雑記その2


2006/4/19

・寄生虫のお話(2)

前回に続いて、寄生虫の話です。


前回、今ふたたび寄生虫感染例が増えてきているらしいということを言いました。しかし、衛生的な面から言えば、過去に比較して現在その環境が悪化しているとは思えません。では、なぜなのでしょうか?。その答えとして、メニューの多様化、食材の変化、といったものがあるようです。簡単な例をあげれば、野菜の有機栽培が広まったり、様々な肉の種類に対して様々な調理方法(刺身、たたき等)を適用することが一般化したこと等ではないでしょうか。その事実だけ捉えれば大した話でもないような気がしますが、その”変化した”という事の裏にあるものは、決して軽くみて良いような事ではないはずです。そして、それが寄生虫感染者数が増えてきている事に繋がっているのではないかと私は思うのです。


<感染経路から感染予防を考える>


人間に害を及ぼす寄生虫としてメジャーなものを具体的にあげれば、回虫、サナダムシ、アニサキスなんかでしょうか。いや、ギョウチュウだろ?という意見もありそうですね。なんといっても小学校の時の”ギョウチュウ検査”でおなじみですから…。それはさておき、これら以外にもたくさんの寄生虫がいるわけですが、種類によりそれぞれ感染経路は異なります。とりあえず、今回はマンソン裂頭条虫を例にあげて考えてみます。ちなみに、マンソン裂頭条虫の幼虫が寄生するとマンソン孤虫症となり、人体の様々な場所(脳や内臓等)に寄生される可能性があるため、注意すべき寄生虫です。では、その感染経路についてですが、最初の宿主はケンミジンコ(こいつはサナダムシ等他の寄生虫の中間宿主にもなります)であり、次の中間宿主はカエル、ヘビ、トリ等です。つまり、予防のためには、ケンミジンコを摂取しない(外でケンミジンコを含む水を飲まない)、カエル、ヘビ、トリを食べないということになります。まあ、普通は外でケンミジンコが住んでいる水なんかは飲みませんし、カエル、ヘビなんてのを生で食べる人は滅多にいないでしょうから特に心配する必要も無いので すが、鶏肉にはちょっと注意が必要です。なぜなら、鶏肉を食べる場合、通常は加熱調理していることが殆どですが、最近はササミの刺身や、タタキなんかをメニューとして良くみかけるからです。ヘビ等にくらべれば寄生虫卵を含んでいる確立は低いのかもしれませんが、本当に安全かどうかは確認しようがないと思いますので、やはり予防のためには加熱したものを選んで食べるべきでしょう。結論から言えば、鶏肉に限らず”どんな肉でも良く加熱したものを食べる”という事が、様々な寄生虫症を予防することになると言えると思います。当たり前といえば当たり前な結論なんですけど、気にしていない人が多いのも事実ですし、外食していると生肉メニューを目にする機会って意外にあるんですよね…。


……もう少しだけ続けさせていただきます(笑)。