それぞれが好きなように過ごす溜まり場。
 めりたんは何かしら本を読んでいる。
 文字を追うのは苦手らしいのに、意外と本を手に持っていることが多い。
 今もほら、ページが前に戻ってない?何か難しい本なの?

【猫の飼い方・しつけ方】

 猫を飼うつもりなのかしら?

 前は禁酒マニュアル読んでたわね。アンタ、お酒飲まないじゃない。
 ジャンル問わず無差別に知識を吸収してる?
 家庭の医学を読んで笑ってた時は、流石の私も引いたわ。

「ねえ、どんなタイプが嫌い?」

 いきなりなセリフを発したのは、もえさま。いつもいきなりよね。

「え?好きなタイプじゃなくて嫌いなタイプ?」

 うん。私もそう思ったわ。流石猫さんね。突込みが早い。

「そそ」

 相方がその声に反応した。

「乙女心がわからない人?」

 誰が乙女だ。誰が。
 乙女は人の寝込みを襲ったりしないわ。
 ほら、AFKのはずのちちの肩が揺れてるじゃない。

「乙女キタコレ。ご飯食べてる時に音立てて食べるヤツー」

 何故か乙女という単語に反応した猫さん。
 そういえば職位が【今日から乙女心】よね。何で今日から?
 昨日までは一体なんだったのかしら。これ以上の追求は地雷を踏みそうな気がするわ。
 それはさておき、食事中に音立てて食べるとかありえないね。
 マナーの問題。周りが不快。食欲なくすわね。納得。

「そういうもえさまは?」

 そうね、話を振ったからには何かあったのよね?

「臭い人」

……。

「……。」

「……。」


 一体何がアッタンデスカ?
 と、突っ込みたいけど、めんどくさくなりそうだから放置の方向で。

「臭いって汗臭いとか?」

 あ、コラ、相方。不用意に突っ込んじゃダメよ。

「えー、でも外国だと、汗の匂いがセクシーに感じるらしいよ?」

 嘘だ!絶対嘘だ!どこの外国よそれ!!
 また猫さんが相方に嘘知識を…って、メモるなよ。相方。

「そういえば、外人は恋人の体臭でご飯3杯はいけるとか」

 ないわ!そして外人に謝れ!今すぐに!!
 何処からそんな謎知識を仕入れてくるんだ。

「セクシーといえば胸毛でしょ」

「膝の裏だよ」

「鎖骨じゃない?」

 ……何そのマニアックな部位は。
 めりたん?こっち見ないでくれる?

「他には〜?嫌いなタイプ〜」

 良かった。おかしな話になりつつあった軌道が修正されたわ。
 結局、匂いについて、もえさまに何があったのかには触れないのね。みんな。


「うーん…誰かと別れて落ち込んでる時に『俺が忘れさせてやる』とか本気で言うヤツ?」

「そんな漫画みたいな、身の程知らずなセリフをわざわざ言うヤツなんかいる!?」

「実際居たとしてに、本命に言われたら落ちるけど、そうじゃなかったら、はぁ?何様?だよね」

「バカ丸出しだよね」

「うん」

「うん」


 えーっと、ちょっと待って?
 本命に言われて落ちる?
 じゃあその前に別れて落ち込んでるって所の人は本命じゃないって事?
 何で本命じゃない人と付き合うの!?理解不能だわ。

「でもあえてそのセリフを使って、自分が相手の本命かどうかを確認する事は可能だよね」

「だよね。やったヤツはある意味、勇者だよね」

「ただのドMじゃん」

 そんなヤツは居ないと思うんです…。


「ああ、本命で思い出したけど、物凄い大好きな人に縛られるってある意味嬉しいじゃない?」

「うん、それわかる」

「5分に1回、どこに居るか確認するのはやり過ぎだけどね」

 そうね。自分のものですって言われてるみたいで、ちょっと心地よかったりするわよね。
 5分に1回って、病気じゃない?それ。

「それを自由に生きれてない=かわいそうって思う人も居るみたいだよ」

「凄い俺ルールだよね」

「きっとそういう体験をした事のない人なんだよ」

「まさに乙女心がわからない人よね」

 ふーん。わからない人にはわからない事なのね。
 
 って、めりたん?
 そこで激しく頷いてるけど、
 私はそんなに縛ってないと思うけど。縛った方がいいわけ?

「うん。せしるたんは縛り足りない位。あと、思考がだだ漏れよ。声に出てるわ」

「え?嘘」

「うん。嘘よ」

……こいつは…後でお仕置きだわ。もう、ふて寝。ふん。

「あと〜、とりあえずブランド物を持ってれば安心とか思ってるヤツ〜」

「決断力も統率力もないクセに、文句と屁理屈だけ人の3倍言うヤツ〜」

 色々聞こえてきたけど、アンタらがロクな人付き合いしてないのはよくわかったわ。


「まあ、そんな知り合いは居ないけどね」

「だよね」

「ですよね〜」


って、居ないのかよ!?
じゃあ今の話は何だったの!?


何か疲れたわ……。 もう寝る。


 
 


−終わり−  


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○あとがき

単なる雑談