桃通での私の「ひとり学習」の現状

 スクーリングでは、一斉授業でその日のノルマを消化するのがやっとという状態です。生徒さんは毎回来るわけではないので、授業の連続性というものがなく、内職的に他の科目のレポートを仕上げている人もいる。生徒さんにとってスクーリングの出席回数を満たすために来ているというケースが大半という印象を受ける。
 
 このような状況では、ネットで「ひとり学習」をすることが意味があるように思う。しかし、実際はそんなに簡単ではない。どのような問題点や困難があるかを考えて、ここに桃通での「ひとり学習」への取り組みの「足跡」を残すのも意味があると思い、これから、少しずつ考えや実践を書いて行きたい。「ひとり学習」と呼ぶに値するものになるかどうか危惧もあるが。

 まず、生徒さんが毎日来るわけではないので、先生との「関係性」が高くない。だから、「勉強相談」もほとんどない。知性や文化性の点での援助が困難になる。あわてず、時間をかけ、例えひとりの生徒さんでも、援助できればという気持ちを忘れないようにしたい。

 ホームページに「勉強ニュース」を載せようと意気込んだ(?)けれども、スクーリングの教材準備もあり、費やす時間とエネルギーがダブルになって負担が大きくなって来ている。これでは、続かない。なんらかの工夫が必要だ。(9/13/03)

 授業で使ったハンドアウトを少し改変して、「勉強ニュース」にすることにした。今の通信の生徒さんの状況からして、授業の連続性を感じてもらうことが大切だと思うので、on-lineのこの試みは少しは役に立ってもらえるのではないかと希望している。(9/14/03)

 通信制高校の中には、on-lineで全教員のリストを載せ、その中でHPを持つ者には、生徒さんたちがアクセスし、なんらかの学習の支援をしているところもあるらしい。確かに、学校全体のHPでそれをすると生徒さんは利用しやすいだろう。しかし、支援の内容ややり方が問題だろう。仕事量も増えるし、更新も大変だ。自学自習する生徒さんをなんらかの形で支援することは、e-learningが可能性としては大きいように思うけれど、解決する課題も多い。(9/18/03)

 古賀先生からかつてお聞きしたけれど、『ひとり学習は砂漠に木を植えるようなものだ』だったかな。また、河合隼雄さんもおっしゃってたけれども、カウンセリングでも、ひとりの方が変われば、それがいろいろな可能性を拓くようなことを。私の教員としてのモットーは、Before teaching anyone else, you have to teach yourself.でした。Act locallyですかね。(9/24/03)

 生徒さんの姿を見ていると本当に多様だと思う。年齢からしても十代から七十を越える方まで様々。学校に来るのが楽しくてとおっしゃるお年を召した生徒さんもおられる。授業中、お友達とのお喋りに忙しい若い生徒さんもいる。これだけ多様な生徒さんが同じ教室でスクーリングを受ける。ひとりひとりの多様なニーズにフレキシブルに対応する必要がある。また、相性もある。だから、いろいろな教員がいるほうがいい。one on oneでお手伝いすることがネットでももう少しできればいいのだが。(10/6/03)

 「ひとり学習」は、一人一人の成長動因、成長するエネルギーや主体性を大事にするけれども、ひとりが成長・変化するためには、必ず他の人間の援助なり関係が必要になるものなんだなーと思う。パラドックスみたいだけれども、すべてこの関係性の中でしか人間は存在し得ないのだろう。自分にとって必要な関係性を作り維持していく力も自己実現力なのですね。ただ、この関係性が最近はなかなかうまく作れない社会状況であるのも事実かもしれない。(10/13/03)

 何だか自分の「勉強の足跡」をこのホームページに残しているような気がしてきました。自分の現実把握が甘かったのかもしれません。時期尚早とおっしゃった方や無理やろなーとおっしゃった方もおられました。しかし、一応、tryしたからまあいいかとも思ってます。ゆっくり方向性考えます。「ひとり学習」というタイトル変更しないといけないかもしれないです。(10/20/03)

 思いつきなんだけれども、ちょっとしたアイデア書き留めておこうかな。来年度、もし英語関係のクラブを持てば、その項目も増やせるかな。いろいろな生徒さんがいるので、もし必要なら「ひとり学習」のデリバリーサービスみたいなのもいいかな。ワークブックを渡し、ひとり学習のスタイルで勉強を進めて貰う。レポートに単語の練習をするスペースをもうけるのもいいかも知れない。生徒さんに単語を覚えて貰いたいから。発信型のサービスも必要かも知れない。あくまでrecipientの合意のもとだが。人格尊重社会だから。(11/15/03)

 「ひとり学習」してみよう、というコーナーを作ろうと思う。計画をさせるところまでは、難しいと思うけれども、実践してもらったら、感じがつかめる人も生まれるかも知れないという希望を持って。どの科目でも出来るように、一つの雛形を作ろうと思っている。(1/23/04)