あなたには、今でも口ずさむ1曲がありますか?
楽しいとき、辛いときに思わず想いだすその曲。
さあ、あの時代、ベストテン、トップテンを見るために必死で走って帰った(だって翌日皆と話が合わなくなるからね)あの時代へタイムスリップ。
いい日旅立ち
今もなお、折りあるごとに百恵さんの話題が出ます。もう引退して十数年。彼女の生の歌声を聞いた人も少なくなっているというのに。
これは驚くべきことではでしょうか。
それほど「百恵」という名前は、一昔前の「ひばり」と同じくらいの重みをもっているのです。今、あらためて聞いてみても、歌詞と一体化した声、歌唱力に酔ってしまいます。なんと早熟な歌姫であったことか。
この曲は、当時の国鉄のテーマソングとして生まれました。作詞・作曲は谷村新司。彼自身は大して良い曲だとは思っていなかったようですが、見事に彼女が大化けしてみせました。この曲を名曲たらしめたのは、まさに山口百恵なのです。
この曲を出す際のスポンサーは、日本旅行と日立製作所。だからよく曲名をみてごらんなさい。この2社の社名がしっかりと入っているではありませんか。私も最近ラジオで聞いて知った話です。面白いですよねえ。
木綿のハンカチーフ
最近、また彼女は活動を始めたようです。当時の若い男女の恋愛のかたちを変えた筒見京平作曲の名曲です。いまさら何をかいわんやです。ティファニーのオープンハートよりも「木綿のハンカチ」が恋愛上の意味を持ったのですから。
ストーリー性がある点で、省略するのが難しい歌ということで随分TVディレクターを悩ませたことでしょう。舌足らずの太田裕美さんが男性と女性の役を1コーラスごとに交代するというのも、かなり構成としては珍しい曲です。
東に向かう列車で恋人は旅立つのですが、僕は当時東北地方に住んでいたので、東京は南にあったのです。「東へと」という歌詞にちょっと違和感をもった想い出があります。今となってはお笑い草ですが。
私が個人的に好きな彼女の他の曲は「九月の雨」。胸にジュンときちまいますよ。九月生まれの私としては、竹内まりやさんの「September」とともに大事にしている曲です。
赤いスイートピー
松田聖子さんが、青い珊瑚礁で大ブレークした後に、ちょっと喉を痛め、あまり負担をかけない声域で歌うことで新しい境地を開いた名曲。ユーミン作曲です。B面は隠れた名曲「制服」でした。
これは私事ですが、当時付き合っていた子から、この曲の歌詞をそのまま手紙に書いたものをもらったことがありましてね。なんかキュンとしたなあ。プライベートなことですみませんが。
実はこの曲には続編があります。「続・赤いスイートピー」というタイトルで、やはりユーミンの曲です。あの純粋な恋人たちはあの後どうなったのか・・・知っている人はもちろん知っていますよねえ。 ああ、こんな純粋な恋愛が懐かしいな。
季節の中で
今や、横浜ベイスターズの話題で頻繁にTVに顔を出す千春さん。すっかり頭もさっぱりしてしまい、かつて、さだ、チンペイ、千春のニューミュージックの○○トリオ、と呼ばれたことも懐かしいことです。今になってこんなに露出するのだったらあの時、もっとTVに出て欲しかったなあ。
でも実は一度だけベストテンに出たことがありました。全身全霊で歌い上げる彼の歌唱はぐっときましたね。彼の声域はかなり広くてしかも最高音が高い(B♭までいくのでは?)ので、ずいぶんキーを下げないと歌えないんです。
確かグリコのCMからブレークしたのではなかったでしょうか。彼の歌では、「恋」や「長い夜」なんかも未だに歌われていますね。
ガンダーラ
あの、永遠の美女、夏目雅子さんが三蔵法師を演じた、「西遊記」のエンディングテーマ。ゴダイゴの代表曲です。
ボーカルのタケカワユキヒデもすっかりお茶の間のコメンテーターとして定着してしまいましたが、あのなんだか英語なまり(!?)な日本語も健在でうれしいかぎりです。キーボードのミッキー吉野も、後でちょっと悪い方で名が出てしまいましたが、テクニックは高度でしたね。ドラムのトミー・シュナイダーは今でもサザン桑田の英語の歌詞の補作詞者として名が出ています。
はっきりいって宮沢えりが三蔵法師を演じた最近作は見る気も起こりませんでした。三蔵法師といえば、夏目雅子さんなのですから。孫悟空といえば、堺正章。これは常識です。われら世代にとっては。そうですよね。
ゴダイゴの曲では、「銀河鉄道999」もなかなか好きですが、それは次の機会に譲りましょう。
不思議なピーチパイ
「戻っておいで私の時間」で、ちょいとヒットのデビューをした竹内まりやさんが、大メジャーになるきっかけになった曲。ちょうど私の高校1年の春に流行って、とても春らしい爽やかな印象が残っています。そう、この時代は化粧品のCMソングは必ず売れましたよね。桑名正博の「セクシャルバイオレットNo.1」とかツイストの「燃えろいい女」とかね。そうそう、矢野顕子(教授の奥様!)の「春咲小紅」や、高見知佳の「くちびるヌード咲かせます」っていうのもありましたなあ。
ただこの歌の歌詞は、まさにイメージ先行で、「不思議なピーチパイ」というのはまさにシンボリックな意味合いしかないのですが、それが彼女の英語なまり(またですか)の日本語と相まって、春らしい雰囲気を出していました。
彼女は今や山下達郎の奥さん。結婚最初は「なにーっ」という感じでしたが、今となっては彼女の選択は大正解だったといっていいでしょう。彼女のその後の活動の充実度は言うまでもありません。「シングルアゲイン」「告白」「駅」・・・最近では「カムフラージュ」で、彼女の生画像がビデオで拝めます。変わってないです、まりやは。そしてぐっと奇麗になったね。幸せなんだな。
迷い道
渡辺真知子さんのデビュー曲です。彼女の豪快な歌唱にぴったりの、明快でうそのないビビッドな歌詞でした。曲もよくできていましたよね。イントロが3連符続きでかなり弾きにくいんですよね。かっこいいんだけど。
彼女には「かもめが翔んだ日」という、人気の中押しをした曲があるのだけれど、私のもう1曲のお気に入りは「ブルー」です。切ない歌詞でした。
彼女も人気が一段落した一時期、スランプにおちいったそうです。一度アメリカに渡って心を癒した後、ご存知「メソポタミア・ダンス」で華麗なカムバックを果たします。
『夜もひっぱれ』とかに時々出ているけれど、彼女にはそんなものよりももっと高いフィールドで活躍して欲しいと願っています。日本人でソウルをまともに歌える現在の唯一の女性ではないかとも思っているので。
贈る言葉
今年も卒業式の季節。相変わらず君が代だ日の丸だ、とかしましいですが、我らの世代(よりちょっと若いかな)が、「贈る言葉」を卒業式の歌にしてしまった時代がありました。まさに先生達がイデオロギーの中で生徒達の存在を忘れた時代であり、それなりのインパクトはありました。もっとも状況は今ほどの危機的な状況でもなかったのかもしれません。
金八先生、すなわち武田鉄矢、かつて「母に捧げるバラード」で一世風靡しながら、一度地獄を見た後ではなった体当たりの演技でした。ここまでが、青春ドラマの限界点だったような気もします。この後の岸田智史やさとう宗幸には、もはやその勢いを継げる力はなかったようですね。
優しさは憶病者の言い訳・・・今になって納得する歌詞です。
銃爪
なんか出だしから今の自分たちにビンビンくるなあ。この曲が、「ルビーの指輪」が出る前までに大記録をベストテンで打ち立てたんでしたね。かっちょいい!!
世良公則&ツイスト。今度また再結成するようですが、本当にいいバンドでした。「性(さが)」とか「宿無し」とか「燃えろいい女」とか。そのままいけばローリング・ストーンズの日本版くらいにはなれたのではないでしょうか。男の色気がありました。途中で一度休んで、「SOPPO」で返り咲いたりしました。その時はもう一時の勢いは失っていましたけど。
デビュー曲は「あんたのバラード」。アクションしか印象に残りにくいけれど、いい曲だと思っています。もう一度これをフルコーラスで聞きたいよ、世良さん!!
やさしい悪魔
キャンディーズ。これもまたいいアイドルでしたよねえ。ラン、スー、ミキ。誰のファンかで一騒動起こしたこともありましたっけ。
初期のメインボーカルはスーちゃんでした。「危ない土曜日」なんてよかったですねえ。
途中からランちゃんがメインに変わってきます。「見ごろ食べごろ笑いごろ」がウケ始めたころです。そう、ベンジャミン・伊東の電線マン音頭ですよ。こたつの上でねえ。何が楽しかったんだろう。はは。
小松政夫の「シラケ鳥」もよかったね。
さて、キャンディーズです。「普通の女の子に戻りたい」といいながら、結局みんな芸能界に戻りました。それはもういいいますまい。でも、少なくても当時は、「春一番」「暑中お見舞い申し上げます」「わな」「アン・ドゥ・トロワ」「微笑がえし」「つばさ」などを残して散っていった彼女らに本当に感動したんですよね。私たちの世代が一番そういう気持ちの整理にとまどったのではないかな。
時、まさにザ・ベストテン全盛の時代。木曜夜9時は何が何でもテレビの前にいました。
その後、この番組が終わってから何かTV界がおかしくなったみたいです。
他の音楽番組がいかに栄えようとも、何か腑に落ちないものがある。私たちは本当に「ザ・ベストテン」で育ったのです。
ドラマ主題歌もアニメ主題歌もCMソングも一緒くたになってしまったこの時代、なにか引っかかるところがある、そんな世代じゃあないでしょうか。
それでは名曲メモリアルの次回をお楽しみに。