キナバル国立公園
Kinabalu National Park

キナバル国立公園は、マレーシアのボルネオ島(カリマンタン島)の北部に位置します。公園には、2000年に世界遺産にも登録された、東南アジア最高峰キナバル山(Mt.Kinabalu 4095.2m)があります。今回は、富士山よりも高い、この山へ登ってきました。

キナバル山の登山の途中、いろいろな動植物が見れるかなぁと期待をしていました。マレークマ、スマトラサイ、インドゾウは、もちろんのこと、オラウータン、テングザルなども全く見かけることはありませんでした。キナバル国立公園内には、残念ながらそれらの動物はいないようで、リスやネズミの類しか見れませんでした。オラウータン、テングザルは、サンダカン近くにある自然保護区にて、保護している場所で見れるようです(ツアーがあります)。
食虫植物 Nepenthe (ウツボカズラ)は、標高3000m手前で見れましたが、巨大な花ラフレシアは、見れませんでした。現地の添乗員さんの話では、シーズンが5、6月ごろよく、8〜10月ごろはあまりみれないそうです。見れる場所も限られているようで、一般的にはポーリング温泉近くで見れるようです。


キナバル山の山登りパスです。

登山前に、もらえます。裏面には、自分の名前が記入されています。山登り中、常に携帯しておく必要があります。


キナバル山
キナバル山は、コースが整備されていて、とても歩きやすいコースです。シーズン中は、毎日100人〜150人ほど(途中の宿が限られているため)登っているようです。日本でいう夏の富士山のように、バリバリの登山者は、ほとんど見かけません。山登りの初心者や、ハイキングあがりの初級者が、たくさん歩いています。とは言うものの、けして簡単に登れる山ではなく、ただ山岳技術をほとんど必要としないコース、と言うことだけです。

ところで、富士山のように勝手に無料で登れるわけでありません。海外ではごく当たり前の国立公園入場料、それに入山許可料が掛かります。更には、現地の登山ガイドをつけなくてはならず、別途、登山ガイド料金が掛かります。登山に掛かる料金に関しては、『登山費』を参照して下さい。
ここまで読んで、登山には、体力的に辛いだけでなく、お金が結構かかると、初めて知って驚いたら、まあ、登山は高貴なスポーツと考えれば、全く問題ないでしょう。
ちなみに、自分は、登山には、もちろん体力、資金、技術も必要ですが、何よりも最後には精神力が必要だと思っています。ただ自分は、山登りよりも山歩きの方が、断然好きですね。

通常、キナバル山は、現地登山ガイドつけて、1泊2日で登り下りするようです。午後からはいつも天候が崩れがちのようで、『キナバルネーチャーリゾート(Kinabalu Nature Resorts Sdn. Bhd.)』では、午前中に歩くよう勧められました。
1日目は、朝8時頃から登りだして、昼過ぎに宿のあるラバンラタ(Laban Rata)へ着き、一泊します。平均、約5時間ほど歩く(実際には、登り続ける)と、案内されています。
2日目は、ガイドとの相談によって、朝の2時半から3時の間に登りだして、山頂(Low's Peak)で壮大な日の出を眺めます。明け方の山頂は、寒いし、くつろげないので、日の出を見たらすぐに下りだして、ラバンラタまで戻ります。そして、ラバンラタで食事やお茶の休憩後、下山します。

歩き出す日は、朝7時頃、公園事務所にて、入山許可書を出して登山ガイドと会い、スタート地点(Timpohon Gate)へバスで移動して、登り出すと聞いていた。自分は、コタキナバル(Kota Kinabalu。以下略して、KK。)始発のバスが朝7時のため、余裕をもって公園内(Kinabalu Park)にて前泊することにした。ただ、KKからタクシーならば、前泊する必要もなく登り出せるでしょう。また、ツアー会社によるKKからのキナバル登山のパックツアーでは、前泊するタイプと、専用の早朝シャトルバスでゆくタイプの2通りあった。しかし、ラバンラタで同室となったオランダ人は、11時頃から登り出したそうで、登る日にKKからバスで来ることも可能のようです。ということで、朝7時に公園事務所へ集る必要性はなさそうです。
自分は、朝7時に公園事務所へ行ったが、登山者はある程度集まっているものの、事務所はまだ開いていなかったし。そのうえ、それから公園事務所近くのレストランで、お茶するつもりだったが、朝食をゆっくり取ってしまい、そのあと公園事務所へ再度行って受付しても、自分よりも早く登り出していた人はほとんどいなかったので。
ちなみに、そのレストラン(公園事務所から少し下ったところにある)は、料金は高くないし、結構おいしくて、チャーハンがイケテました。

前泊するかしないかは、時間的な余裕と、公園内で山登り以外に何かするかどうかによるでしょう。公園内では、公園事務所横に小さな売店がありましたが、キナバル登山グッズは何もなく、食料も含めて買い物はほとんど出来ません。また、植物園などありますが、公園内を歩くくらいで、特にすることはなかったです。
ただ一人で登るのならば、前日バスで移動し、ドミトリーのベットに前泊すれば、安上がりになるでしょう。3人以上のグループならば、登る当日にタクシーで移動しても、費用は大して変わらないので、どちらがよいかは微妙なところです。

とにかく、キナバル山の山登りの計画が決まったら、まずは宿泊施設を予約します。交通手段は前日までに乗る場所と時間さえ確認すれば、予約はなくてもどうにかなります。ガイドの予約、登山許可料など支払いは、登山前に、現地にあるキナバル国立公園事務所で可能です。

(2002 Oct.)

 宿泊施設 | 交通手段 | 登山費  


宿泊施設 Accommodation
登山者は、ラバンラタで必ず1泊しますが、そのラバンラタでの宿が限られているため、早めの予約をお勧めします。特に、9月は学校休みのため、とても混むようです。

自分は、9月の上旬だし、高をくくって、現地に行ってからすぐに『キナバルネーチャーリゾート』へ飛び込みの予約をしにゆきました。驚くことに、最初、その日から10日間はラバンラタの全ての宿に空きがなく、いっぱいだと言われたのです。「うえっ、やられたぁ。日本で、ネットから予約をしておけば...。」と、後悔の念で頭は飽和状態でした。「途中まで登って下山するという、日帰りハイキングでもしようかなぁ」と考え直して、ラバンラタでなくて、キナバルパークの宿は空いているかどうか聞いたら、これまたいっぱいでした。
コタキナバルから日帰りで歩けるまで歩こうか、それとも駄目もとでキャンセル待ちをしようか、どうしようか一旦考えるために、『キナバルネーチャーリゾート』を出た。近くの現地旅行会社で、キナバル山の山登りツアーの広告をだしていたので、今からでも参加できるか聞いてみた。結局、宿は『キナバルネーチャーリゾート』へ確認を取っていたので、無理だった。しかし、キナバルパークでは宿に空きがあったのだ。
旅行会社を出て、考えた末、ラバンラタで宿泊できなくても、キナバルパークで一泊だけすることに決め、再度『キナバルネーチャーリゾート』へ向かった。すると、今度は3日後にだけ、ラバンラタにも空きがでていて、すかさず予約をした。宿にヒーターがあるなしなど贅沢は言ってられなかった。あとは山を登るだけだが、もう、山を登った後のごとく、すっきりとしていた。
◆予約事務所
Reservationa Office:
Address: Lot G15, Ground Floor, Wisma Sabah,
88000 Kota Kinabalu, Sabah. Malaysian
Tel: 6-088-245742, 244634
Fax: 6-088-259552
Email: info@kinabalunatureresorts.com / sales@kinabalunatureresorts.com
Website: www.kinabalunaureresorts.com
TARIFF(料金表) 2002
Destination
(場所)
Accommodation
(宿)
No of Unit
(ユニット数)
Rate
(料金)
Room Configuration
(部屋の形状)
Type of Facilities
(設備)
Kinabalu Park Menggilan Hostel 54 Beds RM12.00 Domitory Bunk Beds Fireplace, Common Lounge, Common Bathroom, Pantry
Medang Hostel 48 Beds
Twin Bed Cabin 10 Units RM92.00 02 Persons (2S) Attached Bathroom, Heated Shower
Annex Room 4 Units RM184.00 04 Persons (2S/1Q) 2 Bathrooms, Heated Shower
Duplex Cabin 4 Units RM230.00 06 Persons (2S Bunk Beds/2S) Dining & Living Area, Fireplace, Bathroom, Kitchen, BBQ Pit, Heated Shower
Single Storey Cabin 1 Units RM230.00 05 Persons (2S/3S)
Double Storey Cabin 1 Units RM288.00 07 Persons (2S/2S/3S)
Nepenthes Villa 8 Units RM288.00 04 Persons (2S/2S) or (2S/1Q)
Kinabalu Lodge 1 Units RM414.00 10 Persons (2S/2S/2S/2S/2S)
Rajah Lodge 1 Units RM1150.00 10 Persons (2S/2S/1Q/1Q/1K) same as Kinabalu Lodge (with a Meeting Room & TV)
Laban Rata Panar Laban Hut 12 Beds RM17.00 Dormitory Bunk Beds Basic Cooking Facilities, Common Bathroom, No Heater
Waras Hut 12 Beds
Gunting Lagadan Hut 60 Beds
Laban Rata Resthouse 64 Beds RM34.00 Dormitory Bunk Beds Common Bathroom, Heated Shower, Room Heater, Restaurant Area
Laban Rata Buttercup 1 1 Unit RM230.00 04 Persons (1Q/1Q) Attached Bathroom, Heated Shower, Room Heater, Resaurant Area
Laban Rata Buttercup 2 1 Unit RM115.00 02 Persons (2S)


(2002 Oct.)

 宿泊施設 | 交通手段 | 登山費  


交通手段 Transportation

サバ州(Sabah)の州都コタキナバル(Kota Kinabalu。以下略して、KK。ちなみに、成田からKKへは、直行便が出ています。)の市街地からキナバル国立公園まで、バスで3時間ほどかかります。ノンストップのワゴンバスや、タクシーでは、2時間強くらいでゆけるようです。

バスは、片道、RM(M$)10〜15です。KK市街地東側にある、長距離バスターミナルから出ています。
公園内のアコモデーションなどの予約を管理している、『キナバルネーチャーリゾート(Kinabalu Nature Resorts Sdn. Bhd.)』で、宿を予約してもらったあしで、バスも予約してもらおうと思ったが、あっさりとバスの予約はやっていないと断わられてしまった。電話かバスターミナルで予約するように言われたので、迷わず確かな現地、ターミナルへゆくことにした。『キナバルネーチャーリゾート』で、紹介してもらったバス会社は、"TUNG MA EXPRESS BUS"だったが、バスターミナルには、窓口となる小屋はたくさん並び、しかも公園ゆきは3、4つほどあるようで、どれがどの会社か、全くと言ってよいほど、わからなかった。そのうえ、あやしいおっさんたちが、歌舞伎町の呼び込みのにいちゃんよりも、多くしつこく寄ってくるので、うっとうしいのだ。そんななか、どうにかバスを予約した。
バスは、国立公園ゆき、もしくは、サンダカン(Sandakan)ゆきに乗って、国立公園入口で降りればよい。バスを下車した国立公園入口からは、歩いて2分も登れば、国立公園のゲートであり、とても近かった。
「帰りのバスは、夕方から本数が少ないし、タクシーはつかまらないし、予約しておいた方がよい。」と、バス窓口のおちゃんが言うので、勧められるままに往復でバスを予約した。帰りのバスは、山から何時に下りて来れるのか全くわからないから、絶対に下山していると思われる、夕方5時頃で予約をした。実際には昼前に下山でき、昼食を食べても時間があまり、別のミニバス(RM10.00)でKKへ戻った。だったら、「予約をしない方がよかったのではないか」と思ってしまったが、一緒のミニバスに乗った欧米人のカップルは、「サンダカンからのバスが満員で乗れずに、バス停でずっと待っていた」と言う。その時間帯は、下山した人も少なく、比較的バスに乗り易い時間と思われたのにである。サンダカンからのバスの空きが少ないとなると、予約をしておいた方がよいのかもしれない。片道RM10〜15、日本円で300〜450円くらいだから、掛け捨て保険のつもりで予約すれば、心置きなく下山できるし、下山時間によってはバスも変更できる。
ちなみに、自分は、ミニバスの下車が長距離バスターミナルだったので、窓口へゆき、下山が早かったので早く戻ってきたこと、予約したバスに自分を乗せるために公園入口で待たないようにしてほしいことを伝えた。すると、窓口のおっちゃんは、珍しく?良心的で、「次の日返金するから来い」と言った。ほんとかなぁ?と思いながら次の日行くと、バスの運転手は自分を公園入口で探したらしく、全額は返せないことを言われ、半額のRM7.50だけ返してくれた。例え半額でも、予想外だったので、おっちゃんの気持ちが少しうれしかった。

タクシーは、片道、RM60とか、RM100と聞くところによってまちまちでした。多分、RM100くらいかかるでしょう。タクシーに乗る前には、必ず料金を確認してみて下さい。

(2002 Oct.)

 宿泊施設 | 交通手段 | 登山費  


登山費 Climbing Fees


Service & Facilities Description
(サービス内容)
Non Malaysian Citizen Malaysian Citizen
(マレーシア国民)
Adult
(大人)
Below 18yrs Adult
(大人)
Below 18yrs
Kinabalu Park Entrance Fee(国立公園入園料) RM15.00 RM10.00 RM3.00 RM1.00
Luggage Room(手荷物保管) <Optional(オプション)> RM1.00 per Luggage
(手荷物毎、RM1.00)
Laban Park Climbing Permit(登山許可料) RM100.00 RM40.00 RM30.00 RM12.00
Mountain Guide Fee(ガイド料)
 1-3Climbers/4-6/7-8
RM60.00/RM64.00/RM70.00
per return trip
Insurance(保険) RM3.50 per person
Transfer to Timpohon Gate(スタート地点までの移動のバス代)
 Less than 5 persons
 5 persons & above
RM12.50 per one way
(5人未満、片道RM12.50)
RM2.50 per person per way
(5人以上、片道一人RM2.50)
Porter Fee(荷物運搬料) <Optional(オプション)>
 To Laban Rata/To Sayat-Sayat/To Summit
RM60.00/RM72.00/RM80.00
per trip (10kg)
Certificate(登山証明書) <Optional(オプション)> RM10.00 per copy (Low's Peak, 4,095m)
RM1.00 per copy (Laban Rata only, 3,272.7m)
Items for Rent(レンタル) <Optional(オプション)>
 Warm Jackats/Torchlight/Blanket/Sleeping bag/Towel
RM10.00/RM5.00/RM5.00/RM5.00/RM5.00

参考として、マレーシア人のレートも表に追加しています。
キナバル山に登らず、国立公園に入るだけなら、入園料のRM15.00だけになります。
登山証明書は、登頂した場合と、出来なかった場合のラバンラタ(Laban Rata)までの2通りあるようです。ラバンラタまでならRM1.00と、登頂証明書の10分の1で、とても安くなってました。多分、欲しい人が少ないからでしょう。

キナバル登山をする場合は、上の表(赤字参照)から、最低でも、15+100+60+3.5+25(12.5*2)=RM203.5 は、かかります。
国立公園事務所にて、現金払いとなります。カードは受付けてないようです。

(2002 Oct.)

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