「長ぐつをはいた×××」

    今まで一度も行こうと思わなかった友達の家へ
    行った。
    彼の家に入るなり、
    先日見たビデオに出てたAV女優に
    似てゐると言うには似過ぎた
    かわいい妹が、慣れ慣れしい笑顔で
    僕に挨拶した。

    三人でわきあいあいと
    プレステで遊んだりしてゐたら、
    母親までが割り込んできて
    一緒になって
    盛り上がってしまった。
    時を忘れて・・・。
    もう帰らなくては。

    雨が降ってゐた。僕は傘を持ってきてなかった。
    玄関には薄緑色のゴム長靴。
    プレステにハマったままの居間の連中に、
    「この長靴借りてっていいですかー?」
    「どうぞー。」
    長靴なんて何年ぶりだろう。
    水たまりをぴちゃぴちゃ歩きながら
    雨にうたれると、
    彼の妹がAV女優に似てゐたことを
    思い出したりするものだ。




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