地理上の発見の時代、いつ帰るともしらぬ船乗りの夫を思い歌ったという、 "fado"「ファド」。 リスボンの港の"Alfama"「アルファマ」地区は地震を免れ、昔の路地を残している。 暗い路地を当てもなく歩いて、穴倉のような小さな店を捜しあてる。 目をつぶって、女が声を張り上げて歌うファドを聞けば「サウダージ」の心が分かるか。 "sangria"「サングリーア」の安っぽいぶどう酒の味にも、「サウダージ」が感情移入されている。 12弦の"guitarra portuguesa"「ギターハ ポルトゥゲーザ」が、 "viola"「ヴィオーラ」(クラシックギター)と戯れながら、女を「サウダージ」の世界に引きずり込む。 Ama'lia Rodrigues「アマーリア ホドリゲス」の貧乏な生い立ちと、しわがれた声が 世界に伝えた「サウダージ」、 "barco negro"「バルコ ネグロ」(暗いはしけ) "solida~o"「ソリダン」(孤独)(海の歌)