安いという点では、ポルトガルの "sopa de pedra"「ソッパ デ ペドゥラ」 に軍配があがるでしょう。 文字どおり、「石のスープ」で、鍋の底には石がある。 このスープには故事があり・・・ 托鉢の修行僧が、石を入れた鍋を持って農家を訪れ、 今から「石のスープ」を作るのでと言って、水を所望する。 好奇心に駆られた家人を横目に、かまどで石を煮はじめたという。 沸騰した時、「これに豆を入れると、尚美味しくなるのだが・・・」、 しばらく経って、「肉を入れれば、さらに美味しい・・・」、 なんだかんだと言って、たくさんの具をせしめ、 ごった煮のようなスープをただで手に入れたとさ。 ポルトガルは、"Alentejo"「アレンテージョ」地方のスープの話。 つまり、"Tejo"「テージョ」河(スペインの古都トレドから流れてくる、タホ河)の "alem"「アレン」(向こう側、南側)の地方ということ。 今思えば、このスープは、 ブラジルの"feijoada"「フェイジョアーダ」というごった煮に似ている。