『エスプガルーダ』が発売された当初、ネット上のあちこちで「簡単だ」とか「簡単すぎる」という意見を目にして驚いた。中でも「誰でも最低4面まではいける」という言い方にはショックを受けた。大船(現在STGが盛んでない地域)では発売当初、2面や3面でゲームオーバーになっている人は大勢いた。と言うか今でもいるし、クリアできる人は少ない。

  稼動初日クリアが出たり、クリアするのが当り前の実力の人が何人も居るようなゲーセンに通っていれば、それが普通のレベルだと思えるのかもしれない。実際、4面にいけないような初心者が、近寄り難さを感じてプレイしづらいゲーセンでは、「誰でも4面までいける」という状態が出来上がってしまっている。もし、そういう環境に入り浸り、ほかのゲーセンにあまり行かずに「誰でも4面までいける」と思っている方が居るのなら、それは錯覚だと気付いて欲しい。


  例えば、10回ぐらいプレイしても3面を越せない初心者が、ネットを巡回して色々情報を収集したりしたとする。そこで「簡単すぎる」とか、「誰でも4面までいける」とかいう発言を見つけたら、どういう気持ちになるだろう。「オレって物凄く下手糞なのか」と落ち込んで、やる気が失せるかもしれない。「他人は他人、自分は自分」と割り切ってマイペースでやり続ける人も、中には居るかもしれないが、少数派だろう。

  『怒首領蜂大往生』などをやり込んでいた人からすれば、確かに『エスプガルーダ』は「簡単すぎる」だろう。しかし、初心者からしてみれば、『怒首領蜂大往生』も『エスプガルーダ』も大差なく思えるんじゃないだろうか。どっちも「画面上弾だらけ」で、どう避けていいか解らないはずだ。では『エスプガルーダ』は難しいのかと言うと、そうでもない。と言うか、最近のSTGの中では明らかに難度は低い。『エスプガルーダ』の製作スタッフも、初心者が楽しめるように配慮したのだろうと思う。が、「難度が低い」というのと「初心者が楽しめる」というのは別物だと思う。もっとシンプルでないと、初心者にはとっつきにくいだろう。複雑なゲームの難度の高低を、初心者が理解できるわけがない。

  『エスプガルーダ』が「簡単だ」と発言していた人たちの中には、「初心者にやさしい」と発言していた人も居た。その発言を初心者が見たらショックを受けると思う。この場合、その「初心者にやさしい」という言葉が、初心者にやさしくない。


2004.4.25記


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