刻モデル3本はジョージ・レプリカということで柾目になっています。材としては柾目の方が良いようですが、素直な柾目より表情豊かな板目に惹かれるのは私だけでしょうか。


左から'96年製CustomShop、'05年製MasterBuilder by M.Kendrick、'06年製MasterBuilder by J.English
カスタムショップ製はなぜかリアピックアップのザグリが大きく、まるでデラニーさんが持っていたときの姿のようにブリッジプレートの脇からザグリが見えてしまっています。単に工作精度の問題でしょうが、結果的にレプリカとしてはより本物っぽいといえます(笑)。
J.EnglishさんとM.Kendrickさんの手になるマスタービルダーはさすがにキッチリ作ってあります。カスタムショップよりボディエッジが立っているようですね。3本ともセンター合わせの2ピースなのですが、よく見ないと継ぎ目が分かりません。


左から'96年製CustomShop、'05年製MasterBuilder by M.Kendrick、'06年製MasterBuilder by J.English
ボディバックを見ても美しい柾目ということもあり、よく見ないと継ぎ目が分かりません。



上)'96年製CustomShop、左下)'05年製MasterBuilder by M.Kendrick、右下)'06年製MasterBuilder by J.English
この角度から見ると辛うじて継ぎ目が分かりますね。


左から'96年製CustomShop、'05年製MasterBuilder by M.Kendrick、'06年製MasterBuilder by J.English
左のカスタムショップとM.Kendrick製作ものは映画「LET IT BE」当時の姿を再現しているので、ストリングガイドもこの位置に1個ですね。
右のJ.English製作ものはストリングガイドが2個というデラニーから預った時の状態を再現しているようですがリアピックアップ部分のザグリまでは再現されていません。どうせやるならM6miniも含めて完璧なレプリカにして欲しい気もします。


左から'96年製CustomShop、'05年製MasterBuilder by M.Kendrick、'06年製MasterBuilder by J.English
マスタービルダー製のヘッド裏側にはそれぞれのビルダーのデカールが貼られています。



上)'96年製CustomShop、左下)'05年製MasterBuilder by M.Kendrick、右下)'06年製MasterBuilder by J.English
ジョージのものは'68年製なので配線用のエクストラ・キャビティがあったはずですが、3本の復刻モデルのいずれにもエクストラ・キャビティは開いていません。左下の個体は2005年製なのにもかかわらず、既にボディが退色しているのが判ります。


以上、復刻モデルの3本を検証してみました。復刻モデルには現在、'69〜'72年の生産型の復刻モデルとジョージ・レプリカがあり、最近ではキース・リチャーズ仕様のモデルも目にしました。またジョージ・レプリカにもストリング・ガイドのタイプや数、位置で数種類が存在するようです。いずれにせよオリジナル同様、材料の入荷具合に左右されコンスタントに製造されることは無さそうなモデルですので数は限られると思われます。