最近、「避ける楽しさ」を重視して作られたSTG(シューティングゲーム)が多い中、『トライジール』は、「撃つ楽しさ」が味わえるSTGだ。
このゲームをプレイしてまず印象的なのは、自機の派手な攻撃による爽快感である。特に、フルパワーアップ時、3種類の攻撃が入り混じった状態でバリバリ撃ちまくって敵を破壊しまくるのが、実に気持ちが良い。変形ボタンを連射する(攻撃力が上がる上に処理落ちが激しくなる)というウラ技(?)を覚えると、さら気持ちが良い。
最近、大船のゲーセンで連射装置の付いてないトライジールをやっていて、2つのボタン(ショットボタンと変形ボタン)を一生懸命叩いている自分が、デパートのゲームコーナーにいるガキどもに似てるんじゃないかと思った。デパートのゲームコーナーで、ガキどもがゲームにお金を入れずに、デモプレイ中にレバーをガチャガチャしたり、ボタンをバンバン叩いたりしているのは、よくある光景だ。自分の思いどおりに操作できるわけではないのに、彼らは夢中になってボタンを叩く。
そもそもゲームには、その内容以前に、ただ「ボタンを叩く」という行為だけでも、夢中になれる要素があると思う。「シュウォッチ」(連射速度測定機)が流行った頃に、夢中になってボタンを叩いたことのある方には、このことが理解しやすいのではないだろうか。『トライジール』は、その「ボタンを叩く楽しさ」と、ゲーム内容がマッチしているのである。「ボタンを叩きまくり、攻撃が出まくり、敵を破壊しまくり」という状態で得られる爽快感こそが、このゲームの醍醐味だろう。
故に、連射装置完備のゲーセンでしかこのゲームをプレイしたことのない方には、このゲームの魅力が伝わりにくいかもしれないと思った。このゲームは、稼ぎプレイをする場合は別として、デパートのゲームコーナーのガキどものように、夢中になってボタンを叩きながらプレイすることをお勧めする。
2004.12.9記
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