「ね、絆は強くなれるのに、転職しないの?」
 一次職仲間のちびっこアコが、狩りの休憩中にそう聞いてきた。

「ん。私はこのままで強くなりたいのよ」
 私はこの姿がとても気に入ってるのだ。
 騎士の強さには憧れるけれど、剣士の可愛さには勝てないと思う。

「そっかw」
 ちびアコがうんうんとうなずいている。
 同じ一次職とはいえ、なんでこんなに小さいのかしら…。
 と思わずにはいられない。
 なんとなくずるいと思ってしまうわ。

「私もアコのまま頑張るぅ♪だってずっと子供のままがいいもん」
「一次だからって子供ってこともないと思うわよ?」
「んー…でもちっちゃい方がいろいろいいんだよぅ(*>w<*)b」
 うーん…このコはちょっと謎だわ…

「ねね…」
「ん。なぁに?」
「ちょっとだけそこすわりたい!」
「…えっと…?」
「ふんふ〜ん♪」
 うきうきした鼻歌を歌いながら思いつくままに動きだした。
 足を延ばして座わっていた私の前にちびっこが座わろうとしている…
「ちょちょ…」
 膝の内側をぽむぽむ叩いて…これは足を開けということかしら…
 少しだけ膝を開くと、そこにすぽっと収まった。
 なんだか大きめのぬいぐるみとかを抱いているような感じだわ…
 背中を向けて座わった、その顔は今どんな表情をしているのかしら?
 そう思った瞬間に、私の方を振り返って、満面の笑顔を向けてきた。
「えへへv」
 なんだかとっても嬉しそうな顔を見て、なんとなくつられて笑ってしまった。
 これが子供の特権ってやつかしら…?
 ちっちゃくてどこでも収まる感じがするわ。

 どうせなら…と、ぎゅっと抱いてみるとこれがなかなかいい感じ。
「…はぁ〜…これは、いいわね…」
「ぅ??」
「なんか動物を捕獲した気分だわ」
「??(´・ω・`)」
「猫とか犬とか、そんな感じかしら?」
 腕の中のちびっこは微妙に納得のいかない顔をしているみたい。
 それでもだんだんと眠くなって目をこすっている。
 私も暖かくなって少し眠くなり始めた。
「…ぅー…眠ぃ…」
「このままお昼寝しよっか?」
「ん…おやすみぃ…」
「おやすみw」


 しばらくして木陰で寄り添って昼寝をするアコと剣士を見つけて、
「帰ってこないとおもったらこんなところで寝てたのね…」
「…まぁ、天気もいいしね…」
「せしるたん、お昼寝しようよ!」
「たまにはいいかもね」

 と、他にも昼寝を始めた人たちがいたとかいないとか…




END